表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/10

ジムニーが喋り出す

ある日のこと、ジムニーが突然、静かにエンジンをかけて応えたかのように見えた。しかし、それはただの偶然だと思っていた。


「おはよう、ユウヤ」と、突然ジムニーが人間の声で話し始めた。


驚きのあまり、ユウヤは目を大きく見開き、後ずさりする。「えっ、今のは…気のせいか?」


「いや、気のせいじゃないよ。僕、ジムニーだよ。君のおかげでここにいるんだ。」


ユウヤは目を擦り、再びジムニーに向き直った。「本当に喋ったのか?」


「そうだよ。君が毎日僕に話しかけてくれてるから、僕も応えたくなったんだ。」


驚きと興奮が交錯する中、ユウヤはジムニーのボンネットに手を置いた。「どうして急に喋れるようになったんだ?」


「君の愛情が僕に力を与えてくれたんだよ。車と人間が心を通わせることなんて、普通はないけど、君の気持ちは特別だったんだ。」


ユウヤは胸が熱くなった。恋愛経験がない自分が、まさか車と心を通わせるなんて思いもしなかった。


それからというもの、ユウヤとジムニーは毎日会話を楽しむようになった。仕事での悩みや、日常の些細な出来事をジムニーに話すと、ジムニーはいつも優しく応えてくれた。ユウヤは次第に、車に対してだけでなく、自分自身にも自信を持つようになった。


ある日、ユウヤはジムニーにこんなことを話した。「君のおかげで、僕は変わった。人とももっと話せるようになったし、自分に自信も持てるようになったんだ。」


ジムニーはエンジン音を軽やかに響かせた。「それは素晴らしいことだよ、ユウヤ。でも、僕は君が本当に幸せになるために、もっと大きな役割を果たしたい。」


「どういうこと?」


「君には人間のパートナーも必要だと思うんだ。僕は君が幸せになるための一歩を手助けしたい。」


数日後、ユウヤはジムニーの提案で、自動車愛好者の集まりに参加することにした。そこで出会ったのは、同じくスズキ車を愛する女性、アヤだった。アヤもまた、ユウヤと同じように車に対する深い愛情を持っていた。


ユウヤとアヤは次第に打ち解け、共通の話題で盛り上がるようになった。ジムニーのおかげで、ユウヤは初めての恋愛を経験することになったのだ。


「ありがとう、ジムニー。本当に君のおかげだよ。」


ジムニーは静かに応えた。「僕も嬉しいよ、ユウヤ。君が幸せなら、それで十分だ。」


ユウヤとアヤの新しい生活が始まり、ジムニーは二人の愛の証人として、これからも彼らを見守り続けるのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ