表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/49

22時間目【ラジオ体操】

今日から夏休み!

気分は7月21日です!




「お姉ちゃ〜ん。朝ご飯まだ〜?」

夏休みだというのに、翔太はいつも通り7時に起床。 目を右手で擦り、リビングのドアを開けた。しかし、


シーン…


リビングには誰もいなくて、冷房を付けていないこの部屋は暑いだけだった。


「暑い…この暑さはまるで、BW・砂漠気候のようだ」

翔太君の例えは正しいのか分からないが、それぐらいアチィ〜って事だ。

「お姉ちゃんとお兄ちゃん、まだ寝てんのかよ…。夏休みだからって、ダラダラしやがって!」

姉と兄にイラッときたので、麦茶が入っているペットボトルにマスタードを入れた、ちょい悪小学生。


「(^ш^)v」



-一石二鳥公園-

ここは、市民の憩いの場。ここは、市民の癒しの場。


何故一石二鳥という単語が付いたのかは誰にも知らないが、この公園は皆に愛されているのだ。



「なになに…ラジオ体操に毎日参加したチョ〜偉いお子様には、誰が見てもカツラだってわかっちゃうカツラを彼此数十年も付けちゃってる市長から、皆勤賞として世界半周ペアチケットを何と一組2名様にプレゼント!…(゜_゜)(。_。)」


コレ本当ですか?


翔太は目をキラキラさせながら、オバサンに問う。


「本当よ。因みに、カツラの事も本当よ」

オバサンは、子供会を手伝っている近所のオバサン。彼女は子供の事が大好きで、学校の行事にはかなりの出現率で現われる事で有名な、アンジェリーナ・ジョリーさん(仮名)。

「じゃあ、世界半周目指して今日から頑張る!」

朝から元気イッパイだ。

「私の体操に、ついてこれるのかしらね〜(^-^)」



-体操開始!-

眠そうな顔をした子供たちが、青空の下ラジオ体操に励む。


「じゃあ、ラジオ体操開始ね♪最後までちゃんとできたら、シール貼るからね」

そう言って、オバサンはラジカセを操作した。





……



………



…………σ*・ω・)σyo!


ラジカセから、yo!という予想外の単語が聞こえてきた。しかも、大音量で。

「さあ、皆が大好きなラップyo!リズムに合わせて踊りまくるわyo!」

オバサンはノリノリだ。



右手をね!左手をね!グルグル回してハリケ〜ン!



『ハリケ〜ン(恥)』



空見上げ!地面見て!正面向いてヨロ乳首!



『ヨロ乳首(恥)』



目を瞑り!目を開けて!連続瞬き挑戦中!



『挑戦中(恥)』



-体操終了-



「あらまぁ。最後まで残った人は、一人もいないの?貴方達…若いのに体力無いわね〜ヾ(・д・`)」

オバサンはぽっちゃりとした体系で、まだまだ身軽に踊っている。



「何だか疲れた…:翔太」

日陰のベンチに座り、元気無く呟いた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ