表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/14

ある日俺の家に天使降ってきたその2


「沙耶ちゃーん。そんな、そこはダメだよムフフ。」



どかっ。


「てめえは何朝から邪な夢見てやがるんだ?起きろ」


「なんだ。夢か。」


「しかも、朝立ちしてんじゃねえ。ったく。」


「いいだろうが別に、夢で何しようが俺の自由だ。」


「んで、どーすんだこれから。」


「どうって、昨日話した通り俺はとある事情により、人間どもの善なる願い事のみ100個叶えなければ、天界に帰れないのだ。それゆえここに居てやる。」


「ざけんな。誰が居てくれって頼んだんだ。要するに居候だろうが。」


「まぁ、なんだ。妹さんも可愛いし。」


「その上、ロリコンストーカーか。」


「おい。待て。百歩譲ってロリコンは、許せるとして、ストーカーとはなんだ。この野郎。」


「何が、間違ってるんだ?朝から邪発言連発して。」


「まぁ、いい。それより早く願い事を言え。」


「お前は神龍か。願い事なんて、別にねーよ。うち、割と裕福だし。」


「ちっ、欲のねえ野郎だな。仕方ない出掛けるぞ。」


「どこへだ?俺は自慢じゃねえが引きこもりだこの野郎。」


「役立たずが。なんで引きこもりなんだ?」


「引きこもるのに理由がいるか。このボケ。」


「貴様舐めるのも大概にしろ。天使様に向かって。」


「お前こそ居候の癖に態度が悪いんだよ。このヘッポコ天使。」


ギャアギャア


「お兄ちゃん。何朝から喧嘩してるの?やめなよ。」


「これは、沙耶さん。喧嘩ではありません。粛正です。」


「さらっと怖いこと言うなタコ。」


「天海さん。ウチの武は口は悪いけど、根はいい子なんです。仲良くしてあげて下さい。」


「これはお母さん。いえいえ、大丈夫ですよ。ちょっと腐った性根を治すくらい。それを願い事にしませんか?」


「朝から願い事の押し売りはよせ。仕方ない、出掛けるとするか。」


「それでは、行って参ります。沙耶さん。お母さん。」


「行ってらっしゃ〜い。」


「んで、願い事叶えるったって、どうすんだよ。んなこと言っても誰も信じないだろ。」


「この頭の上の輪っかとオーラがあれば大丈夫だ。なーに、100個の願いなんてあっと言う間だ。ほら見ろ早速、幼気な女子が助けを求めている。」


「助けてー!!」


「ガルルルッ!」


「犬に吠えられてるだけじゃねえか。どうすんだ、そんなの?」


「簡単だ。こうするのさ。ハッ!」


ドコッ!


「キャイン、キャイン。」


「おめーは、イキナリ犬に蹴り入れて、何やってるんだ!飼い主がいたら、ボロクソ言われんぞ。」


「お嬢さん大丈夫ですか?」


「は、はい。ありがとうございました。」


「では、この書面にサインを。」


「は?」


「あなたの助けてと言う願い事を叶えました。さぁ、サインを。」


「お、お金とかかかるんですか?」


「いえいえ、そんなことはありません。ただのサインです。ほら。」


「わ、分かりました。」


「......。」


「で、ではさようなら〜。」


足早に去って行く。


「なあ、そんなもんまで必要なのか?」


「ああ、天使も辛えのよ。」


「なんか、大変なんだな。仕方ねえ手伝ってやるよ。」


「助かる。」






to be continued......

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ