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014 3日目:初めてのPT

明けましておめでとうございます。

本年もだらだらと投稿を続けて行ければと思います。

なんか知らないうちにお気に入りも60件突破していたみたいで

感謝感謝でございます。

これからもこの駄文にお付き合い下さいます様お願い申し上げます。



この挨拶もこれで合ってるのやら合ってないやら。

 さて、今はマイホームにログインした直後の状態だ。今日もNPCのクエストを順次進めて行こうと思っている。

 昨日ログアウトしてから時間が飛んでますが、寝て起きて走って妹送り出して朝飯食べてからのログインだけど、何事も無かったので割愛しますよ。しいて言うなら妹から今日の午後宿題手伝えと言われたくらいか。

 まあその辺は置いといて、早速何から進めようかを考える。

 今受けているクエストは、

 ①『ゴブリン討伐に一緒に行ける方募集』

 ②『ワレハ朝露ヲヒツヨウトス』

 ③『代理配達人急募』

 ④『上質な薬草が5枚欲しいニャ』

 ⑤『いっしょにおにごっこしよーっ!』

以上の5件である。

 ③は達成済みで、⑤は未だに達成できるような気がしない。となると①②④だが、①と④はNPCが同行してフィールドに出るクエストの為、同時進行は出来ないだろうと考えると、まずは①と、進められそうなら②も同時進行で行こう。

 ならばまずグリーンキャタピラーのマイクがいる噴水広場に向かおう。

 とりあえず紙くずを溶かして噴水広場に向かった。



 噴水広場に到着。を見回してみると、設置してあるベンチにだらしなく寝そべる芋虫を発見した。

 近付いてみると、気持ちよさそうに鼻提灯を膨らませながら「ムニャムニャ、もう食べれないダスー」とテンプレ通りの台詞を吐いている。

「おいっ」

 起きない。

「おーいっ!」

 まだ起きない。

「起きんかコラーッ!!」

 全然反応無いし・・・。

 僕はマイクであろう芋虫の上によじ登り、【軟体】による効果で体の一部を鋭く尖らせた。そしてゆっくりと鼻提灯に近付け・・・


パチンッ!!!!!!!!!


「どぅわぁーーッ!?!?」


 鼻提灯を割った直後、マイク(?)は変な悲鳴を上げて飛び跳ね、ベンチから転がり落ちてしまった。

 僕はというと、マイク(?)が転げ落ちる直前に飛び降り、ベンチへと華麗に着地を決めていた。

「な!?何がおきたダスかー!?」

「何もおきてないよ?むしろ漸くあんたが起きたくらいで。」

「はっ!?もしやあなたは僕の依頼を受けてくれた方ダスか?・・・うーん、スライムとかちょっと心配ダス・・・。」

「いきなり失礼なこと言う芋虫だなっ!ゴブリンくらい両手両足じゃ足りないくらいソロで撃破してるからね!?」

「スライムに手足はないダスが、ゴブリン退治に自信があることは分かったダスー。失礼な事ばかり言って悪かったダス。僕がマイクダス。協力お願いするダス!」

 なんか一々イラッと来る奴だなー!

「まあいいや、それじゃさっさとゴブリン退治に行こうか。」

「あ、待ってくれダス!PT申請送るダスよ。」

とマイクが言うと、『マイクからPT申請が来ています。承諾しますか? Y / N 』と表示が現れた。

 ちょっとびっくりしたがPTを組まない訳には行かないので承諾をする。

 すると、視界の左隅にPTメンバーの名前とHPゲージが表示される。

 何気にこのゲーム初のPTプレイな為、色々といじくって試していたら、マイクのステータスを見る事ができた。

 ふむふむ、スキルは【体当たり】Lv15【スロウストリング】Lv19【鈍足】Lv15か、レベル高いな!

 【スロウストリング】はストリングだし糸を吐く攻撃だろう。【鈍足】は始めてみるスキルだな、説明見てみるか。


【鈍足】Lv15(11.5%)

 素早さが割合で減少するが、減少した数値だけ力に加算される。増減値はLvにより変化する。


 なるほど、完璧にパワーファイターな訳か。割合で減少って事は元の素早さの数値が高い分だけ力もアップすると。


 しっかし・・・、

「どうしてこんなにレベルも高いのに一人でゴブリン倒さないの?」

「それは、僕は他のグリーンキャタピラーと比べてもかなり動きが鈍くて攻撃が当たらないんダス。当たるまで糸を吐きまくって当たれば漸く体当たりで攻撃できるんダスが、そうやっているうちにやられてしまうんダス・・・。仲間と倒したゴブリンの数で競争してるんダスが、あと10匹倒さないとビリになってしまうダス!」

「ちなみに何匹倒せば一番になれるんだ?」

「20匹も倒せば一番になれると思うダス。」

 なるほど、これはきっと倒した数で報酬が変わる感じか。①ビリ②ビリじゃない③一番 の3段階の報酬があるのならば、やはり一番を目指さなければなるまい。

 となるとネックであるマイクの素早さをどうにかせねば。新規スキルも覚えさせられるみたいだし【スピードアップ】でも覚えさせるか。

「ぴっぴっぴっとな」

「ん?なにしてるダスか?」

「いやいやなーんもしてないよ?気にしない気にしない!」

 覚えたてじゃ恩恵も無いに等しいしレベルも16から12まで下がっちゃったけど鈍足効果で力も十分高いし、スピードアップのレベルもゴブリン狩っている間にどんどん上がるだろうから問題無いでしょう。悔しいが現時点でステータスの数値が僕の倍近くあるしっ!素早さだけはスキル効果で僕の方がかなり上だけどねっ。しくしく。


 そしてやってきましたムツ平原。目の前ではゴブリンLv2とマイクがガチンコバトルを繰り広げています。

 とりあえずどんな感じか見たかったので一度一人で戦わせてみたんだけど、予想以上に手間取っている。

 ただ体当たりをしても滅多に当たらない。糸吐いてもなかなか当たらない。当たるまでゴブリンからフルボッコにされている。幸い耐久力は有る為一撃の被弾ダメージは少ないが、これだけ時間掛けてれば他のゴブリンからもタゲられたりするだろうし、そうなったら下手すれば削られきってお終いだ。

 しょうがないからちょっと離れた場所からゴブリンに向けて石を投擲したら、うまい具合に意識がこっちに逸れたゴブリンに糸が当たり、続く体当たり2発でゴブリンは撃沈した。いや2発って何だよ羨ましいっ!

「助かったダスー、この調子で頼むダス!」

「うんそうしよう、僕がゴブリンを引き付けるからその隙に糸当てて倒しちゃってね。この方法が早そうだ。」


 それからは、僕がゴブリンに離れた所から石を投擲して引きつけ、マイクがトドメを刺す方法で順調にゴブリンを狩っていった。

 そんな中、マイクのスピードアップのレベルを確認しようとステータスを確認した所、【スロウストリング】のレベルが20になっていて、なんと派生スキル【ストリングカッター】を習得できるようになっていたのだ!

 名前からしてアレだ、糸で切り裂くことが出来るようになるんだ。前にクロっちに助けられた時にゴブリンを糸で切り裂いてたが、このスキルを使っていたに違いない。

 早速習得させといてやろう。BP消費は2か。

「マイク、新しい攻撃スキルが増えてないか?」

「え?・・・!本当ダス!ストリングカッター!なんか強そうな名前ダス~♪」

「早速使ってみようか!」

「ダス~♪」

 ゴブリンを探し、投擲で石を当ててゴブリンをおびき寄せ、そこにマイクがスロウストリングを巻きつける。

「よし、いくダスよーっ!」

 マイクが気合を入れてストリングカッターを発動する。吐き出されたキラキラと金属的な光を放つ糸がゴブリンに向かって放たれる!

 体当たりよりも高いダメージを叩き出していたが、ゴブリンを縛っていたスロウストリングまで切り裂かれてしまい、ゴブリンが動きを取り戻してしまった!

 気を逸らそうと石を投げつけるが、大ダメージを与えたマイクに向かって攻撃を繰返すゴブリンの気をこちらに向ける事は容易ではなく、しょうがないので僕が体当たりを繰返してゴブリンを倒した。

「スロウストリングまで切れるとは思わなかったダス~。」

「僕もだよ。スロウストリングが巻き付いている場所を避けるように当てないと危ないねっ。」

「そうダスな~。」


 その後は危なげも無くゴブリンを倒し続け、30匹倒したところでついでに草地から薬草を採取しまくり、街へと戻った。


「今日は助かったダスー。30匹も倒しておけばきっと一番は確実ダス!あ、ゴブリンのドロップアイテムは倒した証拠として見せないといけないダスから貰うダスよ。」

「ああ、それは構わないよ。」

きっと一番になった報酬が貰えるんだろうし~。

「今日は楽しかったダス。ほんとに感謝するダス。いつかまた一緒にPT組んでモンスター退治に行けると良いダスな!それじゃさようならダス~。」

・・・ん?

「ん?それだけ?」

「ん?そうダスよ?」

「え?他には??」

「なんにも無いダスよ?」

「んなんじゃそりゃああああああああぁぁぁぁぁ!!!!!」


 とんだ骨折り損だよっ!くたびれた儲けもなにもないよっ!

 ま、まあPT組んでサクサクゴブリン倒していったのは気分爽快で楽しかったけども?

 あ~殴りてぇ、超殴りてぇぇぇぇ!

 軟体で拳の形を作りたかったが体の表面が波打つくらいで形にならない。しょうがないので体当たりするが当たってもぷにょんぷにょんとダメージを与えられる気配もまったく無く。(まぁ仕様としてダメージは一切与えられないのだが横に置いといて)


 うん、あれだ。今回はPTプレイの楽しさと、NPCとPT組めばそのNPCの育成が出来る可能性に気付けた事だしそれで良しとしようか。うん。











チキショーッ!

2/2 矛盾点修正


NPCは仲間になっている間は好きに成長させる事が出来ます。

しかし下手にスキル取得しまくったりするとレベル的な意味で大変な事に・・・


プレイヤー名 シロっち

種族【プチスライム】/サブ職業 無し

レベル12→13 ランクH (QP 18/20)

核吸収強化(5/500)

HP 65/65 MP 32/32

所持金 2306G

攻撃力 14

防御力 20

力 13→14

体力 15→16(+10)

知力 13→14

すばやさ 28→30(+13)

器用さ 14→15(+5)

魔力 8→9

運 15→16

ボーナスポイント 37

装備 武器:ナシ サブ:ナシ 装飾品1:ナシ 装飾品2:ナシ

特殊能力

アクションスキル

【溶かす】Lv11

【体当たり】Lv13


パッシブスキル

【軟体】Lv14


習得スキル

アクティブスキル

【ダッシュ】Lv15

【投擲】Lv13


パッシブスキル

【スピードアップ】Lv18

【アイテム入手率UP】Lv9

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