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異世界ネコファンタジー
むかしむかしある王国がありました。
王国の名前はユヅルナ王国。
春には桜が咲き、妖精が飛び回り
夏にはたくさんの祭典で賑わい
秋には多くの作物に恵まれ
冬にはとてもきれいな雪化粧に覆われる
そんな平和な王国でした。
民は王国を愛し、また王国も民を愛していました。
しかし、平和というものは突然、そしてあっけなく無くなるもの
ある日、王国をたくさんの魔物が襲い
そして、たくさんの民が亡くなりました。
悲しみで溢れた王国、そして民を救いたい
王国の主人である王様はある決意をしました
ー救世主を呼ぶー
王様は自身の寿命を半分削ることで救世主を呼ぶことができるのです
王様は命を削り救世主を呼びました
そして、そのおかげで魔物は滅び再びユヅルナ王国には
平和が戻ったのでした。
これはユヅルナ王国にとって、もっとも古いおとぎ話
ただ、そのおとぎ話には「続き」があることを
今は誰も知らないのでした