帰宅 異変発見
ダークソウル欲しい
デモンズソウルみたいなマゾゲーって結構好き。
未クリアのエリアを進入されたときの絶望感が堪らない。
あんなゲームがもっと増えるといいのになぁ
蕪木都と別れた後、駅前の店にいくつか寄ってから家に帰ってきた。
15階建てのマンション、その6階の端の部屋が自分の現在生活する場所だ。
「ん?」
鍵を取り出し開けようとした所で異常に気付く、ドアが少しだけ開いていた。
――――すぅっ、
ふぅ。
胸に右手を当てて一つ大きく息を吸って、吐く。
ドクドクと大きな音を立てる心臓を掌で感じながら頭の中で落ち着けと繰り返す。
左手には鞄と帰りがけに立ち寄ったスーパーで購入した数日分の食料が入った袋がある。
それを足元に音を立てないように気をつけてゆっくりと置く。
ビニールの擦れる音が小さく部屋の前の廊下に響く。
そしてゆっくりとドアを開ける。
ドアは静かに開いた。
慎重に中を覗く。
誰もいない?
いや、家を出るときにはなかった靴がある。
誰かがいるのは明白だった。
靴を玄関で脱ぐあたり変なところで礼儀正しいが……
音を立てずに玄関に入り靴を脱ぐ。
玄関から一番近くにある扉、洗面所と浴室の中を見る。
誰もいない。
そこから一番近くの扉、トイレの中を見る。
いない。
後は正面にあるリビングとそこから繋がっている自分の部屋だけだ。
深呼吸を3回し、リビングへと繋がるドアを開ける。
まず正面と左右の安全を確認、よし。
左側の自室への扉は閉まっている。
ドアの右にあるキッチンにも人の姿はない。
「お~帰ってきたか」
突然の声
後ろからだと気付いた次の瞬間、前に大きく跳びながら振り返る。
男だ。
年は20代後半から30ぐらいだろうか、黒いシャツと黒いズボン、サングラスを掛けて全身真っ黒といった感じの男だ。
見覚えはあるわけがない。
「誰」
視線を男から外さずに小さく、静かに問う。
男はそんな自分の様子を見て微かに笑いながら、
「誰って、君をその身体に入れた者だよ」
と答えた。
今回はすごく短いです。
更新遅くてこの少なさと二重に申し訳ないです。