表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ひだまり#2  作者: 月夜
2/2

ひだまり#3

みなさ〜ん!こんにちは♪☆★月夜です!

本日でひだまりも、夢の3話目突入です!

今回のひだまりは、いよいよひだまりちゃんを助けるべく、竜巻を越えて氷の国行ったのですが、なんとあの冷静なラインくんが、大変な事に!そしてマノンちゃん達は、ラインくんを助けるために、大奮闘することに!心温まるストーリーになったので、(自分の中ではです!)ぜひ読んで下さい!お願いします!



私達の間に、重くるしい空気が流れる。

こんにちは。私、マノン。小学5年生。今は、遠足の行き道なんだけど、私の友達で、数日前に転校して来たひだまりが、謎の竜巻に吸い込まれてしまったの。

「どうしよう 。・・・」私が、必死になって涙をこらえていると、「大丈夫?」「大丈夫か?」と、後ろから声がした。こちらはグゥールと、ライン。私のクラスメイト。「大丈夫・・・それより、早くひだまりを助けなきゃ。」まだ目の前にある竜巻を指差して、2人に言った。「だけどもし出られなくなったら・・・。光先生に伝えた方がいいと思う。」冷静すぎるラインは、私達を置いて、先生の元に行こうとした。「今すぐ助けなくちゃ。私のはじめての友達なの。2人が行かなくても、私は行く。」私はそう言い残すと、竜巻の中に入って行った。

「ここ何・・・。」私は、目の前に広がる光景に、あぜんとした。後ろからやって来た2人も、あぜんとしている。だって、そこには、一面雪景色が広がっていたの・・・。

「今って・・・。夏だ・・・よね?。」私はそう言いながら、後ろを見た。すると、「うっうぅ〜ん。」と、声が聞こえた。「だれ?」私は、声がした方を見た。そこにいたのは、ひだまりだった・・・!「ひだまり!大丈夫?」「大丈夫じゃないよー。」ひだまりは甘えた声で、私のスカートのはしを掴んだ。「ひだまり。一体ここはどこなの?あの竜巻は何だったの?」「あぁー。アレか。あの竜巻は、 次元の竜巻 って言って、空間を移動することが出来る、すごい魔女しか出来ない魔法で、異世界に、はぁ。行ける、レア魔法なの。ここは、氷の国のはぁはぁ。氷の丘で、ここから出るには、また竜巻を・・・探して、その竜巻を越えなくちゃいけないの。」ひだまりは、そうきつそうに言った。(きつそう。多分、ひだまりはひだまりから出来ていて、氷とは敵、みたいなものなのかも。)「とりあえず、ひだまりを吸い込んだ、あの竜巻を探さなきゃいけないってことね。」「うん。」「じゃあ話は早いな。さっさとその竜巻を見つけて帰ろうぜ。」グゥールは、私に「ひだまりの面倒見とけ。」と言うと、ラインと一緒に氷の岩の方に歩いて行った。私は、ぐったりとしているひだまりを見ながら、「絶対ここを出て、一緒に遠足に行こう。」そう言った瞬間、向こうで、「ガラガラどっかーん」と、爆発音が聞こえた。「何?」私達の声が重なった。向こうで氷のカケラが、空の彼方に消えて行くのが見える。「ちょっと見て来るね。ひだまり。」私はまだぐったりしているひだまりにそう言い残すと、爆発音が聞こえた方に走って行った。「何・・・これ。ライン?ねぇ返事して。」そこには、氷の中で、固まったラインの姿があった。氷の中にいるラインは、全く動いていない。「おい。さっきの音、何だ。マノン。」「グゥール・・・。」「おい。どうしたんだよ。何かあったのかよ。」グゥールは、まだ固まった弟分のラインを見ていない。きっと見てしまったら、怒りが爆発してしまうかもしれない。「おい。どうしたんだよ。もう後ろ見るぞ。」「だめっ!」私がそう言ったのは、遅かった。「おい。マノン。これどういう事だよ。」「グゥール。落ち着いて。」「落ち着けるかよ!なぁどういう事だよ。知ってるんだろ。ラインにこんな事をやったのは誰なんだ!」グゥールの瞳に涙が浮かぶ。「グゥール・・・。」私には、他の言葉がどうしても浮かばなかった。「はははははは。ひひひひひ。面白い。実に面白い。」空からおそろしい、高らかな笑い声が降って来た。グゥールは私の前に出て、「おまえ誰だ。」と、低く警戒した声で空に向かって言った。「はは。度胸のあるな。わらわの名は氷の女王アラストーム。その者を凍らせたのはわらわだ。」「お前か。ラインを凍らせたのは。」「あの者は、ラインと言うのか。うむ。」そう言うとアラストームは黙ってしまった。「お前。ラインを元に戻せ。」グゥールの拳が、プルプルとかすかに、でも間違いなく震えている。「どうした小僧。もう何も言わないのか?ふはははははは。」グゥールの眉が、ぴくりと動いた。「お前バカにしてるのか?」「どうした?さきほどまで威勢の良かったものの。」「は?お前、自分のした事分かってんのか?」いよいよ頭にきてしまったグゥールは、さっと言い放った。「何?」アラストームの声が、ガラリと変わり、雪が降り始めた。「小僧。わらわに無礼を働きよって。おもいしれ。はははははうわっはははははヒーッヒッヒッヒッヒッ。」アラストームの口が、さけていく。「えーウソでしょ!グゥール。逃げなきゃ!」「いや。俺は残る。ラインの兄貴分だから。お前は逃げろ。」グゥールは私に、いつもどうりの、笑みを浮かべた。その時、「我が手に氷の杖よいでよ。」と、アラストームが、唱える声がした。その瞬間上空で、雪がどんどん細く固まって行き、一つの氷の杖にみるみるうちに、形を変えたの!「ヒヒヒ。わらわの杖で、そなたらも氷の像にしてやるわ。」そう言うと、アラストームが、グゥールに向かって氷の杖を向け、「氷の杖よこの者を氷の像に変えよ!」と、呪文を唱え、地面に氷の杖をさした。すると、さした部分からイナズマのように、白い光がグゥールに向かう。「グゥール!」私は、グゥールに向かって一生懸命叫んだ。白い光は、どんどんグゥールを飲み込んで行く。「そんな。グゥール!イヤ。グゥール。返事してよ。」私が消え入りそうな、かすれた声で言うと、グゥールのいる場所から、さっきの冷たい白い光ではなく、暖かいひだまりのようなオレンジ色の光が吹き出した。「大丈夫?マノン、グゥール。」「ひだまり!」グゥールがいた場所と、アラストームがいた場所を一面おおっていた冷気と熱気が明けたところに、ひだまりがいた。「今の、ひだまりの魔法なの?」「うん、そうだよ。寒いねここ。アラストームもやるよね。ハックション。」(氷の国に来て、魔力も弱くなっているはずなのに・・・)私は少し心配になったけど、今はそれどころでは無い事を思い出した。「ひだまり。今は回避したけど、アラストームは、まだいなくなって無いんでしょ?」「うん。アラストームを倒す為には、太陽の力を使わなくっちゃいけないの。」「そんな!大陽の力は、ひだまりの力でしょ?もっと使う事になるって事だよね。」「うん。だけどね、もう一つ弱点があるんだぁ。」「えっ?もう一つあるの。」ひだまりは、怪しく目を光らせると、「氷の杖の力に弱いの。」と、アラストームに聞こえ無いように、小さな声でひだまりは言った。

「えっ?でもアラストームは、氷の女王でしょ?」「ふふふ。実は氷の杖は、アラストームの全ての力を使って出来ていて、あの杖が無ければ、アラストームは、力が無いの。それに、その杖から一気に魔力を返されると、吸収出来なくなってしまうの。これが、もう一つのアラストームの弱点!」ひだまりは、もうすっかり元気になって、すごい圧でアラストームのもう一つの弱点を教えてくれた。

「じゃあ、杖からアラストームに魔力を一気に返したら、私達は助かるって事ね。」「よし、それがいいな。じゃあ俺がアラストームとか言う奴の気を引くから、マノンとひだまりで杖から魔力を一気に返せ。いいな?」「わかった。グゥールも、ちゃんと気を引いてよね。」私達はそう作戦会議をすると、それぞれの任務に当たった。私達が、別れたのと同時に、早速グゥールが、「お前、今の見ただろ。またあの力使っても、ひだまりが助けてくれるから、お前もう負けだな。はははははは。」(上手くやってる!グゥール!いっつも女子に批判されてるけど、やる時はやるわね。)私は、アラストームが、杖を氷の岩に立てかけて、会話に専念したのを見届けて、ひだまりに合図をした。「どうやって魔力を戻すの?ひだまり。」「えっと・・・。あっそうそう、地面に杖をさして、杖を抜いて、アラストームの背中に魔法陣を書くの。

「まっ魔法陣!?」「あっあたし書けるから、大丈夫だよ。」ひだまりは、急いで言い直した。そして、私とひだまりは、アラストームに近寄って行った。「いよいよだね。ひだまり。」「うん。頑張ろ!マノン!」私達は、頑張って気を引いているグゥールに合図をして、杖を手に取った。すると、ひだまりが緊張しすぎていたのか、杖を手から落としてしまった。「んっ?誰だ?。わらわの杖を手に取ったのはぁっ!」アラストームのおそろしい声が響き渡る。「あわわわわわわ。」ひだまりの焦り声が聞こえる。「マノン!パス〜!」「うん!」私は、ひだまりから杖を受け取り、アラストームの真下の地面に杖をさした。すると、地面に透明な紫色の氷が出て来た。「マノン!この氷に入ると、杖の攻撃を受けちゃうから、逃げるよ!」私達は、どんどん伸びて行く紫色の氷から、離れて行く。「すごく大きい氷ね。」「うん!氷は、アラストームの魔力の量を表してるんだって。ママが言ってた。」「お母さんが?」「うん!じゃあ次、やろっか。」私は、アラストームの真下の地面にさしていた杖を、引っこ抜いた。すると紫色の氷が、ピンク色の光を帯び、水色の輪が何重にもかかり、矢のように先がとんがった。「すごーい。」後ろでひだまりのうれしそうな声が聞こえて来た。「ありがとう。はい。ひだまりの出番だよ。」「OK☆」ひだまりは、早速私から杖を受け取り、アラストームの背中に周って、呪文を唱えながら魔法陣を書き始めた。「月と太陽の力を持ちその力を使いこの者月をおおい、包み幸せを生み出し太陽となれ!」ひだまりが、呪文と魔法陣を書き終わると、ひだまりが唱えた呪文の一つ一つの文字が、宙を舞い、魔法陣の中にパズルのようにはめられ、一つの魔法陣が出来た。「すごい!ひだまり!」私がそう呟いていると、「うがぁ〜おのぉれぇ〜ひだぁまぁりぃ。」アラストームの悲痛の叫びが、氷の丘にこだました。すると、アラストームが、竜巻に変わった。「すごい。アラストームが、竜巻だったなんて。それにしても・・・」私は感激する心を押さえて、グゥールに話しかけた。「なぁ。ひだまり。なんでラインの魔法は解けないんだ。」「魔法は、魔法で対応するもの。だけど今回の場合は、親しい人の魔法で解けるって事みたい。」「親しい人なんているかよ。大切な弟分なのに。ここで別れないと行けないのかよ。すごい好きだったのに。」そうグゥールは言うと、一人で歩き出した。「グゥール・・・。」「すごい大切だったのに。何でだよ。何でこんな事に・・・。」グゥールのほほに、涙が伝う。グゥールは最後の別れのように、弟分に抱きついた。グゥールは、もう一つぶ涙のしずくをこぼした。その涙のしずくが、ラインの頭の上に落ちた。すると、ラインから水色の粒がこぼれ出て行く。そして、その粒は、氷の女王の杖の形となって天高くのぼって行った。「ゲホゲホゲホッ」と、後ろから男の子の声が聞こえた。後ろを振り返るとそこには、元気になっているラインがいた。「ライン!!」私達の声が重なった。「大丈夫?っていうか、何で解けたんだろ。」ひだまりは、首をかしげた。「もしかして、グゥールが親しい人だったからじゃない?」「確かに。俺が親しい人だった!」グゥールは涙をぬぐって、笑った。「兄貴!あの。もしかして、泣いてました?」「泣いてねぇ。」グゥールは、泣いていたのを隠すように反対を向いた。「はは。それにしても、ひだまりは起きてて大丈夫なのか?それに、あの氷の女王は?」ラインはそう言うと、周囲を見渡した。「氷の女王アラストームはもういないし、ひだまりはもう大丈夫みたい。」「あたし達でアラストームを撃退したんだよ!」「そうだったのか。ありがとう。」ラインは、笑いながらそう言った。

「なぁ。アラストームは、いなくなったって言ってたけどさぁ。結果どこ行ったんだ?」グゥールは、もうラインに涙を見せても平気になったのか、突然話に入って来た。「たぶん、あの氷の杖の中に入っていったんじゃない?」たぶんひだまりが言っている 杖 は、ラインを包んでいた氷が、粒になって集まり、最終的に上空に上って行ったあの杖だと思う。なぜかって?だって元々の杖は、もう粉々なんだもの。「だけど、入って行ったってどうゆう事なんだろう?」「それは、アラストームの怨念が、あの杖の中に秘められたって事だよ。」「おおお怨念!?」「さっ!行こー。」ひだまりは一番怖い事を言って、一番最初に竜巻に歩いて行く。「おい!待てよひだまり!」その後から、焦ってふためくラインとグゥールが続く。「待って!」私も、急いで3人を追いかける。「またそなたには会えそうだな。黒髪の少女よ。ハハハハハハハ。」そう空から、アラストームの声がした気がした・・・。

「マーノーンー。遅いよー。」「はーい!」

私達はずっと一緒。ずっとずっと・・・。


☆★次回のひだまりもお楽しみに♪☆★


みーなさ〜ん!今回のひだまり#3はどうだった?今回は、いよいよ竜巻を越え、魔法界にあり、ひだまりちゃん(太陽の国)の敵でもある「氷の国」での大冒険をする、ひだまりちゃん達の物語でした。だけど途中で、ななななんと!あのラインくんが、氷の像に!ここでハプニング発生です!だけど、最後は、親しい人・・・グゥールくんが、無事助けてくれました。この魔法は、グゥールくんがラインくんをとっても大切に思っていたから出来たと思うんだ。みんなは大切な人、大切な物とかってあるぅ?私は、もうたぁくさん!数え切れないほどあります!やっぱり、私にとって大切なのは、家族、友達、後は本!などなど・・・。みんなそれぞれ大切な人、物は違うと思うけど、でも「好き」っていう思いは一緒だと思うんだ!大切、好き・・・これはとっても大切だと思うから、みんなには、その思いも大切にして行って欲しいな!

それでは、また次の☆★ひだまり☆★でお会いしましょう!バイバーイ♪


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ