episode1〜要らない強化素材はないわ〜
はい、続けて2作目です!読んでくれてる人居るのかな?
それではどうぞ!
「さて、まずはこの森を出るか!」
そう言って、俺はこの森を歩いた。
歩くこと3時間。俺はある事に気が付いた。
(そういや、腹減らないなぁ…)
それどころか汗一つかかない。
2つ目に、俺はもうひとつの事に気がついた。
俺の頭の上にステータスバーがあるのだ。
HP、MP、SPと3つ。
(うわぁ...まじでゲームやん…)
俺が何故かドン引きしていると、
「おい」
「...へ?」
ごついゴブリンに話しかけられた。
「お前...強化素材か...?」
「え...分かるんすか...?」
「ああ...ステータスが引くほど低いからな…」
どうやら俺はクソ弱いらしい。
「あー...」
と、俺がなんとなく絶望していると、俺の危機察知能力が1つの可能性を示した。
(強化素材って...経験値沢山貰えるな…)
俺は確信した。
(死んだ)
俺のステータスが引くほど低い、という事は、何をしても無駄という事だろう。
俺は覚悟してゴブリンに言った。
「くっ殺せ!」
「.....は?」
「.....へ?」
「いやいや、なんで俺がお前を殺さないといけないのだ...?」
「だって...強化素材って経験値沢山貰えるし…得だから殺すくないですか?普通」
「いや、お前...弱すぎて経験値が手に入らないし...」
「あー....え...少しも入んないんですかね?」
「....まぁそうだな。お前から得られる経験値は0だ」
俺は絶望した。転生したと思えば、強化素材で、しかも弱すぎる、要らない強化素材になってしまった事を。
「え、それって誰が倒しても経験値入んないんですかね?」
「まぁ...そうだな」
「ちなみに...俺ってどのくらい弱いんですかね…」
「....赤ん坊の50分の1」
かいしん の いちげき !
「....スゥー....フゥー.....なんでや...」
「まぁ...残念だが...」
「何か...俺を強くする方法は無いですかね…」
俺は泣きそうになりながら聞いた。
「あー.....強化素材を強くする方法なんて無いだろ...」
(ですよねぇ)
「ま、まぁ...そうだな...同種狩りとか...共食いでも...」
(うわぁ...俺知ってるよ....どっかの漫画であったなぁ)
俺が同種を喰うのか...はぁ...
「やってやる...やってやるよ...」
「共喰いでも、同種狩りでも、なんでもやってやる...」
「絶対にみんなに必要とされる強化素材になる!」
俺はこの時気づいていなかった。そもそも目指す場所も違うし。
「おう...まぁ...頑張れや...」
「ありがとうゴブリンのお兄さん!」
「俺の名前はカローデだ...」
「じゃぁ僕も...名前は剣持真司!ありがとうございました!」
「お、おう...それじゃぁ...」
「はい!」
意外にも優しかったゴブリンのお兄さんに別れを告げ、俺は同種を探しに行った。
とある不安を胸に...
(でも、弱い俺が勝てる強化素材なんているのか…?)
続く。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました!
まだまだ続く予定ですので、ぜひ、温かい目で見てやってください!それでは!