3時間目【終わりの会】
時計の針は、ジャスト3時を指していた。
今から、終わりの会が始まるようだ。
「翔太君。今から、終わりの会が始まるからね」
雫は、小声で話す。
「終わりの会って何?」
翔太も、小声で話す。
「終わりの会っていうのは、ホームルームみたいなモノかな〜(*^_^*)」
「そうなんだ!」
少しして、チャイムが鳴った。すると、急いで教室へと走る男の子の姿が、ちらほら見えた。
「廊下は走っちゃいけないよ:雫」
「車は急に止まれないしね:翔太」
そして漸く、担任の松下先生が登場。
「みんな〜。今日は、何でお掃除しなかったか分かる(・・?)」
唐突にそう言う松下先生は、優しく微笑んでいた。
「そうだよね!皆正解!」
誰も何も答えていないのに、勝手に話を進めている。
「愛川君の、歓迎パーティーをする為だよね(^^)」
「(゜_゜)」
マジで!僕、嬉しいよ!
すると、皆は、
「これから仲良くしようね\(^O^)/」
「分からない事があったら、何でも聞いてね☆」
僕に優しくしてくれた。
「センキュー(T_T)」
日本人って優しいな〜。転校してきて良かった!
「泣くのは、まだ早いんじゃないのかな?」
と、松下先生。
「ティーチャー…」
松下先生ありがとう!僕に、チャンスをくれて。
言わないと!
皆に言わないと!
「僕…実は…英語は全く話せないんです。皆に黙っていて、ごめんなさい…」
どうしよう?黙っていたから、僕の事嫌いに…。
「じゃあ、一緒に勉強しようよ〜(^O^)/」
「気にしなくていーよ」
「何で泣くの〜?笑おうよ〜(^-^)」
「みんな…(T_T)」
涙が止まらないよ。悲しくないのに、止まらないよ。