021 4日目:マリーさんのスキル講座
じわじわと増減するお気に入り件数に一喜一憂しつつちまちまと書き溜め投稿しております。
読めば分かりますが、作者は会話文が苦手です。会話の間に描写を入れるとかちょっと難しい・・・。
読み辛い所はほんともー申し訳ありませんとしか言えません。<(_ _)>ペコリ
場所は変わってここはムツ平原の、薪を採取できる木の近くのセーフティエリアである。
「次はスキルよっ!」と言ったマリーさんに連れられてここまで来たのだ。
「さてここで問題です。プチスライムが最初から持っている攻撃スキルは?」
「【体当たり】と【溶かす】ですよ。」
「正解っ!」
スライムなら知ってて当然だよね!
「それじゃあ、あそこに有る木に走ってってぶつかってみて。」
「あいあいさー。」
何故に木に?と思うが教わっている立場なんだしとりあえず行ってみよー。
適当に返事をして木に向かい盛大にぶつかった。むにょん
ただぶつかっただけなのでダメージを負うとかもなく、簡単に跳ね返されて根元付近に着地した。
「よし、それじゃその位置から木に向かって【体当たり】をしてみてーっ!」
言われた通りに木に向かって【体当たり】をする。木は体当たりの振動で少し揺れている。
「今度はショートカットから選択して木に【体当たり】をしてみて。」
え?ショートカットから選択して??今までそんな使い方やったこと無いぞ?
とは言え、講師にやれと言われたらやらねばなるまい。
僕は、今までは石とかアイテムしか設定したことの無いショートカットに【体当たり】を設定し、選択してみた。ぽちっとな。
「うおっ!おっおっおお~~~?」
するとなんと、体が勝手に動いてターゲットの木から1mほど離れた位置に移動し、その場でUターンして木に向かって突撃していった。一体何が起こったのか・・・?
「マリーさん、体が勝手に動いたんですけどコレって何ですか????」
「体が勝手に動いたのはシステムの補助が働いたからよ。アクティブスキルには【体当たり】や【殴り】【蹴り】のように現実でも普通に出来るものと、ブレス攻撃や魔法攻撃とか現実じゃ出来ない・やり方が分からないものに分かれてるわ。システムによる補助は、その現実じゃ出来ないスキルを使用したい時に助けてくれるモノなの。でも実際、システムの補助は全部のアクティブスキルに備わっているのよ。」
なるほどね~。しかし、やり方が分からないものにシステムの補助があるならば・・・
「マリーさん、もしですよ?システム補助が有る【体当たり】が補助ナシで使えるなら、今やり方が分からないスキルも、やり方を発見できれば補助ナシでスキルが使えたりするんじゃないでしょうか?」
「いいところに気付いたわね~。実はその通りなの!私達の【溶かす】みたいに、一見どうやって使っているか分からなそうなスキルでも、実は意外な方法でアシスト無しで使えたりするのよ♪」
「【溶かす】もできるんですかっ!?」
「できるかもね?」
「ええぇー何で疑問形なんですか・・・。」
「じょーだんよ冗談!【溶かす】だってできるし、実はやり方も判明してるわ。教えて上げよっか?」
「えっ!マジすかっ!!是非是非教えて下さい!」
「ちょちょちょっとちょっと!教えるから落ち着いて落ち着いて!」
教えて上げよっか?の一言にテンションの上がった僕はマリーさんに詰寄っていた。反省反省。
「すいません、ちょっと興奮してしまって・・・」
「ふふふ、じゃあ説明するね?まあ説明って言ってもそんな難しい事言う訳じゃないけどね。」
僕は姿勢を正し(たつもりで)マリーさんの言葉に集中する。
「まず【溶かす】を使う時って、溶かしたい物を体内に取り込むか触れるかするよね?そこからが問題なんだけど、まず【溶かす】の対象を手で包み込むイメージを持つの。そして実際に溶かす事を考えながら包み込んだ手を握り込むイメージをする。そうする事で【溶かす】のスキルが発動するわ。後はそのイメージを保っていれば最後まで溶かしきるし、イメージする握る力を強くしたり弱くしたりすれば溶かす速度にも影響する。イメージを放棄すればその時点で【溶かす】が解除されるわ。」
「へえー、聞いてみれば何てこと無い方法で出来るんですね~。まあ、聞かなければ全然全く気付けそうにはありませんけど。」
「そうね、これは案外気付かないものなのよ。通常攻撃手段がスキルな私達を含めたモンスタータイプは疑問を持つ事無く【体当たり】や【噛み付く】【引っかく】とか基本攻撃をスキルアイコンを選択せずに攻撃をしている。でも、手に武器を持って戦う人型のモンスターの場合、基本攻撃は武器を振り回すだけで、スキルは使いたい時にアイコンを選択して実行なんて非効率的な攻撃をしている。しかし互いに互いが自分と同じ攻撃方法を行っていると思い込んでいるから。」
「ん?それじゃこのスキルの話を知ってる人ってそんなにいないんですか?」
「そうね~、シロ君も昨日会った私の友達と、あとは攻略に精を出してる上位レベルの数人くらいかしら?ま、気付いてて秘匿してる人も居るでしょうけどね。」
「それじゃめちゃめちゃ貴重な情報じゃないですかっ!!どうして僕なんかに教えてくれたんですか?!」
「そりゃあ勿論、今現在この世界でたった一人のスライム仲間ですから?色々と助けて上げたいと思うじゃあないですか♪」
なんて、楽しそうに笑いながら言ってくれる。ほんといい人だなマリーさん・・・。
「それでも貴重な情報をタダで貰うなんて気が引けるんで、僕からもスライム族限定の情報を出しますよ。」
「そんなんいいのにー。でもスライム族限定と聞くと気になっちゃうな。んー、なんだろ?別にお礼とか欲しくて助けた訳じゃないんだけどー。あーやっぱ気になるっ。教えて下さい!」
なんか色々と葛藤したあと頭を下げる動きをしてくるマリーさん。お礼はいらないという心より、スライム情報を知りたい心に軍配が上がったらしい。
「そんな大した情報じゃないかもしれませんが・・・」
そして僕はマリーさんに説明をした。ムツ平原の草地の採取ポイントで採取が完了した後に【溶かす】を使ってポイントの草を溶かして再生させれば更に採取が可能になると言う事。そのおかげで数日は必要と思われていたNPCのクエストを一日で終わらせることができ、更にそのクエストで必要だったアイテムを必要以上に持っていったら驚かれて【絆の証】という、いわばNPCを召喚する為のアイテムを手に入れたことを。
「へぇーっ!【溶かす】にそんな効果が隠されてたなんてね~。」
「ええ、最初は一体何が起こったのか分かりませんでしたよ。」
「それも驚いたけど、でも私は【絆の証】にびっくりよ・・・。シロ君ってまだムツ平原より先には進んでいないんでしょ?」
「ええ、特に攻略を急いでいる訳でもないし、NPCのモンスターと交流するのも楽しいですからね~。と言ってもそのNPCとムツ平原のボスに今度挑む事を約束したんですけどね。クエストでですけど。」
「その話もよ。βテスト時代にはムツ平原のボスに一緒に攻略しに行くNPCなんて居なかったからね。なにか特殊な条件でもあったのかしら・・・。それにね?【絆の証】ってアイテムもβテスト時代から有ることは確認されてたんだけど、クエストを順調に進めていってもムツ平原だけで終了できるNPCは全く居なかったのよ?それに手に入れても召喚したNPCは進化させる事も出来なかったからすぐ足手まといになるって言って、NPCクエは割に合わないって結論になったんだし。まあそれでも序盤から中盤にかけてなら召喚できればいい戦力になってくれるんだけどね。一体どうやったらこんな序盤で手に入れられたの?」
「分かりません。ただ、クエストで必要だった貴重なアイテムを倍以上持って言ったら驚かれて証をくれるパターンが大体だったので、その辺が関係有るかもしれませんね。」
「んー、要検証って事か~。でもまっ、その辺はシロ君がNPCと交流を深めるついでに調べてくれるよね~?」
「まあいいですよ。ただ、クエストしながらですのでちゃんとした検証結果が出るとは思わないでおいてくださいね。」
「期待しないで待ってるわ♪」
「そうして下さい。あと、一つ教えて欲しい事があるんですけど。」
「ん?なあに?」
「マリーさんの足の速さの秘密ってなんなんです?僕は走りに恩恵が有るスキルとしては一応【スピードアップ】と【ダッシュ】は持ってるんですよね。それでもまだまだマリーさんのスピードには到底追いついてないんですよ。」
「あー、それはしょうがないと思うよ?確かに私も最初はその二つのスキルしか持ってなかったけどね。ただ、そのスキルのレベルを上げた事で手に入った上位スキルも併用してるから今の速度があるんだ。」
「あ~そうだったんですか・・・。ちょっと残念。それじゃ他になにか移動速度アップさせるのに有効なスキルって何か無いですか?他のパラメータを犠牲にしない範囲で。」
「うーん。・・・?あっっっ!そういえば忘れてた!有るわよ~そんなスキル!」
「何ですか何ですか?教えて下さいっ!」
「それはね、【ジャンプ】よ!」
「【ジャンプ】って・・・、ぴょんと跳ねるジャンプですよね?それでどうやって早くなるんです??」
「分かんないか~。ほら、スライムが走るとどうなる?」
「え?えーと、飛び跳ねながら走・・・あーーッ!もしかしてその飛び跳ねる動きに【ジャンプ】のスキルが生かされるんですか?!」
「その通りよ♪更にそのジャンプの向きを進みたい方向に傾けてやれば更に早くなるわ。まー欠点としては制動が利かない空中にいる時間が増えるから一対一ならともかく細かな動きが必要になる集団戦には向かない事かな?」
「は~、なんかちょっと考え方変えれば他にも有用なスキルの使い方が出てきそうですね~。」
「そうね~、それを探すのも楽しい遊び方の一つよね!それじゃ次は実践してみましょうか♪」
そう言うとマリーさんはそこら辺に落ちている石を拾い、僕の前に置いた。
「まず【溶かす】を自力で発動させて見ましょ。やり方はさっき説明した通りで、まずは一個ね。」
「あいあいさーっ。」
目の前の石を体内に取り込み、その石を手で包み込むようにイメージする。そしてその手を握り締めるようにイメージし始めた直後、石の表面から徐々にではあるが溶け出していっているのを確認できた。そして、一気に握りつぶす様にイメージすると、溶ける速度が目に見えて加速していき、溶け切って消滅した。
「どう?案外簡単だったでしょ。」
「そうですね、もうちょっと何かしらコツとか必要なのかと心配でしたけど、こんな簡単に出来るとは思いませんでした。」
「一見難しそうに見えても実際はそんなものよ。新しくアクティブスキル覚えたら色々とやってみると良いわよ?スキルアイコン選択するより絶対に使いやすくなるはずだからね。」
「そうですね、色々と試してみる事にしますよ!」
「あとは【ジャンプ】だけど・・・、これは実際に体験してみてねっ。スキルレベルが低いうちから違いが実感できるはずだから!」
「分かりました!」
「あとはー、えーと、えー・・・。うん、特に無いかな!ゴメンね~シロ君。ちょ~っと一回落ちないといけないから今日はこれでお終いでいい?」
「あ、はい!わざわざ僕のために時間とって貰ってありがとうございました!」
「いいのよ~、好きでした事なんだからね!それじゃシロ君また遊ぼうね~~♪」
マリーさんはログアウトしたようだ。
今日は色々と勉強になった。スキルにこんな裏設定があるなんて。
お昼まで少々時間も有ることだし、残り時間で石を使って【溶かす】の応用でも実験してみようかな。
おっと、【ジャンプ】も覚えておいてっと・・・。
レベルが14に下がってしまった。最近この辺のレベル帯を行ったり来たりしてる気がする・・・。
ま、まああんまり深く考えないでおこう、うんうん。さあて実験実験!
プレイヤー名 シロっち
種族【プチスライム】/サブ職業 無し
レベル16→14 ランクH (QP 24/20)
核吸収強化(32/500)
HP 73/73 MP 33/33
所持金 3543G
攻撃力 15
防御力 22
力 17→15
体力 19→17(+12)
知力 17→15
すばやさ 36→32(+15)
器用さ 18→16(+5)
魔力 10→9
運 19→17
ボーナスポイント 49
装備 武器:ナシ サブ:ナシ 装飾品1:ナシ 装飾品2:ナシ
特殊能力
アクションスキル
【溶かす】Lv15
【体当たり】Lv15
パッシブスキル
【軟体】Lv16
習得スキル
アクティブスキル
【ダッシュ】Lv17
【投擲】Lv16
パッシブスキル
【スピードアップ】Lv22
【アイテム入手率UP】Lv19
【パワーアップ】Lv12
【錬気】Lv9
【ジャンプ】Lv1




