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望む世界  作者: ちぇん
4/6

初仕事

ピピピピピ。

アラームが鳴り目が覚めた。

そうか…アルバイトクビになったんだっけ…

今日から俺何すればいいんだ?

就活…はダメだよな…アルバイトも?

ある程度自由じゃなきゃしょうがないよな…

昨日の事を思い出す…

あの老人たちと仕事をする事になった。

仕事が決まったら連絡がくる。

いったい俺は何をするんだろう…

結果としてあいつらは殺人もする…

普通じゃない。

すでに後悔の念が押し寄せる。

家にいてもとても落ち着かない。

俺は家を出た。

外に出た俺は辺りを見渡す。

今日は香川さんいないか…まぁ、そんなにいつもは会えないよな。

少し肩を落とし、駅前に向かう。


さて何をしよう…

駅前に着いた俺はいきなり途方に暮れる。

正直、何でもいいから気を紛らわせたい。

パチンコ屋に入ってみる。

うるさ…

久しぶりだな…

店内に入るとそこそこ人は入っている。

「いらっしゃいませ!」

大音量の店内でも店員の元気のいい声が聞こえる。

店内を回ってみて、久しぶりなパチンコ屋で何をしていいのかもわからない…

ガシャン!

突然、大きな音がした。

若者が店員の胸ぐらを掴み、何か叫んでいる。

若者「ふざけんじゃねーよ!絶対この店何かやってんだろ?!」

店員「お客様店内で騒がれては困ります!暴力はやめてください!」

この騒ぎにより周りにギャラリーができ始めた。

若者はチッと下打ちをして店をでていった。

店員「お騒がせして申し訳ありませんでした。何でもありませんのでどうかご遊戯をお続け下さい。」

店員の声にギャラリーが散ってゆく。

物騒だな…

おおかた、大負けして店員に八つ当たりしたというところか…

とてもこの店で遊ぶ気にはならず店を出る。


店を出たところで見覚えのある車が…

外にいるのは宮内?

宮内が顎で車に乗れと合図を送る。

俺は車に乗り込みそしていつも通り目隠しをされる。

宮内「着いたぞ。目隠しを外せ。」

そう言われ俺は目隠しを外した。

また見た事のない部屋だ…

そこにいつもの老人と宮内、見た事のない男がいる…

老人「急で申し訳ないね!今日依頼が入ってね。早速だが仕事だ!」

亮太「また急ですね…」

老人「はっはっ!前から話しのあった件なんだが今回君にして欲しい事は情報収集!ある男の事を調べてほしい。」

亮太「調べる?」

老人「そう!この写真の男だ。」

そう言って一枚の写真を俺に手渡す。

見た事がない…

年齢は30前後、長髪で色は茶色、人相はまぁ、良くはないな…

亮太「どこにいるんですか?」

老人「詳しい事は椎名に聞いてくれ。では宮内!いくぞ。」

宮内「あいよ。」

そう言って老人と宮内はすぐに去って行った。

椎名と呼ばれた男が静かにこちらに近づいてくる。

椎名「どうも…椎名です…」

全く覇気のない声…

身長は俺よりも低く、いかにも陰気そうだ…

亮太「どうも…」

椎名「今回の件…説明させて頂きます…」

この写真の男、所在は俺が住んでいる町にいるという事以外わかっていないらしい…

期間は一週間。経費として100万円渡された。

亮太「調べるも何もこんだけしか情報なかったら調べられないじゃないですか!」

椎名「それを調べるのが我々の仕事です…ちなみに説明はもう終わりなのでそろそろ車を出します。」

そう言って俺は車に乗せられ、目隠しをされた…

むちゃくちゃだな…

こうして俺の本当の初仕事が幕を開けた。


椎名「着きましたよ。」

そう言って目隠しを外される。

着いたのはいつも送り届けられる公園だった。

椎名「では、私は失礼します…」

そう言い車に乗り込もうとする椎名。

亮太「ちょ、ちょっと!」

慌てて呼び止める。

椎名「はい?まだ何か?」

亮太「俺一人で調べるんですか?椎名…さんは来てくれないんですか?」

椎名が鼻で笑った。

亮太「だって俺こんな情報しかないし…初めての仕事なのでできれば手伝ってもらえると…」

椎名「私は私でやる事があるので…まぁ、頑張って下さい…」

そう言い、椎名は去ってしまった。

亮太「くそ!」

思わず口に出る。

何をどうすればいいかわからない。

途方に暮れる俺。

もうこの100万持ち逃げしてやろうか…

怖くてできるはずがない。

とりあえずこの町に住んでいるならぶらついていれば出くわすかもしれない…

可能性低そうだな…

とりあえず駅前に行くか…

なんかさっきもこんな事があったような…

などと考えながら駅前に向かう事にした。


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