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異世界駆ける武闘派兄妹〜人の話聞かん〜  作者: はなまるドクメンタ
10/20

その10〜魔人の話を聞こうか〜

ブックマークが三件に!!

ありがたいですもっともっと頑張ります!

今回は番外編っぽいです!

「!」


その人影はぴくりと身体を震わせた。

黒で統一された豪華な衣装を見に纏い、巨大な玉座に腰掛けている。


床から天井までが漆黒に染め上げられた広い空間。空中に浮かぶ頭蓋骨にはロウソクが仕込まれており、不穏な明かりを灯していた。


「どうかされましたか?我が主人よ」


気色の悪いしゃがれ声。

頭からすっぽりと黒いマントを羽織った人物が、玉座のかたわらに身を寄せ、尋ねる。


「はるかに遠くの場所だが…。今確かに、何者かの咆哮が聞こえた。目覚めたのかもしれない、伝説の勇者が」


黒マントは鋭く息を吸い、堰が切れたかのように喚きだした。


「そんなはずはありません!伝説の勇者など…存在するはずが!あなたが最も強い。この世界で最強だ!」


玉座の人影は手を軽くひねる動作をした。

その途端、黒マントは苦しそうに身を悶えさせた。見えない力に、首を絞められているのだ。


黒マントの足は床から離れ、体はすでに宙へ浮いていた。空気を求め、喘ぐ声が広間に響く。


「私の言うことを否定するか。私がそうだと言えばお前はそれを信じるだけでいい。自分の意見を言うなどもってのほかだ」


玉座の人影が手を払うようにすると、黒マントの体は糸を切られた操り人形のように崩れ落ちる。

咳き込みながら、黒マントは言った。


「申し訳ありません…魔王様」


「さっさと下がれ。勇者を始末するまで戻るな」


冷酷な声に、黒マントは芯から震え上がった。

失敗すれば命はない。長い時間をかけてこの地位まで上り詰めた。こんなところで終わってたまるものか。


逃げるように黒マントが部屋を後にし、一人きりになった魔王は、呟く。


「それにしても…さっき聞こえてきた勇者の咆哮。何か意味のある言葉を叫んでいたようだが、よく聞き取れなかったな。『ハナシキケ』…。何かの呪文か?」


勇者の正体とは?

これから二週間テスト期間に入りますので、その間は投稿はお休みです。

おやすみなさい…。

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