3話
3話
信二は有頂天になっていて「はやく典子さんに会いたい」と、そればかり気になっていてとても仕事にならない日も増えて行った。そして「典子さん美人だもんなあ~ 彼氏もいるだろうなあ~」と、一人で不安になったり二人の未来を考えていて悶々とした日々を送っていたが、典子からのメールは日に日に増えて行き信二もまた仕事中にも関わらず典子に返信していた。
信二は会社の業務の間にトイレからスマホで典子にメールを送り続け典子もまた、信二にパソコンから返信を頻繁にしていた。そんな二人の日々は毎日のメールで繋がっていた。「そろそろ会いたい… もう我慢出来ない…」と、信二は典子にメールするも「私だって会いたい。でも今の私は貴方に相応しくないよ」と、普段は使わない絵文字を入れて信二に返信が届けられた。
典子もまた「会えるモノなら私だって会いたいけど周りが許してくれない…」と、意味深な言葉を信二に伝えた。典子の言葉に何と答えれば良いのか信二は苦悩していた。そして信二は頭の中で「もしかしたら典子は既婚者なのか? いやいやそんなはずは無い。既婚者でも外で合う事くらい出来るはずだ」と、典子の言葉に首を捻った。すると典子から「会える時がくるまで苦しまないで」と、メールが信二のスマホに届けられた。