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入学編 01

「それでそれで、その受験しにきた子の中で超カワイイ子がいてな、その子と話までしたんだぜ!」

隣でがやがやとうるさいのは俺の友達、松川。啓悟並みの馬鹿だ。思考回路あたりが。

「って聞いてんのかよ、竹都!」

「聞いてるよ。で、その巨大イカは最後どうなったんだ?」

「明らかに聞いてないよね!?何も聞いてないよね!?」

素早い突っ込み。

「はいはい、で、なんでお前は受験生と話をしてんだ」

「だって可愛かったんだもの」

それ以前の問題がある気もするが……

俺はこいつの話に聞き飽きて、教室の窓から外を見る。

散り始めた桜が、幻想的だった。

今日はついに入学式だ。

梨緒も、無事合格してここに来る。

啓悟は前よりさらに反対だ、と言い始めた。受験日に男子生徒に道案内をしてもらっただけというのに。

知り合いだったらお礼くらいは言わなきゃな。梨緒がきっと捜すと言って聞かないだろう。


…………


「あ、竹お兄ちゃん!」

休み時間。廊下で梨緒に出会った。

梨緒は数名の友達と一緒に学校探検をしているようだ。

「あの人が梨緒ちゃんのお兄ちゃん?」

「かっこぃー」

梨緒の友達が小声で何か言っている。

「ううん、違うよ。竹お兄ちゃんは、……幼なじみになるのかなぁ?」

沈黙の後、梨緒はこちらを向いてそう聞いてきた。

「そんな感じなんじゃないか?」

小さい頃からよく遊んでいたしな。

「へー。恋人じゃないんだぁ」

梨緒の右側にいる友達が笑う。

「!?」

俺は驚いて咳き込んだ。

それを見た友達がくすくすと笑い、

「ジョーダンですよ、ジョーダン。……多分ね」

最後の付け足しだけマジ顔だったんですけど。

梨緒の友達恐るべし。

と、なんだかがやがやしているところに松川がやってきた。

「およ?おい、竹都早速一年生をナンパしてんじゃ……」

俺の隣に来て、一年生を見て止まった。

梨緒も、どうしてか目を丸くしてる。

……そういや、二人ともなんか言ってたよな?

受験日に、道案内したとかしてもらったとか……


……まさか。




更新速度遅くてすいません……っ

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