14時間目【熱帯夜】
「アツイ…ξ ̄Д ̄ξ」
「冷房つけてくれ!」
「冷蔵庫にでも入りたい」
愛川家の皆さんは、リビングで内輪を仰いでいた。
今夜は熱帯夜。
暑くて寝苦しい夜ーーー。
「残念ながら、クーラーがないから冷房をつけれないのよね…」
いつもどおり、下着姿の涼子お姉様。
「お金はあるんだるから、買ったらいーのに!」
オレンジジュース3本目突入中の、主人公の翔太。
「住所とか書くのが面倒だから、買わないんだよね」
冷えピタを、何故か全身に貼っている拓真。
「クーラーは今度買います!面倒だけど…:涼子」
「クーラー買う事は良い事だけど、姉貴のその格好はどうにかならない?:拓真」
「お兄ちゃんの言う通りだよ!お姉ちゃんがそんな格好だったら、僕…どうにかなっちゃうよ:翔太」
〈ナンデヤネン!〉
「でも、以外と涼しそうだな?どうなんだ?:拓真」
「う〜ん。風が直に肌に当たるから、気持ち良いわね:涼子」
「何だか、癖になりそうだね(o^o^o):翔太」
〈そうですね!!〉
「涼しそうだから、下着だけになってみる!:翔太」
「それだけはヤメロ!お前はまだ、小学生なんだぞ!:拓真」
「アンタ…勘違いしてるわね?:涼子」
〈何の勘違いだ!!!〉
その時!
「最近引っ越してきた、愛川さんのお家は何処かな〜( ▼Д▼)y─┛~~」
愛川家の直ぐ側に、サングラスをかけてタバコを吸っている、いかにも怪しい男がうろついていた。
「この家は、小学生のガキが一人でお留守番する事が多い!だから、試しにお邪魔してみてよう」
と独り言を言って、足音をたてずに玄関前へGO!
その時、怪しい男の耳に騒ぎ声が聞こえてきた。
「ヤメロ!やめてくれ!」
「アンタも一緒にやるんだよ!楽になるから!」
「早くやろうよ〜」
コレを聞いた怪しい男は、汗を垂らし焦っていた。
「オイオイ…マジかよ?こいつら、一家心中するつもりなのか?止めないとヤバいよな…マジで…」
そう呟くと怪しい男は、急いで中庭へダッシュ!
するとそこには、家庭用プールで楽しそうに遊ぶ、三人の姿があった。
「皆でやるよ!スイカ割り(^O^)/:涼子」
「何で、一人ずつしないんだよ…:拓真」
「楽しいからだよ〜:翔太」
怪しい男はため息をついて、静かにその場を離れた。