013 2日目:NPCクエ三昧③
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相変わらずの駄文ですがお楽しみいただければ幸いです。
街に戻り、まずはコボルドのボルクに会う為に職人街へ向かう。
「おお、薪の束を持ってきてくれたであるか!感謝するのである!これでようやくマスターに新たな武器を作ってもらえるであるよ!」
「武器って事はボルクのマスターは鍛冶師なのか。」
「そうなのである。武器を作る為には炉の炎が命なのであるが、あの木から採れる薪は中々の高温を出すことが出来るのであるが、普段取りに行っているマスターが鍛冶中に足を大火傷してしまい、薪を取りに行けなくなってしまったのである。自分が稼ぐしかなくなったのであるが材料はあれど武器を作る事も出来ず・・・。武器が無ければ稼ぐ事も出来ないのである。だがこれでようやく武器を手にすることができるようになったのであるよ!本当に感謝するのである!」
うう・・・なかなか健気なわんこであるな。やべっ、口癖移っちゃった。
「そりゃ良かった。いつか一緒にクエストで稼げるといいね!」
「それは面白いのである!その時は宜しくなのである!」
手を振られながらお別れを言いその場を去り、道具屋へ向かう。
道具屋に入ると、僕に気付いたのかフィリスがこっちを見ている。
あえて無視して売り物を眺め、店売りポーションの効果と相場を確認する。
ふむふむ、HP250回復で200Gか。
チラッと横を見るとフィリスが何かを言いたげにこちらを見たりそっぽを向いたりして動きが見ていて面白いことになっている。
とりあえずポーションを入れるためのガラス瓶を一つ20Gで購入してトレードを終了し、そこでようやくフィリスに向かい話しかけることにした。
「遅いっ!アイテム集め終わったのなら私に最優先で持ってくるべきでしょう?!それなのにどーして私の事無視して売り物物色し始めるのよ!」
かなり憤慨した様子で怖い顔して詰め寄ってくる。
「ゴメンゴメンって!ちょっと真っ先に確認したい事があってそれに気を取られてしまったんだよ。忘れてしまっていた訳じゃない。」
うん、忘れてたわけじゃない。反応が面白かったからついつい調子に乗ってしまっただけだ。
「今度からは真っ先に話しかけるから。いや、道具屋に来るたびに話しかけるから機嫌直してよ。」
「そ・・・そこまではしなくてもいいけども・・・。まぁ、許してやるわ。」
そう言いながら腕組んで顔を少し赤らめながらそっぽを向いている。結構嬉しそうに見えるぞ?
なんだろう、クエストを達成するたびに好感度アップしているような感じだ。
「じゃこれが約束の糸20個ね。」
「うん、ありがとう!それじゃその日に持ってきてくれたから約束通り良いこと教えてあげるね!」
なんだろう。フェリシーからも知って得する情報手に入ったし期待。
「あのねー、上質な糸ってマヨイの森のビッグスパイダーから手に入るのよっ。」
ドヤァって顔してますよ。
ふーんそーですかー、次はそれを手に入れて欲しい訳ですかーふーん。
今きっと( = =)←こんな感じで遠い目をしてるんだろうなー自分。
「へーそうなのかー、教えてくれてありがとー。フィリスは物知りだなー。」
うん、棒読みじゃない。きっと棒読みじゃなく返答できてるはずだ。フィリスも嬉しそうにしてるし。
マヨイの森か・・・まだ僕はムツ平原以外の場所に行ってなかったな。NPCのクエストがひと段落したら別のフィールドに足を伸ばす事を目標にしてもいいかもしれない。
さて、クエストもノエルの鬼ごっこ以外クリアしたしギルドに報告しに行きますかー。
フィリスと別れ、駆け足でギルドに向かった。
ギルドに到着し、クエスト完了の報告を行う。QPも18/20となり、あと2ポイントでストーリークエストが発生するようだ。
まあ、受注可能なNPCクエストは全て片付けた上でストーリークエストに臨む予定だけど。
早速クエストを覗いてみると・・・
『ゴブリン討伐に一緒に行ける方募集 byマイク(グリーンキャタピラ)』
『新しい武器の試し切りに同行者求む byボルク:コボルド』
『上質な薬草が5枚欲しいニャ byフェリシー:ケットシー』
『ワレハ朝露ヲヒツヨウトス byヘンリー:ゴースト』
『スライムの体液が大量に必要なの byフレイ:炎の下級精霊』
『代理配達人急募 byサンダー:リトルホーク』
ん?フィリスの次のクエストが無い?どうしたんだろうか・・・。なにかやりとりでマズったか?まあ考えててもしょうがないか。
ボルクは早速手に入れた武器を試したいようだがその位なら自分だけで試せばいいのに、案外ビビりな所があるのかね。
あとはフェリシーもフレイもまたクエストを出しているようだ。
とりあえず今回はまだ一度も受けた事の無いクエストを受けておこうかね~ってことで、『ゴブリン討伐に一緒に行ける方募集』『ワレハ朝露ヲヒツヨウトス』『代理配達人急募』と、余った一枠にフェリシーの『上質な薬草が5枚欲しいニャ』を受ける事にする。
クエストを受け、ギルドを出た時点でログアウト予定時間までまだちょこっとあるから時間までNPC巡りでもしようか。
そんな訳で一番近場だった市場街道具屋前に、リトルホークのサンダー君に会いにやってきた。
「ピピューーイ、ピューーーイィ!ピイ?(僕は手紙や荷物の配達を仕事にしてるんだけど、僕じゃ運べない位重い荷物を頼まれちゃって困ってるんだ!僕の代わりに配達してくれないかい?)」
おお、鳥の鳴き声で聞こえるのに不思議と言っている事が分かる。さすがグラフィック削って力入れているだけあるわ~。
「いいよ~手伝ってあげる。それで、何をどこに運べばいいんだい?」
「ピピィ、ピュイピューーィ!ピュィ!(この箱を職人街、冶金職人工房の工房長さんに届けて欲しいんだ!ちなみに中身はいろんな鉱石で、重さは100kgあるよ!)」
「100kgとか、持てる重さ制限ぴったりじゃないか!どうやって持っt」
「ピィピピューイ!ピピィッ!(配達期限まであと10分しかないんだ!それじゃお願いね!)」
「はいーーーーーーっ?!」
どどどどうしよどうしよ?!10分なんてホーム戻ってアイテムBOXにアイテム突っ込んで戻ってきても間に合わないし、そのまま受け取っても重量超過で移動スピード激減するから確実に間に合わない!かと言って捨てるのも勿体無いし・・・。ハッ!そうだった、ここって道具屋だっ!どうせ捨てるくらいなら全部売り払ってしまえっ!
荷物を受け取る前に道具屋の中に入り、急いで手持ちのアイテムを全部売り払う。どうせ貴重なアイテムなんて持ってないから気にしない!
店から出てサンダー(リトルホーク)から荷物を受け取る。ああ!もう2分も経過してるーっ!?急げっ!
職人街の工房地区入り口に到着した。視界の隅で進んでいるカウントダウンタイマーはすでに5分を切っている。
さあここからが本番だ。数多ある工房の中から冶金職人工房を探し出さないといけない。冶金職人とは、鉱石から武器や金属装備の材料となるインゴットを精製する事が出来る職人だ。需要が高い職だろうしきっと手前の方に建っている・・・・・・筈だ!多分。
走りながら端から順に探していこう!
布加工、皮加工、細工、錬金、木材加工、軽鎧、片手剣、斧、槍、金属鎧、銃、へー銃なんてあるんだー。って次次!
両手剣、小道具、調度品、短剣、獣武器、鈍器、調合、大道具、・・・あーもう!どんだけあるんじゃーい!
そしてついに26軒目にしてようやく目的の冶金職人の工房を発見!残り時間は1分ちょっと残っている。なんとか間に合ったーっ。
冶金職人工房に入り、工房長と思って話しかけた副工房長に長話されめちゃくちゃ焦ったりしたが何とかぎりぎり時間内に配達を完了することができた。
今日はあとNPCに話だけ聞いてログアウトする予定だった所、いきなりクエストがスタートしてしまってしかも制限時間付きとか、もうまじでやばいです。精神的に。
サンダーに完了報告をすると大いに喜ばれ、次も宜しくねーなんて大声で騒がれたりした。周りから視線突き刺さりまくりである。勘弁してっ。
NPCに話しかけてまた強制クエストスタートなんて勘弁なのであとはNPCに話しかけずにログアウトする事にしよう、そうしよう。
僕はマイホームに戻りもせず、その場でログアウトをした。
手持ちアイテム全て売却したおかげで持ち金UP!
プレイヤー名 シロっち
種族【プチスライム】/サブ職業 無し
レベル12 ランクH (QP 18/20)
核吸収強化(5/500)
HP 62/62 MP 29/29
所持金 2238G
攻撃力 13
防御力 19
力 13
体力 15(+10)
知力 13
すばやさ 28(+13)
器用さ 14(+5)
魔力 8
運 15
ボーナスポイント 34
装備 武器:ナシ サブ:ナシ 装飾品1:ナシ 装飾品2:ナシ
特殊能力
アクションスキル
【溶かす】Lv11
【体当たり】Lv13
パッシブスキル
【軟体】Lv14
習得スキル
アクティブスキル
【ダッシュ】Lv15
【投擲】Lv10
パッシブスキル
【スピードアップ】Lv18
【アイテム入手率UP】Lv8