8時間目【松下先生】
5年1組の担任である松下結香先生は、若くて可愛い先生だ。
年齢は22歳なので、皆のお姉さん的存在。
そんな彼女、普段は優しくて可愛い先生だが、機嫌が悪くなると別人になるらしい…。
-終わりの会-
終わりの会では、今日あった嬉しかった事や悲しかった事等を、皆に発表して、皆で嬉しい事や悲しい事を共感しよう!というのが、狙いなのだ。
「今日は、皆の発表をやめます。何故かわかる?」
松下先生はニコニコと笑いながら、生徒達に質問をする。
「わかんな〜い」
「何なんだよ〜(゜∀゜)」
「何かなあ?」
生徒達は、ガヤガヤと騒ぎだした。
〈パンパン〉
「静かにしましょう!」
手を軽く叩き、生徒を静かにさせる。
「私は、貴方達には立派な大人になってホシイと思ってるの。私は残念ながら、立派な大人になれなかったけど、貴方達ならまだ間に合うの(`□´)!!」
松下先生のスイッチは、ONになった。
「だから、白状しなさい!誰が、こんなヒドイ事をしやがったの?」
どうやら、松下先生は機嫌が悪くなったようだ。
「何の事(・・?)」
「何で先生怒ってるの?」
「早く帰りたいよ…」
生徒達は、ガヤガヤと騒ぎだした。
「テメーラ、さっきからうるさいんだよ(`□´)ちょっとは、静かにできないのか?それぐらいできるだろ、お前らは赤ん坊じゃないんだしよ!」
5年1組の教室は、重苦しい雰囲気だった。
「松下先生。私知ってますよ〜(v^ー^)」
と言うのは、雫。
「雫ちゃん、早まらないでよ!生きてお家に、帰れないかもしれないよ!」
翔太は、雫を必死に引き止める。
「大丈夫よ」
「お前は、知っているのか?教壇を真っ二つにした、常識はずれの奴を?」
松下先生の頭から、湯気がでている。
「教壇を真っ二つにしたのは、松下先生です(^-^)」
無邪気に笑いながら、真実を話す雫ちゃん。
「殺される( ̄□ ̄;)!!」
皆が、そう思った。
「コレが、証拠のムービーです」
そう言って、携帯の画面を松下先生の方へ向けた。
-数分後-
「私が悪かった!どうか許してくれ!この通りだ!」
松下先生は、土下座をしていた。
「楽しい担任だね〜:雫」
「楽しくないよ…:翔太」