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タイトル未定2025/10/09 21:10
「着いたか・・・。」
その星系は、発見された当初は目立つこともなく、注目されてはいなかった。ところが200年ほど過ぎたころから、脚光を浴びるようになった。注目されたのは、発見されてから変化がほとんど確認されなかったことだった。その後の過去の観測データの詳細を再検証した結果でも、穏やかとしか言いようがないほど、爆発などの恒星の活動のうねりは認められず、その原因も分からなかったのだ。
そしてもう一つ、惑星があることもポイントであった。恒星を調べようと考えた場合、惑星の存在は調査拠点が可能となるうえ、惑星自体を調査することで恒星の歴史にも迫れる可能性がある。そこまでの距離は決して近いものではなかったが、コールドスリープの技術も確立されていたため、調査隊派遣は一気に進んだ。
モニターには、様々な生物に覆われた豊饒な大地が映し出されていた。
突然、この惑星に巨大な地震が発生した。大地も海も大きな亀裂が入り、各所で巨大な津波も発生した。
調査船はこの変動に巻き込まれ、大破してしまった。




