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虚無の愛情
Twitterに投稿した作品を加筆修正しました。
愛の言葉は、
口から零れ落ちた瞬間に陳腐な台詞へと変わる。
例えば『愛して欲しい』と謳うことは簡単である。
「じゃあ『愛する』ことは?」
「愛すれば必ず愛されるわけでもなければ、愛されれば必ず愛するとも限らない。人の心に〝必ず〟は存在しないのかもしれない」
「答えもない、絶対もない、不確かなことだけが確実だって、寂しいよ」
「だから、言葉にするんだ」
『愛しているよ』
陳腐だと理解しているのに、それでも君もーー
ーー僕も言い聞かせるように




