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貿易事務OLが流通の整っていない異世界に転生したので、経験生かして頑張ります!  作者: きど みい
第二章 陸路の整備を始めます!
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第39話 結婚って、好きな人とするんでしょ?


ネズミ(ゴキブリ)も含めて私はなんとかご飯を食べきって、最後まで食べた頃にはお腹がいっぱいになっていた。食欲がわくとかわかないとか別として普通に食べすぎてしまったことを後悔しながら、「お腹いっぱぁい」とみんなにアピールをした。



「リア、お行儀が悪いわよ。」

「ごめんなさい、ママ。」

「そんなに気にしないでください。うちの弟と比べたら、リアちゃんはとてもいい子です。」


私が怒られたのをフォローして、ジルにぃが言ってくれた。

もはや、ジルにぃと結婚したい。13歳くらい差があるけど、そんなくらいどうってことないでしょ。


ジルにぃへの好きが溢れすぎて、私は衝動的に席を立ってジルにぃの方に向かった。途中でママにまた怒られたけど、ジルにぃが「おいで」って言ってくれたから、お言葉に甘えて膝に座った。



「俺にも妹がいたらな~。弟ばかりだとただやんちゃで、全然可愛くなくて。」

「そんなことないよ。アル君はとても素直でいい子だと思うよ。それにウィル君も、ルミエラスで活躍してるという話をよく聞くよ。」


パパがアルのフォローをしてそう言ったけど、私は全く同意できなかった。


っていうか…。



「ねぇ、ウィルってだぁれ?」



初めて聞く名前が出てきたから、素直に聞いてみた。するとジルにぃは「そうか」と言って、私の方を見た。



「うちにはね、もう一人兄弟がいるんだ。ウィリアムっていって、今はルミエラスで勉強してるんだよ。」

「へぇ~、お兄ちゃんがもう一人だ。」

「そう。少し大人しいけど、優しいお兄ちゃんだよ。」



もう一人と聞いて、私は失礼にもやんちゃなのかクソガキなのかいじわるなのかって考えを巡らせた。でも優しいジルにぃが優しいっていうんだから、本当にそうなんだと思う。



「リアもいつか会ってみたいな~。」

「そうだね、次ウィルが帰ってきたら一緒に遊ぼうね。」

「うん!」



そう言ってジルにぃは私の頭をいつも通り優しくなでてくれた。その光景を見たママは今度は怒ることなく、「ふふ」っと笑った。



「リアは本当に、ジルお兄さんのことが好きなんだね。」

「うんっ!リア、ジルにぃ大好き!結婚する!」



今は5歳と18歳って年齢でどうにもならないけど、13歳差なんて私は気にしないわよ!

半分本気で大胆発言をすると、そこにいた大人たちはみんな笑った。ジルにぃも「リアは大胆だね」なんて言って笑っていて、なんだか少し恥ずかしくなり始めた。



「なんで?パパとママは好きだから結婚したんでしょ?」



照れ隠しのために、子供が聞きそうなセリフを言ってみた。すると大人たちはそれにまたクスクスと笑って、「そうだね」と言った。



もう、公開プロポーズなんてするんじゃなかった。

まだ前の人生も含めて一回もプロポーズを受けたことのない私が勇気を出して言ったのに、笑うなんてひどいじゃないか。

恥ずかしくなって思わずみんなから視線をそらして壁の方をみると、私の目には顔を少し赤くして立っている、レオンさんの姿が目に入ってきた。



「メイサは結婚するの?」



チャンスタイムと言わんばかりに、私は子供の特権をつかって無邪気に聞いた。するとメイサは一気に顔を赤くして「い、いえ」と言った。



「私はサンチェス家にお仕えしている身ですし、その…。」

「なんで?メイサにも好きな人がいるのに?」



メイサはびっくりした顔をして、私を見た。


メイサごめん、恥ずかしいよね。


でも多分二人の関係を進めるためには、少々強引な方法をとるしかないと思う。だから私はメイサに悪いと思いながらも、話を止めなかった。



「リア、いい加減なこと言わないの。」

「ううん、嘘じゃないよ!メイサ好きな人がいるよ!」

「リ、リア様…っ。」



メイサは顔を真っ赤にして、うつむいた。私は自分がいじめっ子にでもなった気持ちになったけど、それでもやめようとは思わなかった。



「メイサ…。」



最初は子供がふざけていると思っていたみたいだったけど、パパもママもメイサの様子を見て私のいう事があながち間違っていないと気が付き始めたらしい。二人ともなぜか少し悲しそうな顔をして、メイサを見つめていた。



「あ、あの…。私は、あの…っ。お仕えしている身、です…。そんな好きな人なんて…。」

「お仕えされている方だって、恋はするでしょう。」



するとその時、ラブリージルにぃが私にアシストをしてくれた。思わずジルにぃの方を見ると彼は私の方を見てにっこり笑ってくれて、その顔が「任せて」って言っているみたいに見えた。




「そ、そうですが…。」

「おい、レオン。」

「は…、はいっ。」



するとジルにぃは、唐突にレオンさんを呼んだ。それにはさすがの私も、少しばかり動揺した。



にいさん、少し強引すぎや、しませんかい…?



ジルにぃ以外の人たちは、その場に固まっていた。私はもう無邪気に口出しする余裕なんて全くなくして、とりあえず状況を見守ることにした。

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