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004 1日目:始まりの街オーネスト②

ここまで一まとめ

  今僕は中央市場街の中ほどに位置する魔法具屋の中にいる。別に買い物に来た訳ではない。魔法使えないし、スタートしたばっかりでお金も無いし。では何故ここに居るかと言うと、避難してきているのだ。

 中央市場街に移動したはいいが、見渡すばかりの人!モンスター!モンスター!どこのスクランブル交差点ですかってくらい混雑していて、そんなごみごみしたところを歩く人には足元を移動するプチスライム(僕)に気付く人はおらず、踏まれては蹴られ踏まれては蹴られ、もみくちゃにされながらようやくここまで避難できたところなのです。

 一息ついているとふとシステムメッセージに『スキル【軟体】のレベルが上がりました』と表示されていた。頭の中「!?」にしつつステータス画面を開いてみたのがこれだ↓。


プレイヤー名 シロっち

種族【プチスライム】/サブ職業 無し


レベル1

HP12/12 MP8/8

攻撃力 2

防御力 3

力 2

体力 4(+1)

知力 2

すばやさ 6

器用さ 3(+5)

魔力 3

運 4

ボーナスポイント 12


装備

武器:ナシ サブ:ナシ 装飾品1:ナシ 装飾品2:ナシ


特殊能力

アクティブスキル

【溶かす】Lv1 【体当たり】Lv1


パッシブスキル

【軟体】Lv2


習得スキル

アクティブスキル

【ダッシュ】LV2

パッシブスキル

【スピードアップ】Lv1


ボーナススキル

【測量】LvMAX 【マッピング】LvMAX



 おおおおおおおぉぉぉっ!体力に(+1)がついてHPも2増えている!

 街中でダメージが無かったとは言え、踏まれ蹴られた事が攻撃判定に見られていたとは…。

 これ利用すればどんどん軟体のレベル上げられるんじゃね!?と思ったが好き好んで蹴られる趣味は無いので却下だな。


 しかし、何時までもここで燻っている訳にも行かないと、ため息をつきつつモンスタータウン目指して魔法具屋から飛び出しているシロっちだった。




「だーっ!やっと着いたーっ!」

 モンスタータウン入り口に到着した途端についつい大声を出してしまったら回りからの視線がつき刺さった。その視線から逃げるようにそそくさとモンスターギルドに突入した。

 あ、ちなみに魔法具屋からここに至るまでにまた【軟体】のレベルと、あと【スピードアップ】のレベルが上昇しました(泣)。体力とすばやさにそれぞれ+1され、それに伴ってHPが12→15に、防御が3→4に上昇しました(嬉)。

 ギルドに入って中を見回してみる。入り口正面にカウンターが有り、受付の窓口が4つ並び妖精や精霊の職員がプレイヤーの対応をしている。そのカウンターの左右には丸型テーブルが複数と、それを囲むように4つ椅子がそれぞれ並んでいた。所々にそのテーブルを囲んで話し込んでいるプレイヤーが見える。

 眺めている間にも外からプレイヤーが入ってきては受付で話をしてまた去っていっている。丁度受付が切れたタイミングで僕も受付に言って話をしてみた。

「すいませーん」

「あら?どこからか声が聞こえてくるような?」

・・・受付のフェアリーさんには全く僕が見えていないようだ・・・。

「下です下ーっ!」

「あらあらすいません、少々お待ち下さい」

下に居る事を主張したらフェアリーさんは受付から身を乗り出して僕を確認した後、奥に引っ込んでしまったと思ったら、カウンターを回りこんで階段状の踏み台を持ってきてくれた。

「申し訳ありません、こちらスライム族の方専用の踏み台になりますのでご使用下さい。スライム族の方はめったにいらっしゃいませんので他の方に邪魔にならないよう片付けてしまっていましたの」

と、手で口元を隠しながら「オホホ」とごまかしつつ受付に戻っていった。なんて失礼なっ!

「プチスライムのシロっちさんでよろしいですね?当ギルドのご利用は初めてでいらっしゃるようですのでご説明させて頂きます」

 と、モンスターギルドについての説明を始めてくれたフェアリーさんの話によると、このギルドでは討伐系や採取系のクエストの他、街にいるNPCモンスターからの依頼クエストを受注する事が出来るらしいが、普通の討伐、採取系クエストに比べ、街にいるNPCのクエストを受けるプレイヤーはほとんどいないと、フェアリーさんが愚痴ってた。ギルドで受けるクエストの報酬は大体がスキル経験値で、取得した経験値を持っているスキルに任意に振り分けることが出来ると言う。しかしその経験値は微々たる物で、スキル経験値を目当てに依頼を受けるというより、敵モンスターを狩るついで貰えるなら貰っとこうかという程度らしい。NPCモンスターの依頼を受けるプレイヤーが少ないのは、クエストを完了させる手間に対して貰えるスキル経験値の量が、タダでさえ微々たる物の経験値より更に少ない雀の涙ほどの経験値しかもらえず、割りに合わないからという事らしかった。

 一先ず、街から出たフィールドに出没するらしいミニスライム(同士討ちかよっ!)とグリーンワームの討伐依頼を受けてギルドを後にした。




 ギルドを後にし、次はスライムハウスだーと、もしかしたらスライム仲間に会えるかもしれないとドキドキしながら周辺を探して見たけど、全然見つけられない!

 1時間近く探し回ってみたけど、他の種族のハウスは見つけられるのに、スライムのハウスだけは見つけられなかった。



 ハウスを探していた時間が随分とかかった為、もう直ぐ夕飯という時間になってしまった。次にログインする事を考えて中央市場街に有る隣接フィールドへ至る門まで移動しておいてログアウトをした。

 あ、今回は軟体スキルは上がりませんでした。(泣


 次はいよいよフィールドだ!はたして最弱と呼び声高いスライムの実力とはいか程なのか!とっても楽しみ~♪

11/18 ちょっと修正


プレイヤー名 シロっち

種族【プチスライム】/サブ職業 無し

レベル1

HP 15/15 MP 8/8

攻撃力 2

防御力 4

力 2

体力 4(+2)

知力 2

すばやさ 6(+1)

器用さ 3(+5)

魔力 3

運 4

ボーナスポイント 12

装備 武器:ナシ サブ:ナシ 装飾品1:ナシ 装飾品2:ナシ

特殊能力

アクティブスキル

【溶かす】Lv1

【体当たり】Lv1


パッシブスキル

【軟体】Lv3


習得スキル

アクティブスキル

【ダッシュ】LV2


パッシブスキル

【スピードアップ】Lv2


ボーナススキル

【測量】LvMAX 

【マッピング】LvMAX


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