18時間目【薄い】
今回は、影が薄い事でいつも悩んでいる殿様こと徳川祐介君の視点でお楽しみ下さい\(^O^)/
こんにちは!僕は、5年1組五班で副班長をしている徳川祐介です(^O^)/
徳川という名字なのに、徳川家とは何も関係が無いのが、僕の唯一の自慢です。今回は、影が薄い僕がどれだけ影が薄いのかを、皆様にお見せしたいと思います。画面の向こうで、僕の影の薄さに哀れんで下さい。
-放課後-
「ゲーセンに行かない?今日小学生は半額だし:梓」
「半額だったら、町中の小学生が群がるわね:雫」
「バーゲンかよ!:翔太」
「ゲーバンかよ…:祐介」
ツッコミの後のツッコミは、非常にヤリニクイ…。 て言うか、僕のはツッコミなのか?業界用語っぽい感じがするような…。
「でもね〜駅前のクレープも半額なの!世界三大珍味クレープが、まさかの半額だよ!ありえねぇ〜:梓」
「クレープで食べるより、普通に食べた方が美味しいんじゃないの?:雫」
「そうだよね〜:翔太」
「…ボケなないの!ツツツツッコマないの!:祐介」
最悪だぁ〜(>_<)言うの少し遅れたし、吃っちゃったし!いいトコ無しだ…。
よし!ここらへんで、僕も積極的に会話をしよう! 話題なんか、何でもいいんだ!ベストを尽くせ〜!
「ねえ×2みんな!今日図書館で、漫画喫茶をやるみたいだよ!しかも、ジュースとお菓子無料なんだってo(^▽^o)(o^▽^)o」
アクションを起こして、皆を注目させる作戦!
「祐介何やってんの〜。急に踊りだして〜:梓」
「そのダンスは、個性を感じるよ:雫」
「踊りたいなら一石二鳥公園で、ダンシング募金活動をしてるよ:翔太」
アレ?ひょっとして僕、注目の的?コレって現実か夢どっちなんだ?ほっぺたを引っ張って確かめよう!
つ(((>∧`)
「イタタたた…」
痛いよ…ほっぺた痛いよ。痛いって事は、現実?
「(^皿^)」
「(*^▽^)」
「V(*^0^*)V」
皆笑ってるよ…僕を見て、大きく口を開いて笑ってるよ…。
「ケーキ屋で何かおごるけど、皆行くよね?」
笑顔の祐介。
「おごってくれるの?祐介は、優しいなぁ〜」
笑顔の梓。
「私は、ショートケーキにしようかな♪」
笑顔の雫。
「ありがとう祐介!」
笑顔の翔太。
(^-^)
僕は前に進む事ができました!笑顔になれました!
だから皆も、笑おうよ。