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第22話

テストってこと忘れてた…………。更新がまた遅れる…………

 あの後、酒場には衛兵が来て事態は収束されたらしい。──────まあ、レイア達がボコボコにしたので後始末だけだったようだが。しかし、その場の事情聴取でせっかく傭兵と分かった容疑者(?)の護送中に、襲われて逃がしたらしい…………あの弓兵といい、大丈夫かこの街。いや、国か?



 家に戻ると、窓が開いていた。そこには、窓から入った瞬間に頭上から瓶入りの酸性液が降ってくるのを作ったはずだ。さて、効果はどうだろう?

「……ん?」

 思わず声が出た。

 瓶が割れた緑の破片と酸で焼けた跡、それと血らしき赤黒いシミがあるが、死体がない。酸が弱かったか?いや、ワインボトルで被ったんだ、動けるはずがない。────仲間がいるな、復讐にくるな、面倒だな。ああ、もっと違うトラップにしたらよかった。片付けるか…………。ゴミは家の横にばらまいた。もとから汚いから大して変わらなかったが。

 時刻は太陽が西に60°くらいのところだ。夜に備えて寝るか。ここはすることがないのが問題だな。食ってすぐ寝るのもアレだし、鍛練でもするかな?さすがに鈍る。酒場で見た限り、あいつらに見つかったら逃げれなさそうだ。なんか考えるか…………



 鍛練と言っても町中の屋根を走りまくったり、高い建物によじ登ったり、投げナイフを暇なときに投げたり、チンピラを殴ったり。色々あるが、取り合えず投げナイフをやるか。

 ベッドを別の部屋にどけて(もちろん肉体強化使用)、部屋の端から反対側の壁にナイフを投げ、手元のナイフが無くなったら逆立ちで反対側まで行き、回収する。面倒だが、肉体強化はバランスを強化できない。だから、鈍ると軽業ができなくなる。そうなると悲惨だ、稼業全体に支障が出る。

 それを十回ほど繰り返したので、外に出ることにした。



 外ではとにかく走る。屋根の上を一定時間走り、下を同じ時間走るのを繰り返す。貧民街は障害物が多いからちょうどいい。

「そろそろ降りるか」

 走る時間は勘。大体一緒ならいい。

 草の生えた建物の上から思いっきり足元を蹴り、落ちるように飛び降りる。左のつま先が地面に着いた瞬間、逆手の右手と左手を地面に着き、少し曲げていた左膝を伸ばす勢いを使って、前に回る、下方向への勢いを殺す────のだが、回る過程で青い瓶に引っ掛かり、横に弾かれると同時にそれが割れ、破片が刺さる。なかなか大きな破片もあったようで、痛みに顔が歪むが、慌てて体勢を整える。右手、右膝で横に回る勢いを殺す。…………なんと情けない着地だ。

「痛ってぇ……。周りにもっと気を付けないとな…………」

膝と、瓶の破片が刺さった背中が痛いので、その場に座りこむ。首だけを回し周りを見ると、そこはY字路だった。なかなかキレイでさっき引っ掛かった瓶以外はゴミがほとんど無い…………どんだけ運が悪いんだよ。瓶に引っ掛かった時に焦って魔力が乱れて背中の強化が半端になった、これは直さないと……。まあ、怪我の方が先か、治そう。……治すとガラスが埋まるか?困ったな、鏡見てやるか誰かに、

「────久しぶりだな?貴様、覚悟はいいか?」

 …………この声、聞きたくなかった。

「リリアナ、これには訳が…………あれ?他の奴らは?」

 リリアナだ。逃げるとき殴ったから殺されるな…………いや、逃げた時点でか?

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