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メールⅡ  作者: 縄奥
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5話

 5話




  「何とか謝らなきゃ」と考えていた信二は「そうだ電話で謝ればいいんだ! あれ… そう言えば電話番号きいてない…」と、信二は典子を責めたことを後悔しつつも電話番号を聞いて居ない事に自分に怒りを覚えていた。だが典子からのメールは届けられていない。信二は連絡方法にメールしかない事を後悔していた。そんな時「元気にしてる?」と、信二を歓喜させる典子からのルールにガッツポーズを決めた信二は「電話、電話番号を教えて欲しい」と、メールした時に典子から「私… 私、生まれつき声が出ないの」と、聞いてはいけない質問に信二は「しまった! また変なことに!?」と、内心砕けた信二の心だった。




「典子は生まれつき声がでない… くそ俺の馬鹿馬鹿野郎! 俺は何てこと聞いたんだ!」と、自分を責めても状況は変わらず、逆に信二と典子の距離が遠くそして深い溝になってしまていた。その頃、典子は信二の事を想いながら次々に回って来る仕事に追われていた。ただ典子の周囲にはIQの高い人達で溢れていて地道に仕事をこなす典子は会社の中では一目、置かれる存在だった。それでも典子を慕う社員も少なからず居て典子に仕事を頼むがミスが無いと会社内でも典子を知る人は知っていた。ただ声が出ない典子を若い社員たちからは使えない「ババア」と、陰口を言う社員も少なくはなかった。




そんな事とは知らない信二は典子に一図の望みをかけ「典子~♪ 俺が悪かった勘弁してくれないか~♪」と、メールしたが直ぐには返信も来ず、反日が経過する辺り「元気だよ~ 心配しないで信二のこと大切に思って居るから~♪」と、その返事に信二は両腕を空に両足でピョンピョンと跳ねて喜んだ。典子は粛々と仕事こなして17時はおろか21時まで飲まず食わずで仕事に集中していて結局仕事が終わったのは23時だった。それでも会社には寝泊まりして仕事をする男性社員も女性社員も多く、典子もまたそのなかに身をおいて頑張ていた。



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