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編み目の隙間に刃を向ける

「正しいと決めて進んだのならば、その結果に責任をもつのは君だよ」


「間接的に人が人を裁く行為にも当てはまるの?」


「それはどうかな。法律が全て正しいとは限らないから。だからと言って、人が人を裁くことも止められない」


「じゃあ、法律も道徳も倫理も、その人次第なんだね」


「そうじゃないよ。現行制度に抗う術を探そうよ。どれだけ費やすか分からない。もしかしたら死んでも変わらないかもしれない。なら、殺しても変わらないと思わないかい?」


「それでも私は――!!」


 刃を手にする。


 制止した掌からは生きた液体が伝ってきている。


「離して!」


「駄目だ。少なくとも、今じゃない。今じゃないんだよ」


 刃物ごと抱き寄せられる。

 右脇腹を掠めた包丁が冷たい音を立てて滑り落ちていった。


「こういう物事には準備と機会。それから運が必要なんだよ」


 血濡れの手を固く握り締めて彼は笑った。

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