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ある日俺の家に天使が降ってきた5


「ぐふふ、夕実ちゃん〜そこじゃない。こ.......ガフッ!」


「こら、バカ天使朝から犯罪気味の夢見てんじゃねー!」


「ゴハッゴハッ。このクソ野郎だから、夢で何しようが俺の勝手だろうが!」


「なぁ、そんなことより、一つ聞きてーんだけど、願い事って、一人何個まで?」


「あぁ?何だ朝っぱらから。一人100個でもいいんだ別に。」


「なら、夕実ちゃんの願い事100個叶えてやればよくね?」


「.......あーッ!」


「さっさと言えそう言うことは!」


「気付いてなかったのか、アホ天使。」


それから。


「夕実ちゃん〜。」


「天使さん何?どうしたの?」


「なんか、願い事ない?100個くらい。」


「えー?ないよそんなに〜。」


「どんな些細なことでも良いんだよ。」


「うんとねー。じゃあドラえもんが欲しい。」


「些細なことじゃねー。ってか、無理。」


「えー?じゃあ、天国へ行きたい。」


「それ、俺の願いだし。てか、怖いこと言うなよその年で。」


「じゃあ、もういい。知らない。天使さんなんか。フンッ。」


「このガキーゴフッ!」


「子供相手にムキになるな。次行くぞ次。」


「べーだ。」


「クソッどいつもこいつも!大体お前が余計な入れ知恵するからだ!」


「んだとー?俺は、良かれと思って。」


「キャー!」


二人同時に。


『チャンスだ!』


「姉ちゃん。いいケツしてんなー。ほれ、遊ぼうぜオレ達と。」


「誰か、助けてー!」


「天使見参!」


「ニート見参!」


「なんだぁ〜、てめぇら?」


ゴスッ!バキッ!


「ぐぁー!クソッ覚えてやがれ!」


「オメー俺の横取りする気か?」


「あぁ?誰も手柄寄越せって言ってねぇだろうが!」


「あ、あのー?」


「あぁ、すみませんウチのニートが。それより、こちらにサインを。」


「オメーは、新手の詐欺師か。ちゃんと説明しろ。おねーさん困ってんだろうが。」


「ッセーな。分かってんだよ。すみません。あなたの助けてと言う願い事を叶えましたので、サインを下さい。いいえ、お金とか一切かかりません。ただ、サインをするだけでいいんです。」


「は、はぁ。」


カキカキ。


「それじゃ、本当にお礼はいいんですか?」


「あっ。大丈夫ですので、いや何、暴漢の百人や二百人。」


「ほーう。そいつは良いこと聞いたなぁ。じゃあ、この人数は、問題ねえよな。」


「おねーさん逃げて!」


「で、でも!」


「いーから、早く。」


「すみません。警察呼んできますね!」


「話がややこしくなるからいいから、逃げて!」


「は、はいっ!」


ドカッ、ゴキッボカッ。


「あー?何騒いでんの?もう片付いたけど?」


「お、オメーつえーな?ニートのくせに?」


「お、お兄さんお名前は?」


「は?や、山井ですけど?それが、何か?」


「あ、ありがとうございます。これ、私のケータイアドレスです。そ、それじゃ!」


「あーあ、知らねぇ。俺、その手の願い事は叶えられねえぞ。」


「なぁ、なんでだ?」


「この、鈍感。」







to be continued........

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