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突然の変化

性転換ものとか好きなんで書いてみました。

後悔はちょっとしてる。

不定期更新になりそうで怖すぎる。

4月1日、午前9時35分



目が覚めたら見知らぬ部屋にいて、全く知らない誰かになっていた。

昨日までは五畳程(家具があるため自由に動けるのは一畳程だった)の畳の敷かれた部屋だったのが、今日目が覚めたらフローリングの広い部屋、家具があるのに十畳分は動く余裕のある広さだ。


見た感じ全ての家具は新しく、日に焼けたりしておらず艶々である。


部屋を出て家の中を調べてみるとここが昨日まで自分の住んでいた家ではないことがハッキリ分かった。


一軒家だった自分の家がマンションの一室に変わっていたのだ。


しかも一緒に暮らしていた両親に母方の祖父母の存在が欠片も見えない。


あの広い部屋とキッチンと直結したリビング、あとは洗面所とトイレと風呂場、中に非常時用の食料やらアイロンやミシンの入った物置きしかなかった。


どう見ても一人暮らし用の部屋である。


訳のわからない事ばかりである。


まるで昨日までの自分が突然違う人間になったみたいだ。


頭を冷やすべく顔を洗いに行ったところで気付いた。


洗面台の鏡、そこに映った自分の顔が別人の顔になっていたのである。



「ハアアアアアアアアアア!!」



滅多な事では驚くことのない自分だが思わず叫んでしまった。それほどまでに衝撃的だったのだ。


慌てて胸を触る。


平らだ。


多少の膨らみこそあるがそんなの男でも膨らむ奴はいる。


寝巻きの下を前に引っ張り下着を見る。


そこには普段ならある、朝に起こる男子特有の生理現象による膨らみがない。


下着がぴっちりと股間にフィットしている。


てか下着自体おかしい。


昨日風呂に入った後に穿いた紺色のトランクスではなく、横の部分が紐でできた黒のパンツ――いやショーツというのだろうか?――を穿いている。


どう見ても女性ものだ。


恐る恐る下着の上から触ってみたが昨日まであった息子の存在は確認できなかった。



自分は――



――どうやら女になったようだ。














「ハッ!!」



暫し鏡の前で放心したが何とか現実に帰ってきた。


とりあえず今の自分が誰なのかを調べよう。


前の男だった自分と同じ存在だとは考えにくい。


一先ず目が覚めた部屋を探すことにした。


鏡に映った今の自分の顔や平らな胸のことを考慮すると年齢は若いと思われる。

突然の変化に慌てて気付くのに遅れたが、今の自分の背はかなり低い。


元の自分が身長180cmはあったのに、リビングにあったメジャーで調べたところ、今の自分は150cmにも満たない。


今の自分は小学生なのだろうか?


昔を思い出すと小学生時代の自分はそのぐらいの背丈だったし女子も同じようなものだった気がする。


が、



「なん……だと」



クローゼットの中に入っていた服の中に制服があった。


襟元についていた校章には鳩の絵と“高”の文字。


高校の高と決まったわけではない。高何とか小学校とか学校名を示している可能性もある。


自分にそう言い聞かせながら制服のポケットを漁る。


あった。


生徒手帳だ。


表紙には制服の校章と同じものが描かれている。


恐る恐るページを開く。


“―――高等学校”


何度か目を擦ったりしてみても後ろの四文字は変わることはなかった。


高等学校。


高校。


つまり、今の自分は高校生である。



「うっそだあああぁ!」



こんな身長142cmで胸の膨らみなんて全然といっていいほどない子供料金で映画見れたり電車乗れそうなチビッ子が高校生なんて信じられない。


そりゃ確かに穿いていたショーツは大人びた、エロいものだったが……


事実は小説よりも奇なりとはよく言ったものだ。

転生で最初やろうとしたんだけど自分の中の神様像が転生させてくれる人じゃなかった。

あと赤ん坊から書き始められる自信もなかった。

年齢が一気に上がるのはなんとなく嫌だったからあきらめた。


うん、言い訳です。

ごめんなさい。

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