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恐怖の本棚

あっちはだめだよ。


鬱蒼としたとした森の真ん中。

目の前には、年季の入った吊り橋がひとつ。

僕は気づいたら何故かそんなところにいて。

時刻は分からないが、太陽の位置からするとあまり遅くない時間のはず。

だけど、辺りが矢鱈に薄暗くて。

風が、びゅおおと僕の頬を撫でていく。

何だか生暖かくて気持ちの悪い風だ。

ふと、吊り橋の向こうに揺らめく白いものに気づきビクッとする。

白いワンピースを着た、美しい女の人だ。

彼女は僕と目が合うと、手をひらひらとさせた。

まるで『こっちへおいで』と言ってるかのように、手招きしていた。

僕は彼女の美しさに誘われ、吊り橋に片足を乗せた─

瞬間。


グイッ!!


後ろから誰かに強く腕を引っ張られ、その場に尻餅をついた。

そして。



「あっちはだめだよ。行ってしまったら()()()に帰ってこれないよ」



聞き覚えのある、老いた女性のような優しい声が後ろから聞こえた気がしたが。

後ろを振り向いたら、誰も居なかった。



吊り橋の方を見ると、白いワンピースの女性は居なくなっていた。



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― 新着の感想 ―
[一言] なにがいたの? そして、いったいなにが!! 短いのに読んだ時の衝撃がすごかったです
[良い点]  配色がブラックで文字も赤だったのでより恐怖さが増してゾクゾクしました。  面白かったです。
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