表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/19

特訓篇2ーー巨岩操る村一番

遅くなってしまいました(一週間遅れとか信じられん…)

言い訳は後書きにて

タロウ兄ぃ。

彼は村の子供衆の最年長である。

文句を言いつつも、いつも後ろで見守ってくれている存在。

かといって遊び惚けている訳でなく、二日に一度は木こりである父と共に森へ潜る。

そんな出来る男タロウ。であるが・・・


そんなタロウ兄ぃにも、やはり大きな課題がある。


「タロウ…兄ぃ…だったか?君はまず、能力の発現速度を上げる特訓から始めるべきだね」


何度目かの組み手のあと、リリオさんは徐にそう言った。


「君の能力は使い方と応用次第では、かなり化ける類のそれだ。だが、だからこそ今のままでは容易に崩される」


タロウ兄ぃの能力は、周囲の岩や石を人の形に組み上げる、という一連の作業を要する。

それはただ火の玉を灯すゴンタとは違い、複雑かつ時間の掛かるためにスキが大きい。

如何に強力なゴーレムを作ったところで、その間にタロウ兄ぃ本人を狙われては意味が無い。


「けど発現速度、なんて運命値の上昇以外で速くなるモノなんですかね?」


だがタロウ兄ぃの疑問も最もだと思う。

運命値とはそもそも、その人の『強さ』の序列の様なモノで、運命値が低ければ当然、能力の速さや威力も劣ってくるのでは?

首を傾げ、納得いかない僕らにリリオさんは。


「はぁ・・・・・ゴンタくんにも言った気がするが、威力が無いなら無理矢理に圧縮して濃くすればいい」


詰まるところそれと同じだ、と呆れた様に言う。


「遅いならば時間の掛かる部分を削るなり、方法はいくらでもある」


そのための特訓であり、自分で加えた改良の欠点を、リリオさんとの組み手のなかで見つけることで、次の段階へ進む。



「・・・つまり、能力の発現を僕は無意識に制限している。という解釈でいいのかな?」


リリオさんの説明を、珍しく真剣な顔で聞いていたタロウ兄ぃは、何やら納得のいった顔で頷く。


「そう言うことだな。特に君の能力は応用性を意識すれば、格段に進歩するだろう」


リリオさんも、理解が早いな、と嬉しそうである。


「・・・ごめんタロウ兄ぃ、解説を。リリオさんでも可」


不意に理解不能になったタロウ兄ぃ。

その突然の飛躍について行けない僕らを代表して、見学していたユウタがおずおずと手を上げる。


「要するに、僕の今のゴーレムには、省けるところがたくさんある。ってこと・・・であってますよね」


クルッと振り返ってリリオさんに確認しなければ、凄くカッコ良かったですよ、タロウ兄ぃ。



***************


と、言うわけでゴーレムの簡易化に挑戦するタロウ兄ぃだったが・・・・


パーツを減らそうとして、


「あ、歩けない・・だと」


動いた拍子にバランスを崩したり。


速さを追求し過ぎて、


「ヤッター、自己記録更新!!・・・グジャ」


簡単に崩れて生き埋めになったり。



常時ゴーレムを発動させっぱなしにして、


「ごめんよ、かーちゃん」


家を壊しかけて怒られたり。



見ていて哀れなくらいの惨敗っぷりだった。

だから、何となくふと感じた疑問を口に出してみる。


「・・・何で人型にこだわるんだろ?」


そんな僕の、何気ない独り言が引き金となり。


「なるほど・・こんなのはどうだ!!」


それは、いい感じに砕けてた岩を組み合わせた、巨大で禍々しいフォルムを余すことなく見せつけていた。


「アホだ・・・タロウ兄ぃ、あんたはアホだ」


デーンと村外れに姿を表す巨大なマキマキウ○コ。


「テヘっ。トイレに行きたかったんだぜ」



何より彼は、村一番の大アホである。




言い訳

学生特有の青春への憧れをこじらせてました。


・・・バカな理由で、本当にすいません

しかも久しぶりに投稿したらオチは下ネタとか……



取り敢えず平常運転再開と言うことで、これからも(生温かく)見て行ってくれれば幸いです

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ