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プロローグ

宜しくお願いします。


く、一度見逃せば二度もやり、二度も見逃せば三度もやる。


私はそんなにイジメがいがあるのかしら?




違うよね、私はただ平凡な人生で幕を閉じたかっただけなのにどうしてそう突っかかってくるの?


まあ、多分ここがゲームではなく現実だとそっちも知ってるからでしょう。












思えば私は生まれたときから違和感を感じてた。そう、私はなぜか生まれたときからの記憶があり、その同時に“前世”と言う記憶もあった。


前世の私は確かもうすぐ卒業する準社会人で、ただ運が良かっただけで一流の会社で3年の契約社員になれた。でも、嬉しい事があったらすぐ浮かれるのが私の短所で私はすぐに点数不足と言う危機が訪れた。


無論、私は死ぬほど勉強し、何とか赤点は免れたものの、その夜友達と一緒に祝杯をあげ、また浮かれちゃって飲みすぎた。


まあ、それでよくある話ですけどその夜に私は誤って地下鉄のホームから落下し、そこで......




はあ、今でも思い出せる、初めて自分の前世の死因が分かり自分で自分のちっちゃな頭を抱えた瞬間、私の今の親たちが具合悪いかと思い数十名のお医者さんを呼んだ事を。




ああ、申し遅れました。リナレード王国にあるメリエード伯爵家の長女、エモリア・メリエードと申します。


自分でゆうのも何ですけど、品行はぎりぎり方正で、特技特に無い、ただ前世の記憶だけがある平凡で平凡な19歳。ああ、いいえ、前世を足すともうとっくにアラサーだと思います。




正直に言いましょう、私は最初にこれは第二の人生を送る理想な世界だと思いました。そう、前世の記憶ではいっぱい後悔や悲しみとか残してきたけど今の私には優しいお母様と厳しいけど尊敬するお父様がいる。そして頼れる兄と可愛い弟がいて、何より私には勿体無いこの国の第三王子レオール・ナタリソーテ・レナレードと言う婚約者がいる。


レオール様は綺麗なハニーゴールドの髪をして、エメラルドの目をした超がつく美少年だ。


実は私も最初に聞いたとき本当に驚いてた。だけど当時7歳+前世の私は彼の事を可愛い弟と思い、特に何も気にしなかった。




ここでもう一度言う、私の短所は浮かれやすいと言う事だ。多分私はどこかで浮かれてた態度を王子様に見せてたのだろう。だから10歳になった途端に文通が無くなり、ただ誕生日プレゼントが送られただけだ。




でも私はその時まだなんとも思わなかった。


そう、翌々考えたらこの国で王子と結婚できるのは隣国の王女か公爵家のご令嬢ぐらいなのに、この国は指名制で国王の指名によって生まれた順序なんか気にせず王太子になれるのに、第三王子レオール・ナタリソーテは国中が認める最有力王太子候補なのに、彼が私の婚約者になった。




そう、本当に違和感を感じてたのは19歳の春、私は初めて4年間通う名門校“セイントーラス学院”に足を運んだときだった。その時私は一年上のレオールに挨拶したくて教室に押しかかった。


でも彼は私の事を邪魔者扱いし、すぐ追い返したのに、あとから来た愛らしいストロベリーレッドの髪をした乙女には笑いかけていた。




まあ、何を言われようが今レオールの婚約者は私だ。


だからその夜私は泣いた。酷く、無様に泣き尽くした。


多分私は心のどっかでレオールを愛してたんだと思う。だけど同時に心の中でホッとした、だってどうしてか知らないが10歳の頃からこうなるとうすうす気づいてたから。


幸い私が住んでる二人部屋にはまだ住人がいない、だから私は枕を顔に当てて泣いていた。


でも私が馬鹿だった。どうしてその時すぐに婚約解消しなかったんだろうと今でも後悔してる。






そして数日後、私には不可解な事件が相次いでいた。そう、何もやっていないのに私は一年上の先輩を階段から突き落とした噂が立ってるし、神殿でボランティアをしただけでそこの神官とただならぬ関係があると言われるし。その挙げ句、やっと出来た友達は何を聞いたのか私を遠ざけるようになった。




そんなある日、私はレオール第三王子率いる次世代を継ぐ未来の2世代官僚達に学院で人気が無い場所まで(強制的に)連れられた。


無論、彼らは私に忠告しに来たんだ、「もう二度とセレナに近づくな」と。


え?いやいやいや、セレナって誰?


私はそう告げた瞬間何故か転び、その同時にほっぺたが異常にヒリヒリしてきた。


最初は何も考えられなかった。当然といえば当然だ、だって私のほっぺたを叩き、転ばせた犯人はなんと深い青色の髪色をした私の実の兄、エルドア・メリエードだと。


兄を見た瞬間、私の頭は爆発したように沢山前世の記憶を思い出した。


もちろん私は頭のキャパシティオーバーし、その場で意識が闇に引きずられた。






だけど私は見てしまったのだ、私が意識を失う瞬間、あの愛らしいストロベリーレッドの髪をした女の子が私の方を向き不気味に笑ってたのを......










そう、今思い返せばこれがすべてのはじまりだったのだ。









誤字、脱字及び気になる点などありましたらお気軽に感想欄や活動報告のコメント欄に書いてくれたら嬉しいです。(待っています~~)

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