010 2日目:スライム狩り
体調不良で夜に書く事もできず直ぐ寝る毎日・・・
皆さんも冬の寒さにやられない様気をつけておくんなまし
ログアウトすると急いで妹を探す。午前中は部活で相当腹を空かせて帰ってきていたはずだ。
リビングにもダイニングにもいなかった。出かけたかな?と思いつつ妹の部屋も確認に向かう。
「由美ー、いるかー?」
と声を掛けつつ部屋を覗くと机に向かっている妹の姿を確認したが返事が無い。
近づいて声を掛けるとようやく気付いたのかこっちに向き直った。
「なんかすっごい疲れた顔してるけど大丈夫か?」
「全然大丈夫じゃないよー、も~疲れたっ!」
「・・・なんでそんな疲れてまで勉強してんの?」
ちなみに妹は勉強はあまり好きではない。
「ゲームのことお父さんにお願いしたらOK貰ったんだけど、その為の条件が宿題を次の発売までに終わらせる事だったのよ。午前の部活は疎かに出来ないから夜中するわけにもいかないし、午後の夕飯までの時間でどうにか終わらせなきゃって思ってやってるんだけど、初日でギブアップしそう。」
と言いながら机に突っ伏している。
「で?今日宿題やってみての手応えはどうなの?期限までに終われそうなのか?」
「ちょっと間に合わなそう・・・。お兄手伝って~。」
妹は僕に向かって拝み倒している。手伝ってやりたいところではあるがそれじゃ妹の為にならないんだけどなぁ。
「しょうがない、手が空いた時間に見てやるよ。」
「お兄ありがとーっ!」
妹がいい笑顔をして感謝を伝えてくる。うちの男子は皆、妹に弱いのであった。
「そういや由美、昼飯はどうした?」
「コンビニでてきとーにすました。」
「さいでっか・・・」
心配事も解決し、昼飯を抜いていた腹に多少のおやつをつっこみまたログインする事にした。
クロっちがいたら久しぶりに一緒に遊ぶのもいいかな~?と思っていたがどうやらログアウトしているらしい、残念。
それならと、僕はクロっちが言っていた投石でスライムを狩る方法を試してみる事にした。
石なら重量制限一杯に拾っているので、早速スライムを探しに安地を出発する。
たいして進まないうちにミニスライムLv1を発見。早速石を取り出してミニスライムに向けて投げる。放物線を描いて見事ミニスライムに命中し、HPバーを見ると1/10位減っていた。
石をぶつけられたミニスライムはこちらに向かってくるが、レベル差によるすばやさの差はいかんともしがたく、離れつつ次々と石を放り投げてはダメージを積み重ねてゆくミニスライムは、丁度10個目の石をぶつけた所で倒す事が出来た。
うん、超楽っ!クロっちは5分とか言ってたけどきっとレベルが低い時に相対したからその位時間がかかったんだろう。実際には1分かそこらで倒す事ができた。
ドロップアイテムは・・・「スライムの体液」か。初めて倒した時には「スライムの核」が出たけど名前からして核の方がレアドロップなのかな。確かNPCのクエストでスライムの核を欲しがっていたモンスターがいたはずだから10個は確保しておきたい所だ。
それから3匹程スライムを倒してみたが、ドロップアイテムは全部「スライムの体液」だった。やっぱり核の方がレアドロップだったみたいだ。
ログアウト予定の午後6時までに核を10個集める予定だったけどこの調子だと難しいか…うーん。
5分ほど考えた後、効率を上げる為に二つスキルを習得することに決めた。
一つは【投擲】スキル。投げたアイテムによるダメージが増加するスキルで、レベルが低い内はあまり目立った効果は見られ無いだろうが、もっとレベルの高いフィールドでスライム系等手持ちの技ではダメージを与えられないモンスターが現れた時の為に今から地道にスキルレベル上げをしていけば後々楽になるだろうと思ったからだ。もちろん先に進めば石以上の投擲用アイテムも出てくるだろうし、他の敵に対してのダメージソースにもなり得るだろうと思ったからだ。
もう一つは【アイテム入手率UP】で、敵からのドロップや採取場所からのレアアイテム入手確率が上昇するらしい。もちろん低レベルだと当然の如く効果は実感できないだろう。
問題はレベルだが、新たにスキルを習得したためにスキルレベルの平均値がぐぐっと下がり、11から8まで下がってしまった。まぁミニスライムに石投げてればサクサク上がるでしょ。
それからまたすぐにミニスライム狩りに戻った。なるべくミニスライム以外とは接敵しない様にマップみて気をつけながら、石を投げてはどんどん倒してゆく。投げては倒し投げては拾い、一心不乱にミニスライムを乱獲した結果、6時前までにスライムの体液×64個とスライムの核×12個手に入れる事が出来た。
【投擲】や【アイテム入手率UP】も順調にスキルレベルが上昇し、レベルも10まで回復した。
そして、ミニスライム乱獲中にちょっと気付いた点があって実験をしてみた。
【投擲】スキルが無かった時に石を使うと、使った時点でターゲットに向かって石を投げていたんだけど、【投擲】を持っている今は石を使うとまずは準備状態なのか自分の頭よりちょっと上に石が浮いて待機している。そしてその待機場所というのが、頭上に限らず前後左右一定範囲内ならどこへでも出現させる事が出来るらしい。なぜ浮いているのか?という疑問に対しては、スライムには手が無いからじゃないかとしか答えようが無いのだが、仕様上の事だから別に問題じゃないよね?そして準備状態に入ったなら、タゲを指定しさえすればそのタゲから目線を外していてもタゲに向かって飛んでいくようだ。【投擲】恐るべし。
さて、もう直ぐ6時だ。昼飯の準備を怠った上に夕飯の準備にも遅れたら流石にゲーム禁止だと言われかねないので一旦ログインするか。スライムの核クエストの前に糸のクエストも終わらせてないから次はまず完了クエストの報告から始めようと思い、街に戻ってからログアウトした。
副題の割には実際のスライム狩りはただの作業だったので描写は省略されてしまいました。
プレイヤー名 シロっち
種族【プチスライム】/サブ職業 無し
レベル11→10 ランクH (QP 1/20)
HP 53/53 MP 25/25
所持金 979G
攻撃力 11
防御力 16
力 12→11
体力 14→13(+8)
知力 12→11
すばやさ 26→24(+9→13)
器用さ 13→12(+5)
魔力 8→7
運 14→13
ボーナスポイント 31
装備 武器:ナシ サブ:ナシ 装飾品1:ナシ 装飾品2:ナシ
特殊能力
アクティブスキル
【溶かす】Lv10
【体当たり】Lv12
パッシブスキル
【軟体】Lv11
習得スキル
アクティブスキル
【ダッシュ】Lv13
【投擲】Lv9
パッシブスキル
【スピードアップ】Lv14
【アイテム入手率UP】Lv6