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ヒロイン降ります  作者: ベルル
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乙女ゲームはシュミレーションゲーム

拙い文章が続きます。楽しんでもらえたら嬉しいです。

 前世を思い出した次の日、後頭部を打ったことで、一日安静を言い渡された私は、うんうんベッドの上で唸っていた。


 主腐として、マンガにゲーム、アニメは当たり前、ラノベにBL、イラスト、フィギュア作成と興味のあるものは貪欲に嗜んでいた。

 

 子どもは育っちゃって家を出たし、旦那も私の趣味に生温かい理解を理解をしてくれてたから、やりたい放題、好き放題だったんだけど……。




 この乙女ゲームの世界、"Are you lady?"は非常に良くできた内容とキラキラした王子様や包容力のある騎士、ツンデレ魔導士に怜悧な学園の先生とイケメンイケボを兼ね揃え、世の多くの女性の胸をときめかせた。


 その人気はゲームにとどまらず、コンビニでのキャラクジ、オフィシャルグッズに続き、アニメ化もしている。


 私のある友人は、美麗なスチルをコンプリートするために全てのルートを3回はクリアしたと言った。


"あれは萌える"と、アラフィフのややくすんだ肌をピンクに染めながら、何かを思い出したのか身悶えする姿に引いたものだ。



 ここまでフラグをたてたら、何を困っているのか分かると思う。


 同志なら分かってくれると思う。


 ジャンルが違うんだよ!

 私の中にシュミレーションゲームは無い!

 

 王道RPGか落ちゲー、謎ゲーが私のジャンル。

 いくらイケメンイケボを揃えても、興味無かったら手は出さない。


 なので、私はこの世界の事を全く知らないし、ヒロインがどうゲームで動くのかわからないのだ。

また、アニメ化したからといってゲーム内容が逆ハーだったら興味がないと、見向きもしなかった。(モテに興味はないのだ。)


 私が持っている情報は、ヒロインは15才になったら学園入学すること、王子を含む8名から求婚されるかもしれないこと、王子の婚約者から虐められること、ぐらいだ。

 うん、見事にパッケージのあらすじぐらいの情報ダネ。


 ベッドの上で座り込みお気に入りのうさぎのぬいぐるみを抱えため息をつく。


 すると、私の憂鬱な気持ちを見透かしたかのように、コンコンとドアがノックされ、ママが一通の手紙を手に部屋に入ってきた。


「アリア、具合はどうかな〜?」

と言いながら、後頭部を優しく確認。

 昨日、ダリオ兄さんがヒールをかけてくれたせいか、たんこぶは引っ込んでる。

「もう、痛くないよ。なんともないよ、ママ。」 

「そうみたいね、よかったわ。」

私が笑って答えると、安心したようにママも笑って手に持っていた手紙をくれた。


「殿下からのお茶会の招待状よ。」


 なんだってー!


 呆然とする私に

「ママ、今殿下の剣術指南やってるでしょ。アリアの話をしたら会ってみたいって言ってくださって。」

 ドレス作らなきゃねってウキウキしてる。


 たかが、一代男爵家、されどコネはありってとこか。


「ソウナンダ〜、タノシミダネ〜。」

 返した言葉が棒読みだったのは仕方ない。


 フラグか、フラグ予定入りました。

 ゲーム補正コワイ。

 







読了ありがとうございました。

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