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召喚地球人と異世界人のハーフな子供は最強です  作者: ヨモギモチ
2章    王国編
12/26

12話     科学講義

説明回です。

あと、連続更新無理でした。

初心者が粋がってすいません。

「いやぁー、申し訳ありませんね。少々、焦りずぎてしまいまして」

「気をつけろよ。次、わざとでは無くとも腕ぐらいなら折るからな」

「ははっ。冗談じゃ無さそうですね」


教師役のグリアスが軽く引きつった笑みを浮かべながらボコボコになった自分

自身に回復魔法を掛けている。.......俺達がやったのだが。

なぜこうなったか、事の発端は数分前






『味方反応の人間がかなり速い速度で廊下を走っています。この状況からそれな

りの地位があり、また、周りに人が居ないので此方に向かっていると考えられま

す』

『あールシエ、これからはそこまでの考察要らない。簡潔に纏めろ』

『申し訳ありません。以後、気をつけます』


俺とルシエがそんなことを話していたら香里は、不思議そうな顔をしていた。


「それなりの地位があって私達に用事がある人って居たっけ?」

「ガーバルさんが言っていたぞ。ほら、教師役....」


ドンッ!!!!


「あなたが香里さんですか!私はグリアスと申しグハッ!?グホァ!??」


グリアスが扉を開け放っていきなり正面に居た香里の手を握りやがった。当然、

香里に魔力が多めに込められた魔力弾をぶっ放されて後ろにかなりよろめいたと

ころを俺がスキルを使わず純粋に身体能力と技術のみを使った全力の腹パンをく

らわせた。意識は残っているものの魔法派なため膝から崩れ落ちた。はっ!自業

自得だな。そして、ギリギリでグリアスが自分に回復魔法を掛けたところで冒頭

の場面に戻る。





「で、何のようだ。というか、時間は良いのか」

「しかし、私には敬語を使...いえ何でも有りません。時間のことは問題あり

ません、もともと魔法を見せるだけでしたので。そんなことよりも君たちの魔

法の使い方を教えて貰っても良いですか」


敬語を使う云々を言ってきやがったので一睨み【威圧】を使って黙らせた。


「ん?何ぜだ。基本は変わらないと思うんだが」

「ええ、しかし、結果までの過程が恐らく全く違います。普通は、無詠唱で

あそこまでの魔力効率と威力は出せません」


だそうだが、魔法専門じゃない俺はもとより専門であるが知識が無いので香

里も無理だ。

『ルシエ教えろ』


『この世界の魔法使いは、魔力を直接変換させて現象を引き出します。しか

し、優也様達は科学を意識して使っていますね。それにより、水なら周りか

ら集めて代用して、火なら酸素を加えてなどして通常の無詠唱よりも威力に

割ける魔力の余裕があるからだと考えます』


なるほど、そういうことか。しかし、これは香里の案件だな、香里頼む。

香里は、こく、と頷いた。


「理由としては、〈科学〉を使っているからだと考えるね」

「あなたもですか.....。それよりも〈科学〉とはどんなものですか!」


グリアスさんが鼻息を荒くして聞いてきた。若干、いや、かなり気持ち悪い。


「気持ち悪いぞ」

「自業自得ですが口に出しますか!?」

「はぁ、話が進まない」


そこからは速かった。

教え方が上手いのかグリアスの頭が良いのか分からないがグリアスは、ものの数

時間で小学校レベルだが完全に学修していた。

ちなみに、その間俺は無属性魔法を覚えたり魔力を動かしてスキルのレベルを上

げていた。


「ふう、これで昼食までに教えられる範囲は終わったわ」


「ありがとうございます。しかし、異世界は進んでますねぇ、ここまでとは思い

ませんでしたよ」

「それは、こっちの世界には魔法がないからかもしれないわね」

「ええっ!?だったらおかしいですよ。魔法も進んでいるからと納得していまし

たが、やはり〈科学〉だけではあの威力などは出せません」

「むっ、そうなのか」


なにやらグリアスが聞き捨てならないことを言ったのでつい口に出してしまった


『ルシエ、どうなっている』

『申し訳ありません、必要性が低いと考えたので説明を省きましたが、お二人の

種族、 半龍聖王人と半吸血女王人は混血種ミックスの中ではほぼ最上位種と言っていい

レベルの種族なため魔法親和率も飛び抜けて高いからです。あと、勇者の特性と

かと言っておけばごまかせます』


面倒だったのでルシエの案を採用した。


「勇者の特性かなにかじゃないか」

「なるほど、しかし魔法モドキを使った勇者がいたけどそこまでの強化は無かっ

たから、個々で差があるのでしょうか?........」


適等に言ったのだが予想以上に悩ませてしまったか。

けど、そろそろ昼食で香里も念話で訴えできてるし止めるか。


ゴチッ!!


「いった、なにするんですか!?」

「さっき言ったのはあくまでも推測だ。それにそろそろ昼食だから早く行くぞ」


そう言って恨みがましく睨んでくるルシエを無視して、俺と香里は昼食を食べに

行った。その後、午後も暇だった俺達は今度こそ図書館に行って情報収集と歴史

について調べかなり有意義な時間を過ごせた。

ちなみに、夜は、しっかりと香里と頑張ってからぐっすり寝た。



・・・・・・◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇・・・・・・



王城のある一角の秘密の小部屋で大臣と数人の部下がいた。


「勇者の成長具合はどうなっている」


パラパラとページを捲る音が響く。


「はっ、まだ、二日目なのでなんともいなった言えませんがカズキ、ケンヤ、ヒノワ、

レイナの四名はすでにスライム程度なら無傷で倒せるそうです」

「して、あの二人はどうなっている」

「あの二人は、小竜程度なら倒せるそうです」

「なっ、それが本当ならまずいな。仕方がない、1ヶ月後の勇者の返答のあと向か

うダンジョンで魔物に殺させよう。どうせ最後まで残る筈だ他の勇者はガーバルが

逃がすだろう」


部下は何も言わない。不用意なことを言って見返りの報酬が無くなったら意味が無いか

らだ。

こうして、大臣達の秘密の密会が終わった。

話題に出た二人がこっそり聞いているとも知らずに。



ーーー続くーーー












ここから、展開が一気に進みます。


次回の更新も来週の水曜日です。

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