60話 夏と海と水着姿の妹たち 4
毎日投稿十二日目!
結局本日も投稿遅れてしまい申し訳ございません……
日焼け止め塗りレースも終盤。
残るは光月、朝日、そして茜の三人だ。
今シートには光月が水着を脱いで横になっている。
「……」
光月は無言で俺を見つめるばかりで何も口にしない。
だが、俺に向けられている瞳に「早くやってほしい」という意思が籠っていた。
俺は無言の訴えに頷き、クリームを手に取ってやや不健康な白い肌に塗り広げていく。
「……」
光月は反応を示さず、ただぼーっと遠くを見つめるのみ。
よし、この感じだと大丈夫そうだな。
俺は安心してクリームを塗ることに専念する。
よくよく考えれば、光月はいつも大人しく多少くすぐられても声を上げないタイプだ。
今回の日焼け止め塗りレースにおいて唯一の安全枠だと言える。
よし、この間に削れた理性と精神を回復させよう。
「……」
「光月、くすぐったくないか?」
「……」
光月はコクリと頷き、腕の枕に顔を埋めた。
完全にリラックスしているからか、光月は今から寝そうな程に脱力している。
変な声を出さないから光月はやりやすいなぁ。
今手にクリームがついていなかったら、感謝の意を込めて頭を撫でているところだ。
そんなことを考えながらクリームを塗っていると、不意に光月がビクッと震えた。
「光月? 大丈夫か」
「……大丈夫、しゃっくりが出ただけ」
光月は顔を上げないままそう答えた。
それならいいのだが。というか、よく声を我慢できたな。
俺でも最初のしゃっくりで声を出さないのはなかなかできない。
いつも無口だからできた芸当か?
そんなくだらないことを考えながら、クリームを均一になるように塗り広げる。
「……(ビクッ)」
しゃっくりが出たのか、光月の体は再び震える。
一回出るとなかなか収まらないんだよなぁ。
大変だよなぁと呑気に考えながら手を動かす。
「……っ(ビクッ)」
「ん?」
一瞬何か聞こえたような気がしたが、光月が何か言った様子はない。
気のせいか。
「……っ、……(ビクッ)」
やはり何か聞こえた。
だが、相変わらず光月は伏せたまましゃっくりを堪えているだけ。
あぁ、もしかしてしゃっくりが漏れてるとかか? 流石に光月でも連続で出たら耐えれないんだろうな。
「……っ、…………んっ」
今ははっきりと聞こえた。
やはりこの声は光月の口から漏れていた。だが、どうにもしゃっくりとは違うような感じがする。
気のせい……だよな?
嫌な予感が頭を過るが俺はそれを振り捨て、クリームを補充しつつ光月の体に塗り込ませる。
「ふっ……んんっ」
ビクビクッと震え続ける光月。
だ、大丈夫。これはただのしゃっくりだ。……ただのしゃっくりだ。
俺はそう暗示を続けクリームを塗っていくが、
「っ……ひぅっ…………んっ」
光月の体は震えを増していく。
気のせいだ、絶対に気のせいだ。
俺は現実から目を逸らし黙々とクリームを塗る。
「んっ……っ! ……ふっ、んんっ……ふぅっ」
ビクビクと震え続ける体に、どんどん荒くなっていく息。
もうそろそろ現実を見るべきだろうか。
……いや、あと少しで終わるんだ、別にこのまま背けててもいいじゃないか。
俺は内心で自問自答を繰り返し、結局現実を見ないことを決め込んだ。
「んっ……ふっ、んぁっ……ひゃぅっ……んんっ! あっ、んっ……んぅっ」
もう完全に声が漏れており、どんどん体の揺れも激しくなっていく。
あと少しで終わるんだ、耐えろ光月。耐えろ俺。
そう念じながら、俺は最後の残った箇所にクリームを塗る。
「んっあっ、ふぅっ……ひゃっ、んぅっ……んっんっ……んぁっ! おっ、おにぃっ……はじけっ、あっんっ…………っ!」
最後に何か言っていたようだが、俺はそれどころではなく光月の言葉を聞き逃してしまった。
日焼け止めを塗り終えた俺は、手についたクリームを拭き取る。
「み、光月?」
「……………………(ビクビクビクッ)」
光月は何も答えず、小刻みに痙攣を繰り返すのみ。
うん、これは──
「やりすぎた……」
そんな後悔は、無駄でしかなかった。
未だ痙攣の収まらない光月をシートに寝かせ、次は朝日の番。
朝日はニコニコと笑みを浮かべながら水着を脱ぎシートに俯せた。
「なぁ朝日、お前は背中が弱いとかないよな?」
「うん? 多分ないと思うよー」
質問の意図を理解していないのか、朝日は首を傾げながら呑気に答える。
まぁないなら大丈夫だろう。多分。
かすみんという事例もあり、俺は少し警戒し慎重にクリームを塗っていく。
「~♪」
がどうやら本当に大丈夫ならしく、朝日は鼻歌を歌い始めた。
よし、これなら大丈夫だ。
そんなセリフがフラグになるとは考えず、俺は安心してクリームを塗っていく。
「くすぐったくないか?」
「うん」
「冷たくないか?」
「気持ちいいよー」
跳ね毛を揺らしながら、いつものお気楽な声で返事をする朝日。
よし、大丈夫だ。
「今着々とフラグが立ってますね」
「これは何か起きるな」
「そこの二人、心を読むな!」
何かと騒がしい外野に怒声を投げ掛け、俺はクリームを塗ることに集中する。
ふとクリームを塗っていると、朝日の体の異変に気付く。
やけに体が疲れているな。もしかしたら充分に体力が回復してないのかもしれない。
よし、少しマッサージしてやるか。
俺は微かに残っている記憶を辿りにマッサージを施す。
「ひゃうっ!?」
すると朝日が頓狂な声を上げた。
「大丈夫か?」
「う、うん! いきなりで少し驚いただけ!」
朝日は苦笑を浮かべながらそう答える。
「すまん。先に言えばよかったな」
「大丈夫だよー」
あっけらかんと返してくる朝日に安堵し、俺はマッサージを再開する。
「んっ、ふぅ……気持ちいい~」
「そうか、それならよかった」
どうやら朝日はマッサージが気に召したようで、機嫌良さげに足をバタつかせる。
なんだろう、楽しそうだなぁ。
朝日の様子に頬を綻ばせていると、ふと後ろからジトーっとした視線が送られてきた。
ま、真面目にやろう。
そう気を改めたのだが……
「んっ……あっ……あはは、くすぐったい……っ」
くすぐったいとは口にしているが、何かよくない声が漏れ出し始めた。
おかしい、どうしてこうなる。
「フラグ回収しましたね」
「やっぱりこうなったか」
「頼むから黙っててくれ……」
茶々を入れてくる二人にそう言い、俺は震える手でマッサージを続ける。
「んっ、そこっ……いいっ」
背中を早々に済ませ足に移ると、朝日は今までよりも気持ち良さそうな声音でそう言った。
どうやら足は特に疲れているらしい。
念入りにマッサージをするべきだろうか。だがそうすると朝日が悩ましい声を出してしまう……
ええい、俺がしているのは健全なマッサージだ。気にする必要なんてない。
少しの葛藤を経て、俺はマッサージを続行することに決めた。
「あっ、ふぅっ……気持ちっ、いぃ……よっ」
「そ、そうか」
「うん……ひゃぁっ、あぁっ……あっ」
手で押す度に朝日は声を漏らし、体を震わせる。
くっ、まさか朝日でもこんなことになろうとは……。だが、それももう終わりだっ。
もうほとんどの箇所にクリームを塗り終わり、マッサージも太ももで終わる。
俺は一度深呼吸をして心を落ち着かせ、マッサージの仕上げをせんと太ももを強く押す。
「あっあっあっ……おにぃ……そこはぁっ、ひっ……あっ、んっ! ふぅっ、あっあっ……なんかぁ……っ! らめぇ……っ」
最後に力強く押すと、ビクッと体が跳ね上がり脱力した。
やっぱりこうなってしまった……
俺は朝日を移動させ、深くため息を吐いた。
「お兄ちゃん、待ちましたよ」
「なら最初にやればよかっただろ」
「それじゃあつまらないじゃないですか」
なんやねんそれ。
さて、日焼け止め塗りレースもラスト。
最後に立ちはだかったのは、ルビーのような深紅の瞳を妖しく光らせている茜だ。
ふぅ、最後にして最大の難所だな。
茜は他の誰よりも仲の良い妹だが、同時に妹の中で一番の変態でもある。決して油断はできない。
「そんなに心配しなくても、何もしませんよ」
「だから人の心を読むなって」
そう突っ込むと、茜は笑顔で「違いますよ」と言った。
「表情に出てましたから。まぁお兄ちゃんが警戒するのと無理ないですけど」
あは♪ と眩しく笑う茜。
自覚あるならもうちょっと自重してくれよ……
なんてことを言っても茜が聞くわけないので、この悲痛な願いは胸の奥に仕舞っておく。
「さて、日焼け止め塗るから水着脱いで横になってくれ」
「お兄ちゃん……水着を脱げだなんて強引です♪」
茜らしいというか何というか……まぁいい。
俺は茜のセリフを無視して手にクリームを出そうと容器を傾ける。
だがそこで茜から「待ってください」と制止の声が掛かった。
「どうしたんだ?」
「お兄ちゃん、これを使ってください」
そう言い、茜はやや縦長のボトルを渡してきた。
というか今どこから出したんだ。
まぁそんなことはともかく。
「それはなんだ?」
「日焼け止めですよ。ローションタイプの」
「ローションタイプかぁ」
何となく想像はしていたが、まさか本当にしてくるとは。
まったく、茜は良い意味でも悪い意味でも期待を裏切らない。
……はぁ。
まぁいいか。もうこの際クリームだろうがローションだろうが変わらない。早く終わらせるだけだ。
俺は茜からボトルを受け取り、手に出してみる。
ふむ、やっぱり液体だからクリームよりも冷たいな。
そんなことをしていると、茜はいつの間にか水着を脱ぎシートに寝転がっていた。
「お兄ちゃん、お願いしますね♪」
「あぁ」
やけに楽しそうな茜がとても微笑ましい。
「じゃあやるぞ?」
「はい♪」
元気よく返事をする茜。俺はボトルを傾け茜の背中にローションを垂らした。
「ひゃいっ!?」
案の定茜は珍妙な声を上げ、こちらを振り向く。
「おおお、お兄ちゃん!? 流石にそれは想定外ですよ!?」
「わかってる。だからしたんだ」
「お兄ちゃんの意地悪! でもそこがいいです!」
人を避難した矢先に茜は恍惚とした表情を浮かべた。
茜の感性は理解しかねるが、M気質なのは十二分に理解している。
茜の場合、甘やかしても少し冷たくしても悦ぶからなぁ。
まぁそこが可愛いのだが。
そんなことはさておき。俺は茜の背中に垂らしたローションを手で回すように塗り広げていく。
「ああんっ、お兄ちゃんの手、とっても気持ち良いですぅ♪」
なんともわざとらしいセリフを無視して、俺は無言で無言で手を動かす。
ローションというだけあって、クリームよりもよく手が滑る。
俺は塗りムラができないよう念入りに塗り回す。
「あぁっ、お兄ちゃんに触られてゾクゾクします♪」
「そんな感想はいらん」
お願いだから黙っててくれ。なんて言っても茜が聞くなんて到底思えないので、俺はただちょっと冷たい言葉を返す。
「そんな冷たいお兄ちゃんも好きです♪」
「そうか。俺は素直で可愛げのある子が好きだな」
私ですね! と俯せながら茜は胸を張った。
自分で言うか自分で。まぁあってるけど。
「はふぅ、気持ち良いですぅ……」
「そりゃよかったよ」
「さぁお兄ちゃん、もっと私にお兄ちゃんの愛の籠った白濁液を私にかけてください!」
「普通の日焼け止めローションだ!」
そんな茜の下ネタもあしらいながら、着実にローションを塗りたくっていく。
既に塗り終えたところは元々の肌の瑞々しさとローションが相まって、とても艶かしい。
「お兄ちゃん、もっとエッチな手付きで塗ってほしいです」
「却下だ」
茜の無茶なお願いに即答しつつ、ローションを塗る手は止めない。
「はぁっ、でもぉっ♪ お兄ちゃんに触られてると思うとっ、エッチな気分になります♪」
「変態め」
「誉め言葉です♪」
もうこれは末期なのではないか。そんなことが頭を過ったが今更すぎる。
俺はため息を吐き、新たにローションを垂れ流し塗り広げていく。
「んっ、ふぅ……ちょっとローションが冷たいですけど、お陰でお兄ちゃんの手の温かさがより一層感じられて私的には最高ですっ♪」
「そんな感想はいらない」
「またまた~、そんなこと言って~」
照れなくてもいいんですよ。とふざけたことを言う茜に、俺はお仕置きを兼ねてふとももを鷲掴みにする。
「──あんっ!」
…………………………え?
突然茜が上げた悲鳴に驚き、少しばかり思考が停止してしまった。
あの茜が、あんな声を上げるなんて……
そう思っているのは俺だけではないらしく、かすみんや司音ちゃんまでもが目を見開いている。
「あ、茜? 今の声は……」
「つ、つい出ちゃいました。お兄ちゃんの方からやられるなんてなかったことですから」
少し恥ずかしそうにはにかむ茜に、俺は妙案を思い付く。
よし、いっちょ茜にお仕置きをするか。
ふふふっ、と俺は気付かぬうちに笑みを溢していた。
「茜、少しだけ早くするぞ」
「は、はい、いいですけど」
何をするんですか? そう首を傾げる茜に俺は「お楽しみだ」とだけ告げる。
何を想像したか知らないが、茜は「ふへへっ♪」と珍妙な笑声を溢した。
俺は宣言通り手早くローションを背中や手足に塗り終え、
「えい」
ローションを内もものところにぶっかけた。
「ひゃうんっ!?」
茜はビクッと跳ねると、すぐに振り向いてきた。
「おおおっ、お兄ちゃん!? どうしたんですか突然!」
「いや、少しお仕置きをしようかなって思ってな」
「お、お仕置き……?」
〝お仕置き〟という単語に茜は目を輝かせ、期待の眼差しを向けてくる。
「そ、それは一体どういう……」
俺は茜の質問に答えず、ローションのたっぷりかかった内ももを思いっきり掴む。
「あんっ」
茜は悩ましい声を上げ、足をピッタリと閉じる。
ふふふ、そんな抵抗も俺の前には無駄でしかないぞ。
俺は両足を掴み足を開かせる。
「お、お兄ちゃん? 今日はいつにもなく強引ですね?」
やや震えた声で茜が尋ねてくる。
「言ったろ、お仕置きをするって」
「ま、まさか。こんな日が昇ってるうちから、しかも皆さんが見てる前でするんですか……?」
「……何を考えているか知らんが、茜が想像していることじゃないぞ」
そう断言し、俺は茜のやや肉付きのいいお尻を掴んだ。
「あぅんっ!」
「さぁて、茜はどこまで耐えれるか楽しみだな」
「お、お兄ちゃんにエッチなことをしてもらえて私は嬉しいですよっ! あんっ!」
余裕そうに茜は笑顔を浮かべ、俺はそれに何も返さず堪能するようにお尻を揉む。
ふむ、若干安産型だからか揉み心地がいいな。
茜相手でなければ完全にアウトな感想を抱きながら、お尻と太ももに手を這わせる。
「あっ、お兄ちゃんの指がスッてなってぇ、ゾクゾクします♪ ……あぅっ、んっ」
茜はまだ余裕そうに実況をしているが、我慢できないのか少しだけ声が漏れている。
よし、次の段階だ。
俺はお尻から手を離し、茜の肩を掴んで、
「きゃっ」
クルリと体を反転させた。
つまり茜は今仰向け状態である。
「おっ、お兄ちゃんっ」
茜は咄嗟に腕で胸を隠し、頬を赤らめる。
お風呂に乱入してきたときや旅館での時がよくて今回はダメなのか。よくわかんないな。
そんなことを考えながら、俺は以前さんざん攻めたお腹にローションを垂らす。
「ひゃっ、冷たいですよお兄ちゃんっ」
「そうか、我慢してくれ」
それだけ言い、俺は茜のお腹に乗っているローションを両手で広げていく。
「あっ……お兄ちゃん、何をするつもりっ、ですかっ」
「何って、日焼け止め塗るだけだぞ?」
「まっ、前は自分でします、よっ」
「遠慮するな、兄妹だろ?」
なんて言うが、半分は嘘だ。
これは茜に対するお仕置きだ、生半可なことをして茜を喜ばせるんじゃ意味がない。
だから俺は、茜の弱点であるお腹──正確にはおへそ辺りを攻めることにしたのだ。
まぁついでに日焼け止め塗ってやるよ。
「あっ、はひっ……はぁんっ! お兄ちゃっ……そこっ、はぁっ! らめぇっ」
俺は指先でおへそをクルクルとなぞりくすぐる。
茜は身を捩らせ逃げようと悪足掻きをするが、残念にも意味をなさなかった。
「あっあっ! ひゃっ、くぅ……っ! んんっ……あんっ!」
「そうだ、日焼け止めはちゃんとしなくちゃな」
一応するとは言ったんだ、それを反故にするワケにはいかない。
「ひゃっ……らっ、らめれすぅっ、いまはぁっ」
俺はお腹周りのローションを手でさらけ出された胸へと伸ばす。
「あぅっ! お兄ちゃんの手が当たってぇ……ひゃっ、んぁっ! いまはぁっ──あんっ!」
茜は喘ぎ喘ぎに言葉を発するが、もう何を謂ってるかわからない。
俺はお構いなしに手を動かし、ローションを塗り込んでいく。
「あっ、らめぇっ! お腹と胸の同時はっ、いまは敏感でぇっ……やっ、ああっ」
次第に茜の頬は紅潮していき、深紅の瞳は潤みきっている。
肩など肌も赤みを増していき、口からは熱い吐息や喘ぎ声が漏れ続けている。
なんだろう、今までにないくらい……いや、何でもない。
俺はそれ以上考えることを放棄し、お仕置きを続ける。
「んっ……ふぅっ、ぐぅっ……んっ! あぅっ、ひゃっ……あっあっ、らめっ……あっ!」
腰は浮き、体は微かに痙攣を起こしている。
……そ、そろそろ止めよう。
流石にヤバいと感じた俺は、まだ濡れていないところにローションを伸ばし、最後のお仕置きをする。
「あっ、ひゃうっ……あんっ! きちゃうっ……へんなのがぁっ、あっ……んんっ、ふにゃっ! ひゃっ、あっあっ! あぁぁぁっ!」
茜は矯声を何度も上げビクッビクッと痙攣を起こし、少しして脱力しシートの上にへたれ込んだ。
「……茜、ごめん」
「葉雪……これはアウトだろ」
「あぅあぅ……」
俺の心をかすみんが容赦なく抉り、茜の姿を見た楓ちゃんは顔を両手で覆い何ともいえない声を漏らす。
茜は未だビクッと小刻みに痙攣し、頬は完全に紅潮し潤んだ瞳はどこか虚ろになっている。
肌もあくなっており、ローションが相まってその様子は完全に事後。
流石にこの光景に言い訳する気にならず……
数分後、やっと起き上がった茜に俺は土下座をするのであった。