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第6話

短いです

 ランサムは、どうしてこうなったか納得いかない顔をしながら城壁に向けて町を歩いてる。

 なぜなら、成り行きで勇者と仲間になってしまい、さらに魔王を倒す旅に出ることになってまったからである。

 そんなランサムに弱そうな声がかけられた、

「あの……、軽業師さん」

 この声の主はランサムを捕まえる時にいた王宮弓兵、ちなみに風属性である。


 軽業師というのは勇者がランサムを連れて行くのに対して王宮が、盗人を行かせるのは無理と言った際、「じゃあこいつは今から軽業師だ!」

 と言った無理矢理に押しきったためである。



「なんだよ?」

 ランサムがそのままのテンションで答えると、

「ひっ……!?その……自己紹介とかしないんですか?」

 勇者に追われてから彼は名乗って無いので、誰もランサムの名前を知らない。 ランサムは後のことを考えて偽名を名乗ることにした。しかし、とっさに偽名が思い付くはずがないので「どうする……名前……名前……!」かなり必死だった。

 そして何とかひねり出したのが、

 「――ジョン=スミスだ、よろしく」

 とても怪しい。いきなり山田太郎と名乗られるくらい怪しい。

 しかし、

「ジョンさんですか!よろしくお願いします」

 にこやかに言う弓兵の少女。ランサムに大きな罪悪感が芽生えた。

「それ本名か?」

 いきなり立ち止まり、勇者が問いかけた。

「……当たり前だろ?勇者様の名前は?」

 少し間が空いたが、話をなんとかそらした。

「ああ、レイア=ファンションだ。――それとわざわざ勇者様ってのやめろ、気持ち悪い」

 さらっと言った後に一言多い、口の悪い勇者である。

「セ、セレナ=アードレスです。がんばります」

 弱気な声で弓兵が言う。

「アーク=ゼンディンスです、よろしく」

 白魔導師が言った。

 メンバーを見て、ランサムは疑問に思った、

「なあ、なんで元は前線一人、援護二人なんだ?」

 それを聞いたレイアは、

「今は依頼を受けて森に行ってるから、戦士ギルドに迎えに行くんだよ」

 どこかを見ながら答える。

 ギルドとは酒場のような建物で、依頼の仲介役をしたり依頼を受諾した者ををまとめたりしている組織である。

「じゃあまずギルドに行けばいいんだな」

 そして一行は戦士ギルドに歩を進め出した。

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