やさしいゆうぐれ
どんなに 苦しいのだろう
どんなに 痛いのだろう
そう 考えると
胸も頭も からだも 締め付けられるのに
君の 表情は 笑っていた
朝を迎えたい 光を浴びたい
夏の焼けるような暑さが
体力を奪って 私達は 息も絶え絶えなのに
取り留めのないことで
笑えてしまうものなのだ
他人の痛みも、キツさも
何も分からない 私達
それでも 夕暮れ時には やさしい風が吹いて
私達を やわらかく 包んでくれる
繋がっていて 分かったフリができる
空の向こう
雨が降っているかもしれない、
尋常じゃない陽射しかもしれない
そんな わからない ひとたちと
私達は ことばを 交わしている
君は いつも 笑ってくれるから
私も 共鳴して 笑えるよ
痛くても 苦しくても
笑っていられるよ