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ダーク・ハロウィン

一年中、ハロウィンの世界を描いていきたいなあ、と。


いつものシリーズとは別にしたいけれども、デス・ウィングくらいは出したい。



残酷な話にしようか、ポップな話にしようか迷い中。


そもそも、登場人物をどうしていくべきか考え中。


いっそ、トラックにひかれた主人公が異世界転移した場所は、ハロウィン世界でした、みたいにしていくのが一番じゃないかなあと。で、主人公は女の方が良いかなあ。男キャラにして、無理してハーレムみたいな感じにしていくのって、凄く苦痛だしなあ。

 気付いたら、ハロウィンの世界にいた。

 彼女の名前はアリスと言われている。


 カカシの姿をした男だった。


 カカシ男の家へと招かれて、食べさせて貰ったのは、カボチャのパイだった。


「貴方は何? ここは何処?」

「ここは不思議の国のハロウィン。お嬢さん、君は招かれざる客のようだね」

「私はアリスという名前じゃないし、それに……」

 彼女は気付いた、自分は記憶を失っている事に。


「ねえ、ザーディー、そんなに彼女を虐めるなよ」

 頭から耳を生やした少年が、カカシ頭の男に笑いかける。

 少年は、小奇麗な白いニットのセーターを着ていた。

「なんだよ、犬耳」

「うるさいな、俺は狼族だよ!」


「この次元では、年中、ハロウィンさ。毎日、毎日、パーティーを開いているんだよ」


 部屋の隅には、大きな猫が横たわっていた。


 部屋中には、ジャック・オ・ランタンの眼鼻が作られたカボチャが置かれている。


「どうせなら、俺がこの街を案内しようか? 寡黙なザーディーなんかといても楽しくないだろ?」



 彼女がまとっているのは、青色のワンピースだ。いかにも、不思議の国のアリス、といった服装だった。


 空は漆黒の夜で、所々に、緑や紫の霧が立ち込めている。

「この街の雰囲気には次第になれるよ」

 そう狼の耳をした少年が告げた。

「そういえば、貴方の名前は何?」

「申し遅れたな。俺の名はゼフィス。ゼフィって呼んで」




「ねえ、ゼフィ。何なの? その女っ!」

 赤と黒を基調にしたドレスをまとった女が高い塔から見下ろしていた。どうやら、そこは古城のような場所だった。彼女の隣には、ヤギの白骨のような頭をしていて、黒いマントをまとった大柄の男が佇んでいた。

「うるさいな、お前といいザーディーといい。彼女はアリス。この街に迷い込んできたんだよ。多分、彼女は今は出られない。だから、俺が世話しようって思っているんだよ」


「ねえ、アリス」

 彼女はドレスを翻す。

「私の名はエリシア。そして、隣にいるのがゾルザ。ねえ、貴方、私の敷地内には入らないでよね。それから、ゼフィとあまり仲良くしないでね?」

 彼女はそう言うと、付き従えているコウモリ達と共に、ゾルザと共に、塔の中へと入っていった。


 「あ、そうだ。アリス、アリス。ちょっと、頼まれてくれないか?」

「なんですか?」

「薬屋の場所まで行って欲しいんだ。お代は既に、俺が支払っているからさ。俺からの使いだ、って言えば、渡してくれるよ」

 そう言うと、狼耳の少年は、帰りはザーディーの家に向かうように言った。



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