小話 謎は深まる一方で ???視点
宜しくお願いします
“ピチャ、ピチャ、ピチャ”
暗闇と湿気に塗れた監獄は天井から落ちてくる水滴の音しか聞こえない。
そう、まるでこの監獄は個室のベッドに座っている少女のために作られたように静かで、孤独心を少しずつ増大させながら人を狂わす。
でも部屋にいる少女はそれに負けず、まるで何かを信じているように目に光を宿している。
“タ、タ、タ、タ、タ”
ああ、もう食事の時間ですの?
“キーバタン!”
「へえ~~まだ壊れてないんだ、」
数ヶ月に聞く人の声は声の持ち主を見なくても誰だかわかる。
ほんと、あの女みたいに吐気がする声だ。
だが、ここで怒鳴ったら元も子もない、
だから、
「......まあ、これはこれはボボ・べデリア男爵令息、ご機嫌よう。」
「ふ、ここは誰もいないよ、だからそんな堅苦しいことを言わないで、同じピンク色のマカロンとして仲良く喋ろう!」
「フフ、それは言えたものですわね。」
ほんと、エモリアを犯罪者に仕立て上げたのはどちら様達でしたか。
「ああ、でもちょっと違うかもね、」
「く、」
「フフ、だってそうでしょう、君はピンク色のマカロンであると同時に紫色のマカロンでもあるからね、
そうでしょう、リチェルカ・ヴィオレッタ・ソナチェ様。」
ち、
一番知られたくない人に感づかれた、それじゃあ、
「安心して、セレナ・ケレンドルこの世界の主人公もエモリア・メリエード悪役令嬢もこの事は知らない。
でもいつバレるのかな......?」
く、コイツ、だから気に入らない。
「ああ、でもいいことを教えてあげる、"悪役令嬢達"の記憶が戻ったよ。」
な!
「悪役令嬢?なんですか、それは?」
「フフ、誰でしょうね、でも4人の悪役令嬢すべてが前世持ちってことじゃないと思うんだよな~」
「まあ、それはそれは、」
そうだな、でもセレナ・ケレンドルこの世界の主人公と私が前世持ちなら他の悪役令嬢の一人や二人はきっと......
「ああ、あともう一つ、リチェルカ様、あなたはもうすぐこの檻を出ることになるでしょう。」
え、まさか!
「それは、どう言う......!」
「あなたの寛大なご主人様の努力に感謝するのですね、
フフ、まさか自分の体を犠牲にするまで成し遂げるとは......」
く、やはりエモリアが!!!
「そんな怖い顔をしないでください、可愛い顔が台無しですよ。」
落ち着け、落ち着くんだ、
そう、悪役令嬢の心得23......
......く、でも!
「......目的はなんですの?」
「ほう、やっと話す気になりましたか。
ですが前回仰った通り僕はただこのゲームを“正常”にしたいだけ「ふざけないで!お前本当はセレナ・ケレンドルもゲームも関心ないくせに!何が狙いなんだ!!」」
「まあまあ、頭が良すぎるのもよろしくないですよ、
それに僕のことを思うよりあなたのご主人様の無事を祈ったらどうでしょうか?」
「。。。。。。。。。。。。。。。。。。。」
「フフ、ではご機嫌よう、リチェルカ様。」
ち、
“キー”
耳を傷つける音は最初に聞いたときと違い頭を痛くする。
“バタン!”
そして日常に戻ったこの部屋は怖い程静かで、
私は湿気に蝕まれた体を引きずりドアのところへ向かい、柄じゃないが天を仰ぎ、只々祈るしかない、
「ねえ神様、私はこの世界に来てからあなたがいることを信じてないがいるならこれだけ聞いてください、
私はどうだっていい、ただ......ただ......只々エモリアだけは、彼女だけは守ってください......!」
そう、どうか、どうかエモリアだけは私みたいにならないでください......
数分後もう一話投稿する予定です!
誤字、脱字及び気になる点などありましたらお気軽に感想欄や活動報告のコメント欄に書いてくれたら嬉しいです。(待っています~~)




