少女、自分のスキルを見て凹む
私はいますごく凹んでいる。なぜなら私のユニークスキルがすごく悲しいものだったからだ。
・・・・・数時間前・・・・・
「やった~。魔力指数が90だった」と歓喜しているものや 「なんで妖力が20しかないんだよ~」と悲しみに打ち果てている者もいるなかでベル、そう私は自分の順番が来るのを待っていた。
「次、ベル」
「はーい」
私は呼ばれたので測定しに行った。
「このボックスに入ってくれ」
先生が言ったボックスはだいたい人ひとり少しだけ余裕を持ってはいれるくらいの部屋だった。
「ソクテイヲハジメマス」
「!?」
私が入った瞬間に機械の音声が聞こえて体に放射線みたいな光を当てられた。
「ソクテイガヲワリマシタ」
機械の音声でうまく聞き取れないがどうやら終わったらしい。
私はそのボックスから出た。
「終わりました」
「よし、教室に戻っていいぞ」
先生に言われたから私は教室に戻った。
そして教室に戻った私は信じられないものを見てしまった。それは・・・私の測定結果だった。
「はやっ」
私は思わずそんな言葉を漏らしてしまった。
「ええっと、結果は・・・・」
私の測定結果は
名前:ベル
性別:女
妖力:60
魔力:90
体力:125
スキル(ユニークスキル):ニート/空気
「は?」
私の妖力、魔力、体力は平均以上だったがスキルが「ニート」「空気」だったのだ。
・・・・そして現在に至る・・・・・
「次は・・体育か」
どうしてもやる気にならないけどやらないと評定下がっちゃうんだよな。
そして私は校庭に向かった。
「今日はせっかくみんなの測定結果が出たから、それを使っていくぞ」
その先生の言葉に周りはざわついた。
「これだけじゃ言葉が足りなかったな」
そういってさっきの言葉に説明を付け足してくれた。
「今日出た結果に書いてあるそれぞれのユニークスキルを扱えるようにしていく、ということだ。
もし扱えるようにならなくてもそのユニークスキルを発動させるまではできるようにすること。
先生はここで待っているから、もし行き詰まったら相談しに来ていいぞ。
それじゃあ各自に好きなタイミングではじめ」
こうして体育の授業を使ったユニークスキルの練習が始まった。
「熱中症対策として水分補給や休憩は各自でとるように」
最後に先生はこれを言った。
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