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27時間目【海水浴場/3】

青い空、白い雲、そして、人がイッパイのビーチ。


「てかさ…何なんだよ?この人の多さは。全く泳げないじゃん…」

拓真は、目に映った光景をそのまま言った。

「皆行くトコないから、海に来てるんだよ!」

ゴーグルを付けている、翔太が言う。

「今のところポロリは0ね。楽しみにしてたのに!」

梓の自由研究は、今証されるポロリの秘密!らしい。

「海って何で塩があるんだろう?気になる…」

海に顔を付けている雫は、心の中でそう思う。



そんな男女四人は、浮輪を装備していた。

足は地面に着かなくて、皆バタバタさせている。



「お兄ちゃん!ここ海なのに、何でコイとかフナが泳いでないの?ひょっとして、彦麻呂が原因(・・?)」


弟からの質問に兄は、


「よく知ってるなぁ。ヤツは、地球にある食材を全部食べ尽くしてしまおうと思っているらしいぞ」


ホントは、

コイやフナは淡水魚だから海にはいないのです。



「彦麻呂許さない!阿藤快さんの敵は、僕が討つ!」

翔太は敵討ちの為に、芸能界へ入る決心をした。


「…アホか」

翔太の頭を優しく叩いた拓真だった。



個室は、険悪な空気が流れていたーー



「何で、私の彼氏候補が高校生なのよ( ̄^ ̄)」


〈Caution!〉

涼子さんはご立腹ですので言動には注意しましょう。


「…:高校生A」

「…:高校生B」

「…:高校生C」

高校生三人は、人生最大のピンチを向かえているのかもしれない…。


「と、とりあえず何か食べますか?」

そう言ってキム兄は、枝豆を食べ始めた。


「そうね…無料なんだし、食べなきゃね」

そう言って涼子は、お寿司を食べ始めた。


高校生三人は、どれにしようかなぁ?とゆっくり考えた結果…ポップコーンを食べよう!と思い、ポップコーンに手を伸ばした。


その時!


「あれ?椅子多くない?まだ、私の彼氏候補が来るの?今度は、高校生じゃないでしょうね…」

涼子が、三脚の空席の椅子を見つけた。


「何言ってるんですかぁ〜。もう彼氏候補は来ませんよ!残りの三人は、涼子さんのお友達の席ですよ」

キム兄は、お腹を押さえて笑っている。


「…そうね、そうだったわね。どうやら、暑さでどうにかしてたみたいね。じゃあ、ちょっと電話してくるから待っててね」

涼子は、足早に個室を出って行った。



相変わらず男女四人は、浮輪を装備していた。

足は地面に着かなくて、皆バタバタさせている。


「ねえ、みんな。プカプカ浮いてるのも飽きてきたから、あそこまで勝負しない?最下位の人は、罰ゲームをやってもらいます」

雫が指を差したのは、沖の方にプカプカ浮かぶ長方形の形をしたモノだった。 そこには、人が何人か座っていた。

「面白そうだし、俺は賛成。大体、小学生に負けるわけないし:拓真」

「僕は勝負とか嫌だなぁ。絶対勝てないし…:翔太」

「罰ゲームは、ポロリね!:梓」



絶対に負けられない戦いが、そこにはあるーー



涼子は、店の外で電話をかけていた。


『…つまり、28時間目までに海の家に来いと?』


「ゴメンね…事情はあとで話すから、急いで来てくれない?」


『私は行けませんが、今から海に行くと言っていた方が三人います』


「その三人に伝えなさい!社長がとても困ってるから、28時間目までに来なさいと!」


『分かりました。そう伝えておきます…』


「ありがとうね!さすが、私が一番信頼しているだけはあるわね。貴女はきっと、次期社長ね〜。冗談よ、冗談(笑)」


『プー…プー…プー…』



涼子は再び、海の家森林浴の個室へ向かった。

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