第5話
pv3000ありがとうございます!まさかこんなに伸びるとは……。
文章にまとまりが無い………
「どんな体制からの頭突きだよ……」
その言葉がランサムの、気がついた後の第一声だった。
「急所狙いやがって……ん?」
まだ痛むあごを手でさすろうとするが、動かない。そして体全体に固い感触がした、
「――――まさか!?」
焦ったランサムが唯一動かせる首を傾けると、自分の体がぼんやり光る魔力封じの鎖でぐるぐる巻きにされていた。
「よお、やっと起きたか。あまりにも遅かったから、王に処刑の許可をもらったぞ。」
目の前には赤鬼がいた。ランサムはその言葉より光景を見て、絶望した。
「さあ、何か言い残すことはあるか?」
仁王立ちの勇者の右手からは、溜めすぎた魔力が外にバチバチと漏れ出している。
ランサムは、とにかく鎖を引きちぎりたいため肉体強化をしようとするが、魔力を操作できない。
ランサムは、勇者をキレさせ、鎖を砕くぐらいの攻撃をさせるしか逃れる方法が思い付かなかった。ランサムは生まれてから一番の恥ずかしいセリフを言う、
「ああ、聞いてくれ。――――俺は!魔王討伐に参加したかった!けど……闇属性だから言い出せなかったんだ。それに、盗人を止めたかった!」
もちろん嘘っぱちである。
ランサムは、『今さら何を言う!』という怒号と共に、攻撃が来るのを待った。
「――――!?」
勇者は…………フリーズした。
「あれ?お〜い」
ランサムは、てっきり溜めた魔力をぶつけて来ると思っていたので、完全に予想外だった。
ランサムはつい黙ってしまった。
するとだんだん何かが聞こえてきた、
「――――ま………………………………な。
ランサムは、途切れ途切れで何か聞こえてきたので。黙って聞く。
「まっ……許可を………………な」
ランサムは少し耳を近づけた。
「まって…許可を……て……からな」
ランサムはさらに耳を近づける。すると、勇者はいきなり、
「待ってろ!許可を取って来るからな!」
とっさに耳を押さえるランサムを尻目に、走ってどこかに行ってしまった。
一人、残されたランサムは状況を理解すると思わず呟いた。
「…………まじで?」