31時間目【自由研究/前編】
イキナリですが、夏休みもあと少しでゴザイマス! いつのまにか、お盆が終わってたりします。
僕は、読書感想文と自由研究の宿題がまだ終わってません!今日は、自由研究をしようと思いますが…何の研究をしたらいいのか全く分からないので、皆さんが僕の代わりに考えてくれませんか?
「お礼はします!」
だから、お願いします。
小説では伝わりにくいですが、僕は今土下座をして皆さんに頼んでいます!
膝を、額を、指を地面に付けまくってます!
「では、考えてくれました自由研究をここにお送り下さいませ(*^_^*)」
郵便番号:ABC-DEFG。
住所:東京都渋谷区天上天下町3番地。
電話番号:072-〇〇〇-△△△△。
「締切は夏休みが終わるまでなので、ゆっくり考えて下さいね〜。皆様からのご応募、お待ちしてまーす」
(つ`∧´)=⊃)`д゜)
「コラ翔太、読者様に頼らないの!土下座して謝りまくりなさい!」
真っ昼間から酒を飲みまくりの涼子は、土下座しまくりの翔太の頭を押さえまくった。
「スミマセンでした。どうか、お許し下さいませ」
♪
読者を頼りにしていた翔太は、頭を抱えていた。
「今から何かの観察をするのは、遅いよなぁ〜。ん〜…どうしよう(*_*)」
涼子は、ルールル・ルルルルールル・ルルルルールールールールーと、オープニングでかかる長寿番組を見ているので、当てにできない。
「…自分の力で頑張ろう」
そう呟き、何か飲み物がないか冷蔵庫を開けた。
「野菜ジュースあるかなぁ〜。…ん?コレは?」
翔太の視界に卵が映った。
「コレだぁーー〜!」
そして、雄たけびを上げた。
「ちょっと静かにしてよ。徹ちゃんの声が聞こえないじゃない!」
「てっちゃんって…。友達でもないのにそんな言い方、失礼じゃないの?」
「何で失礼なのよ?私と徹ちゃんは、何でも話せる仲なのよ」
「酔っ払ってるの?」
「信じてないわね〜。私はこの前、ゲストとして徹っちゃんに呼ばれたの!」
「…酔っ払いは、相手にしない方がいいね」
《ルールル・ルルルルールル・ルルルルールールールールー》
そーいえば、エンディングでもかかるんだった。