2話
2話
「君は男性? 女性?」と、この日はじめて互いの性別を語れるほどになっていて「俺は26歳の男性だけど、君は?」との問いかけに相手は「私も26歳の女性です」と、返信メールが来て信二をワクワクさせた。だが信二はすっかり相手の女性と交際したかったが相手の女性からは「ごめんなさい今は会えないの…」と、何処か寂し気な彼女の文字に信二も「そ… そだね…」と、無理に元気を装った。
「ねっ! 今度食事でもしないか?」の問いかけに相手の女性は「中々時間がとれなくてごめんなさい」と、断られるも「私の写真だけど信二さんの写真も送って」と、言われ信二は舞い上がる夏の風のように自分の写真を相手の女性にメールした。すると今度は「私は典子っていいます」と、初めて信二に名前を送った。
「そっかあ~♪ 典子さんかあ~♪」と、パソコンのモニターに映る典子の顔に、嬉しさが何度も込み上げた信二はモニターに映る典子の顔に誰も居ない事務所の中でキスをして一人で赤くなっていた。信二は既に「典子は俺の女だ♪」と、心の中をザワつかせたが当の典子は「私のこと気にいってくれたかしら」と、信二のパソコンにメールが着信した。