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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

危険踏み切り。

作者: すみ いちろ

今日も自転車こいでペダル踏む


風が靡く 通学路。


髪の毛の隙間渡る 耳もとを掻き分けて


下る高台の坂道 見える街並み 模型(ミニチュア)みたい


朝日に照らされて


山の手の家の緑が 自転車の風に流れる


知らない曲 耳もとに流れる Tik Tokとか 無名のアーティスト


親近感覚えた 昨日の話題 課題よりも心ここにあらず 抗えない


私の赤信号(レッドシグナル) 


恋文は古文の四時限目で 一限目の数学もまだなのに


目の前の危険踏み切り渡る


朝の課外授業(ホームルーム)


遮断機が降りる 効かないブレーキペダル


そのまま 宙に舞う 


死んだらな なんて想ってた私


数秒前は 束の間


遮断機の前で待ってたのに


横切った昨日のアイツ──、目の前に飛び込んで


バラバラになるのを 見てた



バラバラになるのを 巻き戻した


嘘みたいな時間 数学で習ってた虚数


手を合わせた瞬間に


何もかもが弾け飛んだ嘘 真実


私は しんじられなくて


目の前の時間を 拒んだ

 

踏み切りの遮断機が上がった瞬間──


アイツが追い越してゆく


『チース!』


『バカ……』


バスケ部キャプテンのくせして、ノリが軽い


悪ふざけとか 部活だけにして欲しい 


総体前の男女合同 強化練習 朝レン


ため息ついて 私は 朝の踏み切り 自転車こいで渡る


昨日 ニュースで言ってた 危険踏み切り


ココも そうだよ……














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― 新着の感想 ―
[良い点] 何だかこの詩を読んでたら「時をかける少女」を思い出しました。 危険踏み切り~…怖いですね~…m(_ _)m
[一言]  うちの周りは、高架線になってしまって踏切なくなってしまいました。  安全ですけど、あのカンカンって音、情緒あるようにも思います。  横断歩道と違うのは、やっぱり、 棒が降りてくるところです…
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