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なかったものになんて

作者: 朝焼 悠

例えば僕がここで

自分以外の全ての人が消えてしまえと願っても

願いのまま留めて置けば

誰にも知られる事はない

つまりはそう言う事で


こんなのは極端な例だけど

周りに何を言われどう思われようが

どんなに狭い世界でもその中で触れて感じたものは

まぎれもない真実なんだ

それは誰にも否定はできないし

誰の手にも渡らない


なら今は

それで十分じゃないか?


傷付けられるだけ傷付けられた不遇を嘆こう

そこから這い上がろうとした自身の姿勢を称賛しよう

まだそれを自分以外の誰も知らないなら

まずは自分自身が認めてやってもいいはずだ


僕の痛みは僕のものであるように

君の痛みや悲しみも君だけのものだ

そんなありふれたものと

他人が口を挟めるほど安っぽいものじゃない

そしてどう言い繕って目を背けたって

捨てられるものでも消え去ってくれるものでもない


だからもう外に問うのは止めよう

まずは自分の中で愛すればいい

どうしたって手放せなかったものなら

際限なく目一杯愛すれば


誰にも奪う権利はない

誰にも止める権利はない


自分の中にある感情全てが

本当に僕のものだとするなら

もうこれ以上

頭ごなしに否定なんてしたくないんだ

なかったものとして扱いたくはないんだ




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