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第一話

何気ない日常。変哲もない会話。そんな日々が俺は心底嫌いだ。

そう思って始めた動画投稿。ただの面白みのないゲーム実況なんかで視聴回数が増えるはずもなく__

そう、俺、、、「雨宮 璃玖」は現在、ただのニートと化していた。

勿論、沢山の実況者の動画を見て勉強している。編集ならもう2年は勉強しているのに。

それでも視聴回数は伸びない。宿命と言っても過言ではないのではないか。


「なにか、視聴回数の稼げるいい方法はないのかな、、、」


そう考えて色々なゲームのサイトを見て回る。サイト内では有名なホラゲーやアクションゲー。

FPSゲームなどがインストールできるようになっている。しかしインストールの文字には『インストール済み』を意味する青い色に着色されている。

そう、全部のゲームをやったのだ。しかし実況能力がないのか、はたまた声がわるいのか。全く売れない。初めのうちは何十万回と視聴されていて、低評価もまったくなかった。しかし今となっては、視聴回数2000の動画に低評価が1900くるという偉業を成し遂げている。半分あきらめながら、新作のゲームがないかスクロールしていく。そして、一番下までスクロールしたときにとあるサイトが目に入る。


「なになに、、?絶対に売れる投稿者用ゲーム?第二次選考、、、ってもう残り時間が全然ねぇ!!

これはやるしかないだろ!!ふふふ、、これで俺も有名に、、、いやいや、利用規約をちゃんと見ないとな、、、てか動画取る準備もまだしてないし、、」


取り敢えず利用規約のボタンをクリックして、内容を見ていると上に残り1分の文字が。

この機を逃したらニート生活に逆戻り、、、いやでも、、、うん。


「もう時間がない!利用規約なんて知るか!」

そう叫び、同意するの文字をクリックする。瞬間。「ゲームに参加」のボタンをクリックする。すると十分の10の文字が現れた。その刹那、強烈な眠気に襲われる。

_____________________________________________

『利用規約』(以下本規約と記述します)はSeven wonders制作スタッフ陣及び

その他の運営管理会社が提供する本サービスをお客様と弊社との間で定めるものです。

1.規約への同意

1.1 当ソフトはホラーゲームになっています。心臓の弱い方。小さいお子様は

プレイすることを推奨しません。以下問題があったとしても一切の責任は負いません。(嘔吐、ショック、精神的病等)

1.2 当ソフトはVRバーチャルリアリティソフトを元にし、実際。ゲームの世界に転送されるといった内容です。

1,3 本サービスはまだ政策段階のソフトとなっています。危険性がとても高いです。

1,4 本サービスは、動画投稿者限定となっています。その他の方は強制的にシャットダウンされます。当サービスにおいての関連性はありません。


          □ 利用規約に同意する


Seven wonders製作スタッフ陣


ゲームの設定はこちらから↓

            □

______________________________________________


合計参加者 10分の10

1.ニックネーム;ナギ     性別;女 登録者数 168万人 難易度;ルナティック

2.ニックネーム;レン     性別;男 登録者数 29万人 難易度:ノーマル

3.ニックネーム;アイ♪    性別;男 登録者数 33.6万人 難易度:ハード

4.ニックネーム;♰漆黒の勇者♰ 性別;女 登録者数 12万人 難易度;ハード

5.ニックネーム;苺大福    性別;女 登録者数 2.1万人 難易度;イージー

6.ニックネーム;天才ww   性別;男 登録者数 153人 難易度;ルナティック

7.ニックネーム;名無しのA   性別;女 登録者数 7,9万人 難易度;ノーマル

8.ニックネーム;あああ    性別;男 登録者数 48万人 難易度;ハード

9.ニックネーム;シズク    性別;女 登録者数 29万人 難易度;ルナティック

10、ニックネーム;未設定    性別;未設定 登録者数 18人 難易度;未設定

_________________________________________________________________________________________

瞼が閉じる前。この文字をすべて見て少し後悔した。


強烈な眠気に襲われて数秒。気が付いた時には見知らぬ天井とにらめっこをしている状況だった。

体、、は少ししびれていて動き辛いがなんとかして起き上がる。周りを見渡すとテーブルの上に

一便。手紙と一冊の本が置いてあった。手紙の方の内容は簡潔に「脱出条件;謎をすべて解くこと」とだけ書き記されている。そもそも謎ってなんだよ。と脳内ツッコミを入れながら本の方に手を伸ばそうとしたとき、スピーカーから女性とおもしき声が聞こえる。


「はい。今回はこのゲーム。『Seven wonders』に参加していただき、まことにありがとう御座います。

いまからゲーム進行の説明をします。なにか質問がある場合は腕時計の1つ目のボタンを押したまま話してください。ではまずこのゲームは体験型のゲームとなっていますのでこのゲーム内での死は現実世界での死を意味します。また、この世界ではクリア報酬として録画メモリを配布する予定です。つぎに難易度についてです。これはクリア条件が変わったり、敵が強くなったりその他もろもろですね。大切な説明は以上となるので他に知りたい場合は腕時計の1つ目のボタンを押してください。ではよいゲームを。」


めっちゃ怒涛の説明やん。ビビったわ。また脳内ツッコミをしていると同時に目の前の扉が開いた。

扉の先は学校の体育館?らしき空間が見える。だがこの世界がどういったゲームなのかわからないが故不用心に進むのは良くないだろう。そう考えてさっきの本を手に取る。中には参加者の詳細と

このゲームの説明だ。参加者の詳細には身長や体重。生まれたときから今現在に至るまでが

完璧に書いてあった。ゲームの説明は大まかに省略していくが、内容は「学校の七不思議」をチームメイトと一緒にすべてクリアしてこい。と。なんだよこれ。まぁ考えてても何も進まないか、、、

本のページをパラパラとめくっていきおおまかに内容をみる。そして使える情報がないことを確認した。本は持ち込めないらしいが、、 よし。進もう。

扉をくぐった先はやはり体育館だった。体育館内には俺ともう一人。白髪の美少女がいた。

彼女に見惚れていると、またスピーカーから声が聞こえる。


「はい。全員が指定位置に着いたので今からゲームスタートとします。

今回は2人組で行動してもらいます。2人でないと開かない仕掛けなどもありますので常に2人で行動することを心がけてください。ではクリアできるよう、頑張て下さい。」


つまり?俺のペアはあの美少女と? ありがとうございます。


「え~っと、、多分君が僕のペアだよね!僕は雨宮璃玖っていうんだ!よろしく!」


どうだろう。俺の考えきれる限りの優男を演じてみたけども。完璧ではなかろうか。

否。完璧だ。これは好感度爆上がりですわ~。


「え、、?キモいんですけど、、、」

「、、、、。え?いやいや、どこが!?」


食い気味に質問した俺にさらに引きながら少女は話す。


「いや、、、あまりにもあからさますぎ。流石に演技って分かるわよ。てか、女子ッてそういうあんまり好きじゃないわよ?」

「マジかよ、、」

「じゃあ普通に話してもいいよな。、俺はリク。アンタは?」

「、、、、ナギ、、。星宮 ナギ。」


ナギ。有名実況者だ。プロと戦う企画を多くしていて10先の戦いで10タテとかいう化け物記録をだした人。そして、『女声実況』を生業としている。


「そうか~。ナギか~。ってナギ!!??」

「びっくりした、、、何?」

「いやいや、えっ?覚えてない?小学校の時に一緒だったじゃないか」

「覚えてないわね、、何?そういって私の気を引きたいの?」

「ちげぇよ。覚えてない?小学校の時にそういえば題名「星世に移る水面の星」みたいな題名で出展してたじゃんか。」

「なんでアンタがそんなことを知ってるのよ!!変態!!」


酷い。理不尽。信じてもらえないことはまだ分かるけど、変態に関してはいただけない。

しかもアイツ、、昔とは全然性格が違う。成長じゃなくて、あきらかに『演技』である。

根本的に違う。

「人には本心で話せって言うくせに、ナギさんは本心かくすんだへぇ~」

「なんのこと?なに?ストーカー?」

「初期スポーン地に色々書いてあったけど?もちろんスリーサイズもだけどさ。」

「知らない!変態!!」


と、理不尽な暴言を吐かれて心にダメージを折った瞬間に顔に痛みが走る。

『理不尽』な。大切なことだから二回行ったぞ。

、、、、

、、右頬に痛みが走る。イエスなら左も差し出すところだが、俺は成人じゃないんでな。

「、、おい。俺はなんで殴られてるのかな?」

「変態。せーばい。もーまんたい。」

「無問題じゃダメだろよ、、、」


、、、変わってないなぁ、、、アイツも。

覚えてないだけ、幸せだったろうよ。


「取り敢えずこういうのはどう?このゲームをクリアするためには2人行動が必要なわけだし、

ナギの秘密を守る代わりに同行してくれないかな?」


こうしてまた鍵をかける。本心が出ないように。

「しょうがないわね、、、いいわ。約束は守りなさいよ。」

「わかってますよ!」


こうやって。後悔するであろうセリフを吐いたのであった。


「絶対にクリアするぞ。ナギ」

「えぇ、もちろんよ」


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