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017 3日目:ボスを求めて

 いつの間にやらお気に入りが100件を超え110件までしていただきました。

こんな拙い文章にお付き合い頂きありがとうございます。

 これからもグダッたりしつつ少しずつ前に進めて行きたいと思いますので、

どうぞ宜しくお願いします。

 今日のお昼はちょっと遅くなったのでインスタントラーメンを作って妹と食べた。ちょっと手抜きだったが、野菜炒めをのっけて野菜ラーメンにしたからまぁいいよね?

 その後はまた妹の宿題を見てやっていたが、妹も頑張っているようで既に3分の2が終わっていた。この分なら父さんとの約束の期日の向かえる前に宿題も終わらせてしまいそうだ。

 そんな訳で「今日はもう大丈夫だからお兄は遊んでてもいいよー。」と妹に言われ、お言葉に甘えて午後4時頃、僕はログインした。


 相変わらず散らかっている紙クズを溶かし、ホームを出る。まずは終了しているクエストの報告からだ。

 っと、誰からかメールが届いていた。

 フレンド登録をしているプレイヤーに送る事ができるメールだが、悲しい事に今現在登録しているのはクロっちとマリーさんだけである。さてどっちからかな~っと。


『from:マリー

 こんちわー(^-^*)/

 攻略進んでるかな~?っていってもお昼にバイバイしたばっかりだからほとんど変わらないよねw

 そんなシロ君をおねぇさんがいい所に連れてってあげましょー!と思ったんだけど、明日の午前中に今日会った場所で待ち合わせできるかな?できたら10時頃がいいかな~と思うんだけど、もちろんシロ君の希望が有ればその時間に都合合わせてもいいし!(*´∀`)b

 あーもちろん明日の都合が悪いって事もあるだろうから無理にって訳じゃないから予定があるならそっちを優先してネッ(・∀・)

 それじゃお返事待ってまーす!(*^-^*)ノシ』


 マリーさんからのデートのお誘いがっ!?

 いやいや冷静になれ自分、今日会ったばかりなのにデートは無いでしょJK(情熱的に考えて)。←冷静になれてない

 とりあえずいい所ってどっこかな~♪と浮かれつつ明日の10時に待ち合わせる旨を返信し、モンスターギルド目指して移動した。


 ギルドにて『ゴブリン討伐~』『代理配達~』『上質な薬草~』の3件の報告を完了すると、QP(クエストポイント)が20を超えた事を受付のフェアリーさんが教えてくれた。ご丁寧に、マスターからストーリークエストを受けられる事まで説明してくれた。なんと親切なのかっ!まぁ初めてだからだろう。

 初めてのストーリークエストだし、早速内容を確かめにホームに戻ろう。朝露を採取できる時間帯まではまだまだ余裕があるし。


 ホームに入り、アレックス(マスター)に話しかける。

「ああ、丁度いい所に戻ってきたね。今学院から連絡が入ったんだけど、どうやらゴブリン種族から敵方に寝返った集団の一部が徒党を組んでこの街に近付いて来ているらしい。そいつらを撃退する様モンスターテイマーに向けて指令が出たんだ。行ってくれるかい?」

 行ってくれるかい?といいつつ既に『ストーリークエスト「ゴブリン軍団の襲撃」が始まりました。』とシステムメッセージが視界正面に表示された。表示が消えると入れ替わるようにクエストの内容が表示された。

 どうやらムツ平原の南方のどこかに円形に切り抜かれたようなフィールドが出現しており、そこから進入できるボスフィールドでゴブリン軍団を倒せばクエスト達成となるらしい。

 南方か~・・・、今までムツ平原も半分より先に進んだ事なかったし、朝露採取の時間まで南半分をしらみつぶしに探索してみようかなっ!




 そしてやってきましたムツ平原。途中草地の採取ポイントで薬草を確保し、溶かしてリセットしておいた。採取しなくてもいいくらい既に持ってるんだけど拾えるアイテムがあるなら拾っておきたい!この気持ち、共感してくれる人は結構いるだろう。・・・いるよね?

 この先、今までは必要に迫られていたわけではないので特に足を踏み入れた事が無かった南半分の地帯に進んでゆく。時々出てくるモンスターにLv1は無く、Lv2ですら中々居ない。Lv3~Lv5がほとんどのようだ。

 ただ、レベルが上がっても能力が強化されただけで行動パターンは変わっていないようなので、多少時間がかかっても、もはや苦戦する事は無い。


 適当に現れる敵と戦いつつフィールドの探索をしていくと、露骨に不自然な生え方をしている草が見えてきた。

 採取ポイントのある草地に生える草と比べるまでも無く長く生い茂っているこの高さが2メートル以上は有りそうな草が、キッチリと揃って横に並んで生えている。

 草に突っ込もうとしても壁にさえぎられるような感じで進めない。

 まぁ十中八九フィールド境界なんだろうな。となるとフィールドの南端に到着したと言う事であるなら、次のマップへの入り口を探してみようか。


 境界沿いに移動していたら何事も無く簡単に入り口を発見してしまった。

 境界の草が幅3m程途切れ、その通路を塞ぐ様にNPCの竜人が存在しており、入り口に早速入ろうとしていた僕に向かって話しかけてきた。

「おい、この先は今通行止めだ!裏切り者のゴブリン集団が通路に陣取って占拠している。敵の目的が判明するまで誰も通すなと言われているのでな。悪いが引き返してくれ。」

 空いているスペースから無理やり通ろうとしても見えない壁が邪魔して通る事が出来なかった。ここを通るにはどうやらボスを倒さないとダメみたいだ。


 その場を離れ、ボスフィールド探索を再会する。ムツ平原に入って既に一時間以上経過していたが、敵を倒す事に時間がかかっていた為思う様に探索が進んでいない。

 夜明けまで、つまり朝露採取可能時間まで残り50分を切っている。それならコレを使っても当初の目論見から外れないだろう。そう思い、あるアイテムを使用した。


「ニャニャ~ン。漸く出番かニャ?中々呼ばれニャいからいじけてたところだったニャァ。」

 使用したのはもちろん【絆の証:フェリシー(ケットシー)】だ。

「やあフェリシー。ゴメンゴメン、制限時間が1時間しか無いからなかなか使い所が分からなかったんだ。」

「そうニャのか~。別に怒ったりしてないのニャ!でも呼ばれたって事は目的があるのニャ?」

「そうなんだ。今ムツ平原のボスフィールドを探してたんだけど、出てくる敵が街の近くよりちょっと強くて中々探索が進まないんだ。それでフェリシーに手伝って貰えないかな~って思ってね。」

「お安い御用だニャ~♪」

「あ、もしダメージ受けたら好きなだけ薬草使っていいから。上質な薬草は後で使いたいから今回は使わないでね?」

「了解なのニャッ!でもムツ平原の敵くらいニャらたいしてダメージ貰わないから大丈夫ニャッ!」


 と、中々頼もしいお言葉を頂いて、ボスフィールドの探索を再会した。

 フェリシーの言葉に嘘は無く、軽やかなステップで敵を翻弄しつつノーダメージで敵をなぎ倒してゆく。

 僕も石の投擲をメインに時々体当たりをしながらダメージを与えているが、僕が一体の敵を相手にしている間に二体の敵を倒し、加勢に来てくれるほどだ。

 さっきまでがなんなんだと思えるほど順調だ。ドロップアイテムもどんどん溜まってゆく。スライムの核は手に入れたらすぐに吸収し、吸収数量は既に30を超えている。


 フェリシーと探索を開始して30分程経った頃だろうか。全体マップで言えば西南西の境界沿いに近い場所に、近付かなければ気付けない程にうっすらと地面から光が立ち上っている場所を発見した。

 立ち上る光は◎←こんな感じにドーナツ状となっていて真ん中の丸いフィールドがボスに続くフィールドなのだろう。そのボスフィールドの端から外側の○の端まではセーフティゾーンとなっているようで、数人のプレイヤーが寛いでいるのが見える。


「よし、とりあえず目標だったボスフィールドの場所は確認できた。一旦戻ろう。」

「ボスには挑まないのニャ?」

「今日はちょっと用事があってね。朝日が昇る前に草地の採取ポイントで待機してないといけないんだ。」

「朝日の前で草地の採取ポイントって・・・、もしかして朝露なのニャ?」

「そうだよ、朝露を欲しがっているゴーストが居てね。自分じゃ採取不可能だからって代わりに採取してきて欲しいって頼まれたんだ。」

「朝露って、調合の時に一緒に使うと薬の効果を上げる事ができる貴重な素材ニャッ!でも採取するためには時間制限がある上に、朝日が昇るタイミングで採取ポイントが変わるから滅多にお目にかかれニャいのニャッ!大丈夫なのかニャ~?」

「ん、何も問題は無いっ!」

「・・・そー言えばシロっちは上質な薬草を一日に何十個も採取する変人だったニャ。心配なんてする必要もないのニャ・・・。」

「変人とは失礼な!!でも心配する必要は無いのは本当だからね。フェリシーには僕ができるだけ採取に専念できるように敵が僕に近付かないようにして欲しいんだ。」

「了解なのニャ!そんで、沢山採取できたら我輩にも少し分けて欲しいのニャ~。マスターに持ってってびっくりさせるのニャッ!」

 フェリシーがいたずらを考えている子供のような顔をしてフシシッと笑っている。

 希少な素材をいきなり持っていくとか、なんて微笑ましい可愛いいたずらなのだろうか。いたずらか?

「うん、もちろんいいよ。その代わり、しっかり護衛してくれよっ!」

「ラジャーなのニャッ!」

 ビッと敬礼をして元気に返事をしてくれたフェリシーと一緒に草地までやってきた。朝日が昇るまであと数分有るので上質な薬草とか採取をしていよう。


 そして、いよいよその瞬間が近付いてきた。

「そろそろ時間なのニャ~。カウントダウンニャッ!3・・・・2・・・・1・・・・ゼロッ!今ニャー!」

 フェリシーがゼロを告げた瞬間、東の空に太陽が昇り、平原に朝もやのエフェクトが広がり、草地をそのエフェクトが通り過ぎるとなるほど確かに草に朝露が発生していた。マップで採取ポイントの確認をする。確かに朝日が昇る直前から場所が変わっている事を確認し、◎印に向けて急行する。

「フェリシー!採取開始するから後は宜しくっ!」

「了解ニャーッ!」


 早速採取を開始する。

 『朝露を手に入れました。』

 『朝露を手に入れました。』

 『上質な薬草を手に入れました。』

 『朝露を手に入れました。』

 『朝露を手に入れました。』


 朝露の入手率は割と高確率のようだ。

 5回採取し、すぐ溶かして他の採取ポイントをチェックする。今回は他のポイントは割と遠い場所にあるようだ。2箇所くらい回って戻ればポイントは回復しているだろう。


 『薬草を手に入れました。』

 『薬草を手に入れました。』

 『薬草を手に入れました。』

 『スライムの核を手に入れました。』

 『薬草を手に入れました。』

 『薬草を手に入れました。』


 うむ、フェリシーも頑張っているようだ。核だラッキー♪


 そんな調子で都合9回の採取に成功し、朝露は40個手に入れる事が出来た。

「うニャ~♪、やっぱりシロっちはすごいのニャ!」

「護衛してくれたフェリシーがいたからこそだよ!クエスト分と僕が実験したい分とを引いて、フェリシーには朝露を10個上げるよ。」

「うニャーい♪ありがとうニャ!ありがとうニャ!やっぱりシロっちに着いてきて正解だったのニャ~♪」

「僕の方こそありがとう、楽しかったよ!そろそろ時間かな?」

 視界左端に有るPTメンバーのフェリシーの名前の横に制限時間のカウントダウンが表示しており、それが既に一分を切っている。

「そうニャ、そろそろ時間切れニャ~。もっと一緒に遊びたかったのニャ・・・。」

「まあまあ、またすぐに呼ぶからさ!そうだ、次は今日見つけたボスに一緒に挑戦しようか!」

「それは楽しみなのニャ♪次も楽しみにしてるニャ~~♪」

 カウントダウンがゼロになり、フェリシーは手を振りながら消えてゆき、【絆の証:フェリシー(ケットシー)】が残った。それをアイテムインベントリに入れ、僕はログアウトした。


 さて、今日の晩飯はどうしようか?

プレイヤー名 シロっち

種族【プチスライム】/サブ職業 無し

レベル13→16 ランクH (QP 21/20)

核吸収強化(32/500)

HP 77/77 MP 37/37

所持金 2952G

攻撃力 17

防御力 24

力 14→17

体力 16→19(+12)

知力 14→17

すばやさ 30→36(+14→15)

器用さ 15→18(+5)

魔力 9→10

運 16→19

ボーナスポイント 43

装備 武器:ナシ サブ:ナシ 装飾品1:ナシ 装飾品2:ナシ

特殊能力

アクションスキル

【溶かす】Lv14

【体当たり】Lv15


パッシブスキル

【軟体】Lv16


習得スキル

アクティブスキル

【ダッシュ】Lv16

【投擲】Lv16


パッシブスキル

【スピードアップ】Lv21

【アイテム入手率UP】Lv16

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