表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/7

フゥラ(1)


「ちょーっと、キミ!」


呆然としているとフゥラに額を小突かれる。

力なくフゥラと正面から向き合うと、彼女はやっぱり……美少女だった。


明るい栗色の軽くウェーブのかかった髪を、高い位置のサイドポニーで括っている。白の半レース状の丈の短いベアトップドレスのようなものを着ている。フットカバーのようなものを履いているからか、その白くて綺麗な脚が丸出しだった。


まったくもって破廉恥である。


「……今。わたしでやらしいこと考えたでしょう」

「なっ…考えてな、……ない!!」


自分を守るように両肩を抱くフゥラ。

ジト目で俺を凝視している…が。


「……なんか、変じゃないか?お前」

「なっ……急になによ!失礼ね!」

「あ、ほらやっぱり。」


さっきから気になっていた。

フゥラは、言葉と表情があっていないんだ。

怒っている口調なのに顔は真顔で表情筋の心配をしたくなるくらい。


「お前、ロボットなの?」

「違うわよ。わたしはれっきとした妖精!」


でも、とフゥラが続ける。


「表情が無いのは仕方ないじゃない。…大昔、失ったんだから。」

「……失った…?」

「なぁに、あなた知らないの?変な人。」


フゥラは教えてくれた。

ーー感情のない夢世界の生い立ちを。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ