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001 プロローグからキャラメイク

分かりづらい、ここどうなってんの?等不明な点が有りましたら都度説明を入れて(考えて)いきますので宜しくお願いします。

 世界から隔絶された大陸【モンストリム】

ここでは他の世界と違い、モンスターは人族を襲う化け物ではなく

モンスター、すなわち【亜人族】【妖精族】【魚人族】【獣族】【精霊族】【昆虫族】【死霊族】【竜族】【スライム族】の九つに分かれた種族はそれぞれが独自にコロニーを形成し、人族と時に友好的に、時には対立しつつも共存の道を歩んでいた。

 しかしある時、九つの種族の中で最強種と言われる【竜族】に、黒く輝く鱗を持つ邪悪なオーラを纏う伝説種たるドラゴンに進化を果たした者が現れた。そのドラゴンは自らを十の種族の頂点に立つ者とし、全ての種族に対し宣戦を布告した。

そのドラゴンから放たれる邪悪なオーラを浴び、心弱き者は発狂・暴走し周囲に無差別に襲い掛かり、(よこしま)な気質を持つ者はその力を増して凶暴化し、邪悪なるドラゴンに付き従うのだった。

 邪悪なオーラに打ち勝ったモンスター達は力を合わせてそのドラゴンを討伐しようと進撃したが、凶暴化したかつての同族達に妨げられて邪悪なるドラゴンの居城に到達する事すら適わず、徐々にその数を減らしていった。

 族長達は、各種族から精鋭を一人ずつ選び出し精鋭パーティを作り、自分達を囮として大軍を引き付けた隙に邪悪なるドラゴンの元へ送り込んだ。

 精鋭達は決死の覚悟で邪悪なるドラゴンへ挑み、深手を負わせる事に成功したのだが、その為に自らの命を代償としたのだった。

「我は5年の後に復活を果たし、より力を蓄えた姿で再び戦場へ戻って来よう。その時を楽しみに待っているが良い」と言葉を残し、モンストリム大陸は束の間といえる平安を獲得したのであった。

 精鋭を送り込んだにも関わらずに邪悪なるドラゴンを倒しきれなかった族長達は、話し合いの結果一つの策に至った。

 即ち、モンスターの力を最大限に引き出すことの出来る「モンスターテイマー」の職を研究中である人族に、自分達の未来とも言える子供達(たまご)を預け、育ててもらうと言う事だ。

 各族長達は子供達(たまご)を人族の代表へ託した。あの邪悪なるドラゴンに比肩できる伝説種へと進化を果たす事を祈って…。

 人族の代表はその卵を持ち帰り、モンスターテイマーを育成する機関、【テイマーズ学院】を新設するのだった。


そして4年の月日が流れた・・・



 プロローグが下から上へスクロールしてゆき、視界から消えると共にムービーが再生された。

 青空を飛翔するいろんな鳥型のモンスターが目の前に映っている。映像が下にスライドしていき広大な大地を駆け回る大型の獣型モンスターの群れを映し、映像は画面奥にある森に向かって移動を始める。森の中を駆け、ゴブリンやワーウルフ等の亜人種が通り過ぎてゆき、崖にポッカリと開いた洞窟に侵入する。吸血蝙蝠やスケルトン等を横目にどんどん映像は進んで行き、最深部であろう広場には沢山の財宝を背に大きなドラゴンが現れ、口から炎のブレスを吐き出した所でそのドラゴンをロゴの一部として「Tamers Online」のタイトルが出てくる。

 

 僕の名前は相馬和樹(そうまかずき)。現在高校2年生でつい先日17歳になったばかりだ。

 小さい頃からゲーム、ファンタジーに出てくる多彩なモンスターキャラが大好きで、プレイするゲームの基準はモンスターが仲間に出来るかどうか、更には初見で仲間モンスター縛りプレイをデフォで行う位にはモンスターに対して愛があるゲーマーである。

 自身がモンスターとなって冒険できるVRゲームなんて正に自分の好みドストライクなゲームが出ると雑誌で見たその日から、大体3万円程する(バーチャルゲームの値段が大体そのくらい)ソフトを購入する為にバイトを必死にこなして資金調達し、予約受付日に即行で予約して、夏休み初日の発売日に朝日の昇る前から店の前で待機し、開店即ゲットした。βテストにも参加したかったのだが選に漏れたのだからしょうがない。その日は枕を濡らしたけども。

 発売日当日にゲットはしたものの、逸る気持ちを無理やり押さえ込み、夏休み初日をフルに使い、出された宿題は1日で終了させ、休み中ゲームをし倒す準備を整えた。期末テストで順位を上げたので親にも文句は言わせん!

 さあゲームを始めよう!

 と気合を入れてVRゲーム用ヘッドギアを装着してベットに横になったのだった。



 ムービーが終わり、はじめからプレイを選択する。最初に自身の分身たるモンスターを選択する。僕は前々から既に決めていたプチスライムを選択する。なぜスライムかって?だって可愛いじゃんっ!しかも他のゲームと一緒でやはりこのゲームでもスライムは最弱に位置するモンスターなので、そのスライムを育てて前線でも通用するくらいに育て上げるなんて夢が広がるじゃないか!名前は僕がVRMMORPGで遊ぶ時に必ず付けていた名前「シロっち」にした。今はもう別の高校に進学してしまった友達とMMORPGで遊ぶ時自分が「シロっち」、友達が「クロっち」と名付けて一緒に遊んでいたからだ。もしそいつもこのゲームをプレイしていたとしたらこの名前で多分気が付いてくれると思う。外観を少しいじれるようだけど、スライムは核の模様位しか替えられなかったのでデフォルトにした。

 次は初期ボーナスポイントのルーレットだ。数字がランダム表示されているが、見た感じ20~が偶に見えるくらいで大体が6~12の間がほとんどのようだ。100回キャンセルしてやってみたけど大体そんな感じだった。1が3回も出たのがちょっとショック…。なんとか13以上出たら始めようと粘って粘って粘って・・・もう100回以上繰り返してない?と思った辺りで14が出たのでこれでOKとした。こんなシステムがあると最大値を狙う奴が必ずいるが僕はそんな廃人ではない。早くプレイしたいのだ。

 そして次に、自分のマスターとなるNPCの選択となった。画面にはNPCの姿と、【サブ職業】【祝福】【ボーナススキル】の項目がある。【サブ職業】とは、マスター(NPC)が本職のモンスターテイマーの他に持っている職業で、主に生産系の職業を持っていて、ゲーム内でのアイテム作成はこのマスター(NPC)が主に行う事になる。プレイヤーもある程度レベルが上がれば職業に就けるクエストを受けられるが、この時マスターと同じ職業になってマスターと協力して生産すれば、よりレベルの高い生産も行えるらしい。【祝福】とは、そのNPCが日に一度使用してくれるステータス強化で、その効果は1日続くらしい。【ボーナススキル】は、選んだNPCのサブ職業次第で自身が習得できるスキルの事。ちなみに今目の前にいる サブ職業:薬剤師 の場合、【薬剤師の心得】【薬物リュック】と表示されている。効果は見る事が出来ないようだが、どんなのだろうか?

 更新ボタンを選択しながらありきたりな職だな~と次々NPCを切り替えていくと、あまり聞いたことの無い職が出てきた。【設計師】…【祝福】は器用さにボーナス。【ボーナススキル】は【測量】と【マッピング】。うん、いまいち良く分からないけど、これに決定しようかな。【マッピング】がわざわざボーナススキルとして有るって事は、通常はマップを自動で埋めてくれないかもしれない。NPCの容姿はボサボサ頭に身なりもお世辞にも綺麗とはいえない格好をした男だが、自分が動かすキャラじゃないから別にいいよなーと思い、確定を選択してマスター選びを終了した。


 これで全ての選択を終了し、ゲームスタートを選択して僕は Tamers Online の世界へと入っていった。




後書きには主人公のステータスを表示予定。


5/21 祝福の効果時間を20時間→1日に表記変更。

   スタートダッシュから矛盾が発生するとは思わなんだ・・・orz

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