表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

魔法少女

魔法少女☆ショコラクイーン~そんな事よりも寝たい~

作者: 桧瀬

…私は安藤美紀あんどうみき。職業は魔法少女で時給980円。


先輩の城ノ内はラリッた目で私を見て『おんなのこだぁ~』とか涎垂らしながら言っていた。

 いや…魔法少女か。確かに昔はセーラームーンとか見て魔法少女に憧れたりはした。でも今の私はメイクもしないから只のモテない女子大生だ。モテないのはタバコをガッバガバ吸ってるせい? 中学生から服が変わってないせい? 目つきが悪いせい? ………違う、違う! これは…私が悪いわけでは無く、周りの男の見る目が、その、ないだけであって。多分ね、多分!


 さて。

私はショコラクイーンだ。んで先輩の城ノ内はミルキースイート。これでも一応日曜の朝子供たちの視線を釘つけにしている。だけど子供たちはこのショコラクイーンが黒ずんでいる肺って事も知らずに応援してくれるんだろうなぁ。何か可哀想だ。こんなにも魔法少女界はすたれているというのに。

 「…んな事より寝たい」と言って私は寝床に入り込む。

だが私の顔面にスマホが落ちて「寝んなよ。勤務だ」とかワーキャー喚きやがる。「ふざけんな、この偶像スマホ」「スマホで悪かったな」「使い魔はいつから配布?」「この俺様が使い魔だ」「…壊すぞ、スマホ」私は起き上がりテーブルの上にあるタバコを手に取り吹かす。

「こんなんだからモテないんだ」「うっさいわね。ニ十歳超えてんだからいいでしょ」「モテない女」「あーあーあーあーきこえませーん」


 そんなこんなで煙草ばっか吹かしている私は今日もこんな感じで魔法少女になる。いやもう私の年齢は少女じゃなくて魔女になるんだけども。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ